PAL spirit are cheerfl today!  萬 國 春 風 百 花 生 涯 青 春

One For All~All For One! 倭は 国の まほろば たたなずく 青垣 山隠れる 倭し美し!

[てんしば.春あそび2018]~[五言絶句]を行草体で書かれた~{碧潯}『日展』(110年)

2018年03月23日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
{天王寺ステーションを降りると真正面に天王寺公園



エントランスエリア「てんしば」先月は春節(旧正月)を祝う
{2018中国春節祭in大阪天王寺}~お祝いムードを盛り上げ
中国の獅子舞や舞踊.楽器演奏等々イベントが開催され
中国料理の屋台も多彩に登場し盛り上がっていましたね!



3月は{てんしば×あべちか 春あそび2018}天王寺公園で
楽しい春をあそぼう!~開催され[お子様向けアトラクション]
[ボーネルンドプレイヴィルイベント]等々賑わっています!
 
{てんしば}は去年より桜の本数がパワーアップしました
【桜のライトアップ】(夜桜)も楽しめそうですね!



先ず急いで駆けつけたのが大阪市立美術館『日展』110年
{改組 新 第4回日本美術展覧会}でした!
『日展』には過去数回入選され今年も見事に入選され
知人の『書』作品を再度拝見致したい思った次第です



『日展』110年{改組 新 第4回日本美術展覧会}



『日展』文部省美術展覧会[明治40年]~名称の変更
組織改革を経て本邦で最も歴史と伝統ある公募展
[日本画.洋画.彫刻.工芸美術.書](5部門)
平成27年.組織改革に伴って{改組 新第4回日展}

東京会場⇒京都.名古屋.大阪.大分.金沢の順に巡回
天王寺美術館.大阪展.日本を代表する巨匠.会員作家
入賞者による基本作品246点~大阪・兵庫・奈良・
和歌山に在住する会員作家の作品や入選作品等
地元作品335点~{581点}の作品が陳列されています



{洋画}~暫し立ち止まり圧倒させられた作品
{伊須気余理比売}小灘一紀さん(内閣総理大臣賞)

[日本の神話を深く追求するこの作家は独特であり
いつの間にかみる者を引き込む力を持っている
今回は特に色彩も爽やかで気品に溢れ最高賞に
ふさわしい風格ある作品であった]~[授賞理由]

{書}~[五言絶句]を行草体で書かれた見事な作品
{碧潯}真神巍堂さん(文部科学大臣賞)



[五言絶句一首を行草体で書いた作品!
[奇を衒うことなく行立ての自然な堂々たる構成で
古典に立脚した安定感のある造形性をもって
重厚にして強靭な線質とでリズム感のある格調美を
誇示している.何よりも練度の高さは見事で[深]を覚え
「真」の表現であると見受けた]~[授賞理由]



{桃の節句.ひなまつり}大阪市立美術館で同時.開催!

[雛祭り[ひひな遊び](雛遊び)季節の変わり目(節句)に
人形などを川や海に流してけがれを祓う
「上巳の祓い」とが融合して生まれたものと考えられ
江戸時代18世紀中頃.比較的新しい年中行事と言えます
手間と時間とをかけ精巧につくられた人形.小さな雛道具
息づく極小美の世界をお楽しみください(主催者)



天王寺で美術鑑賞をする度に訪れるのが
伏見宮貞愛親王殿下命名の日本庭園{慶沢園}
市立美術館隣の茶臼山です



住友家の茶臼山本邸庭園[大正7年](1918)完成
大小3つの島が浮かぶ池の周囲の林間を回遊
[林泉回遊式]~全国から名石・名木を集めた
広大な庭園です



住友家旧本邸敷地[現.大阪市立美術館]と茶臼山
大阪市に寄贈されたもの.都会の喧騒を忘れ
早春の慶沢園.庭園も風情がありました!



子曰.學而時習之.不亦説乎.有朋自遠方来.不亦楽乎.

