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(お水取り)~煌めく{炎}~{南無観世音} 1266回 .東大寺二月堂{十一面悔過}

2017年03月15日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
{天平勝宝{752年}~連綿と途切れず幾多の辛酸を潜り抜け
1250年以上に渡り連綿と続けられている
1266回目東大寺二月堂 {修二会}~[十一面悔過]



Omizutori began in 752 of the Nara period. 
Since then, it has been practiced every year 
without cessation, even though the hall was 
burnt down and also amidst wars. 
This year it is the 1266th ceremony.
[英語で言うなら お水取り 一部.朝日新聞]



厳