子の曰わく学びて時にこれを習う亦た説ばしからずや
   朋あり遠方より来たる亦楽しからずや
    人知らずして慍(うら)みず亦君子ならずや



ちりぬれば 匂ひばかりを 梅の花
      ありとや袖に 春風の吹く
千利 連八 尓保 比者可 越 里 二 能
 藤原 有家  (新古今)







天も焦げよ(炎)~十一面悔過{南無観世音}~春寒の弥生~1267回 東大寺二月堂.修二会} 

2018年03月15日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
走る 火影 揺れる あふれる涙 燃える
 燃える 燃える 松明 「修二会」



♪春寒の弥生 三月春まだき 君の肩にはらり良弁椿
ここは東大寺 足早にゆく人垣の誰となく独白く
南無観世音 折から 名残り 雪 君の手は既に
凍り尽くして居り その心 ゆらり 他所にあり
もはや二月堂 天も焦げよと松明の炎見上げつつ
何故君は泣く 雪のように火の粉が降る~♪
{修二会} {さだまさし 作詞・作曲}



東大寺.法華堂{三月堂}「北門」芭蕉の句碑

東大寺.二月堂へ往く前に 広い東大寺境内で
最初に訪ねたのが大仏殿の創建より古く
天平四年(733) 良弁僧正創建 {金鐘寺}の
一堂でもある 法華堂{三月堂}でした



水取りや 氷の僧の 沓の音 芭蕉

東大寺・三月堂「龍王之瀧」の 前

水取りや 氷の僧の 沓の音
《 水取りや 籠の僧の 沓の音 》



天下安泰.万民幸福~1267回目を迎えた
伝統行事が 粛々と行われている~
ニ月堂 {修二会}の お隣りの{法華堂}
{北門}にある 芭蕉の句碑は

《水取りや 籠の僧の 沓の音》

ところが 松尾芭蕉が 貞享元年 伊勢・伊賀
大和・近江を巡った「野ざらし紀行」の
稿本・写本の中でも 芭蕉 直筆とされている
『天理本』には [籠の僧]ではなく [氷の僧]と
なっているそうです

 二月堂に籠りて (前書)
水取りや 氷の僧の 沓の音



{天理大学付属.天理図書館は小生の地元でもあり
高校生時代から屡 受験勉強と称して利用させて
頂いていましたが 未だ芭蕉 直筆とされている
『天理本』原本を拝読させて頂いていません~~



俳壇の大御所(談)によれば~「氷の僧だから名句」
籠の僧とすれば~駄句に過ぎない

『佳景寂寞として 心すみゆくのみおぼゆ』
推敲の名手 {俳聖 芭蕉翁}



{奥の細道} 山寺 {立石寺~蝉の句}は
推敲例として 有名ですが~  
山寺や石にしみつく蝉の声   {曾良書留}
淋しさの岩にしみ込せみの声 {木がらし}
さびしさや岩にしみ込蝉のこゑ {初蝉.泊船集}


 
閑さや岩にしみ入蝉の声

{閑さや}~{岩にしみ入}~推敲にて~
『奥の細道』本文には~
「佳景寂寞として心すみゆくのみおぼゆ」
と言ったのでしょうね!



平泉中尊寺に詣でた時の{光堂・金色堂}
{五月雨の降のこしてや光堂}

蛍火の昼は消えつつ柱かな
五月雨や年ゝ降りも五百たび
五月雨の降のこしてや光堂

{随行日記}--曾良によれば日は{天気朗}
芭蕉は{五月雨}を降らし{鮮やかな光堂}となり
余にも名句として残っているのでしょうね!



{若狭⇒東大寺二月堂{若狭井}⇒{お水送り}

若狭(小浜)~下根来八幡宮.山八神事!
神宮寺境内.弓打神事.達陀~松明行列
鵜の瀬大護摩~{送水}神事が粛々と
催行された{お香水}は若狭鵜の瀬から
10日経て大和.東大寺二月堂「若狭井」に
届くとされています



{若狭国.遠敷明神.遠敷河を領して魚を取りて
遅参・二月堂のほとりに清水を涌き出ださせ
観音さまに奉上!
いみじく たぐひなき 甘泉わき出たり
石をたたみて 閼伽井とす}{二月堂縁起}
魚を採っていて参集に遅れた遠敷明神!
{二月堂縁起~}お水取り}の由来等が
記されていますね!



天平勝宝 {752年}~連綿と途切れず幾多の
辛酸を潜り抜け1250年以上に渡り
連綿と続けられている1267回目
東大寺二月堂 {修二会}「十一面悔過」



祈りの先導役の大導師を初めて務める上司永照.
教学執事.自坊を出て{戒壇院}に設けられた
[別火坊]へ練行衆(こもりの僧)よりも5日早く
準備を進められました
[修二会とは我々が安心して暮らしていけるように
季節が季節通りにやってくることを祈るものです]
本尊.十一面観音の前で罪を悔いるのが懺悔!
戦争や自然破壊まで「『過ぎる』ということを悔い
なければならない.それが懺悔やと思うんです]



厳格な清浄さで 慰霊と災害.復興への 祈願.
二月堂本尊の十一面観音に人々の罪を 懺悔
{五穀豊穣}{万民快楽}---幸せを祈る東大寺
二月堂{修二会} 今年は1267回目を迎えました



二月堂の修二会(お水取り)3月1日未明入り
11人の練行衆(こもりの僧)2月28日.二月堂下の
参籠宿所入り.3月1日未明に本行に入り14日間.
人々が犯した罪や過ちを悔い.天下泰平を祈られます
連夜.僧を導くお松明が二月堂に上がれます



五日夜.東大寺と所縁が深い人々の{過去帳}奉読!
大仏造立を発願された聖武天皇~初代住職の
良弁僧正.寺の鎌倉再興を支援した源頼朝等々の
御名前を高低や緩急を付けて奉読されています
二月堂内の練行衆の前に現れたとされる幻の女性
{青衣女人}~厳かな声が響いていたそうですね!



{ダーン! ダーン!~二月堂 堂内では上堂した
練行衆は沓を鳴らし本尊に{参りました}と告げます
{ダン!ダン!ダン!}~~{ダダダダッ!
「差懸」(木製の履物)~沓の音は更に激しく
二月堂.舞台の下まで響き渡り練行衆は
内陣に駆け入って行きますね!



{達陀の行 } (3月12日~14日) 炎の力で
邪悪を払い 燃え盛る松明を持った火天役が
内陣に 水天役と向き合い飛び跳ねる仕草を
繰り返した後 松明が礼堂に投げ出されました



{籠松明} 11本~童子により 二月堂.舞台の
欄干から松明を空に向けて 突き出し回転!
火の粉を散らしました この御堂の舞台から
打ち振られる炎を各地から詰めかけた
2万3千人以上の方々が見みつめて
おられました!



二月堂下の 閼伽井屋にある「若狭井」から
聖水の「香水」をくむ {お水取り}
本尊の十一面観音に供えられます
春寒の弥生三月十五日未明 大和路の
春を呼ぶ煌めく{炎} 古都の祭典は世の平穏.
祈りを捧げ3月15日未明に満行 を迎えます! 



火の行{達陀}で練行衆が使った被ると呪力が
宿るとされている金襴の帽子 {達陀帽}
早朝の二月堂南側広場では古式床しい装束の
二月堂朝参講の方々に我が子の健やかな
成長を願う御家族連れが {達陀帽}を被せて
戴いていましたね!



神に近い子~{中灯 童子 敏 丸}

《東大寺 二月堂 大欄干》 聖域に入る
ことを許された 神に近い子《童子》
{中灯 童子 敏丸} として大松明を持つ
{童子}を務められたのが 生駒の小生宅の
近所にお住まいの 門谷敏也さんです



今年は御事情により御休場となりましたが~
{中灯さん~行きまぁ~すぅ} あの元気な声が
聞かれず~東大寺二月堂大欄干で乱舞した
勇壮な炎 {籠松明}を持たれた 門谷敏也さん
今年は 御家庭の御事情で~あの時の雄姿が
観られないのが~残念な限りです



{火の行}とも言われる{修二会}で使われる松明は
{二月堂.修二会}を裏で支える{童子}よって
作成されています
童子は 聖域に入ることを許された
神に近い子の資格を持った人達であり
《練行衆》に 其々 一人ずつ付かれ
門谷さんは 二月堂・大宿所で大松明の作成
食事等 練行衆の御世話で 昼夜を問わず
多忙を極められていました



門谷敏也さん宅の門前に.今年もある--
二月堂大欄干--勇壮な炎が闇夜に乱舞した
「籠松明」 《無病息災》を齎して頂く
大松明(8M)・重さは 80キロと言われる~
満行を迎えた『籠松明』を身近に眺め
手に触れる事が出来.あの日の感動が
蘇えりました~本当に有難う御座います

東大寺 二月堂の舞台に突き出された
長さが約8メートル 重さは60~70キロ
乱舞する籠松明大和路の春を呼ぶ{炎}ですね!



連綿と途切れず続く伝統行事{お水取り}特別陳列
東大寺~二月堂.修二会. 特別陳列{お水取り}
奈良国立博物館で「お水取り」がおこなわれる
期間に合わせ法会に用いられた法具.儀式の様子を
伝える文書.東大寺所縁の絵画.出土品等々が
特別陳列されています



練行衆11人.が本尊・十一面観音の前で
罪を悔い改め世界の人々の幸せや
{五穀豊穣}を祈る伝統行事で使われた
法具.所縁の絵巻.国重要文化財{17件}等
65件が特別陳列されています



ちりぬれば 匂ひばかりを 梅の花
ありとや袖に 春風の吹く
千利 連八 尓保 比者可 越 里 二 能
 藤原 有家(新古今)



これよりは恋や事業や水温む  高浜虚子

大正5年.(高商句会)で[高浜虚子]が 東京高等商業の
卒業生を送る俳句(水温む) ~そんな季語が相応しい
季節を迎えましたね!



「お水取りが 終わるまでは 暖かくならない」



『和を以て 貴しと為す』(丙寅朔戊辰 皇太子親肇作憲法十七條)『信ずべし、貴ぶべき山』⇒『信貴山』~{大般若転読大法要}(寅まつり)

2018年03月01日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
春寒の弥生.三月~日本列島.急速に発達した低気圧の影響で
(春の嵐)南からの暖気で気温が上昇.最低気温は4月並みの暖かさ
北海道は上空には寒気が流れ込み(冬の嵐)猛吹雪に見舞われ
オホーツク海に進んで行く模様ですね.十分ご注意下さい!




近畿地方は(春一番)~(3月1日)東大寺二月堂の修二会
{お水取り}本行が始まりました!~11人の練行衆は(2.28)



二月堂下の参籠.宿所に入り3月1日から14日間
人々が犯した罪や過ちを悔い天下泰平を祈られていますね!



『和を以て 貴しと為す』(丙寅朔戊辰 皇太子親肇作憲法十七條)



{聖徳太子.自ら彫りあげられた毘沙門天王の像を伽藍に祀り
『信ずべし、貴ぶべき山』との意味で『信貴山』と呼ばれた
奈良と大阪の府県境の生駒山地.金剛.和泉山脈[金剛生駒紀泉
国定公園]に位置し北峰[雄岳](437m)南峰[雌岳](400.5m)の
二峰から成り花崗岩を基盤とする安山岩質の岩石で構成される
[信貴山]南側山腹に鎮座する{信貴山真言宗 朝護孫子寺}



(寅の年.寅の月.寅の日.寅の刻に毘沙門天が現れ物部守屋討伐の
二秘法を授けたことから御本尊.{毘沙門天}と縁の深い(寅)



{信貴山 寅まつり}~関西最大級の祭り.勝縁の月(寅の月)に
家内安全.厄除け祈願.心願成就~(現世利益)を祈る法要が
毎年盛大に営まれます(24日(土)~25日)



大般若転読大法要(寅まつり大法要.寅行列)寅年生まれの
男女が参列する行列が行われ法要後



(息災まんじゅう)が参拝者に配られていましたね!



[奈良国立博物館]にて平成28年.国宝{信貴山縁起絵巻}
朝護孫子寺と毘沙門天王信仰の至宝展が甦って来ました



信貴山.朝護孫子寺の中興開山.命蓮上人にまつわる奇跡譚
全3巻に描く平安絵巻 物語はいずれも信貴山の本尊
毘沙門天王の霊験に由来するとされる初期の社寺縁起絵巻



金.銀.群青等高価な顔料を用い 人物を生き生きと描き
躍動感あふれる素晴らしい線描に感動致した次第です

特別展[信貴山縁起絵巻朝護孫子寺と毘沙門天信仰の至宝]



「奇跡、鉢が飛ぶ?!」{信貴山縁起絵巻}は[山崎長者の巻]
[延喜加持の巻][尼公の巻]( 3巻)
奇想天外に描写されており特に第1巻の米俵が次々と
空を飛んで行くのを見上げる人々~戻ってきた米俵に驚く
人々の表情!~700年も以前に描写にされたものとは
思えぬ程生き生きと まさに『奇跡、鉢が飛ぶ?!』



[尼公の巻]~[命蓮上人]の姉{尼公}~弟を探して故郷の
信濃を旅立って大和へ東大寺大仏殿で一晩祈った{尼公}
大仏のお告げにより無事弟である命蓮に再会!



[信貴山]の{本尊毘沙門天王の霊験}に由来するとされる
初期.社寺縁起絵巻の姿を見事に伝えられていますね!




朝護孫子寺の寺宝の数々.関連する寺外の名品.公開!
『信貴山毘沙門天王』~悠久の信仰が生み出した
造形の魅力にも堪能致した次第です!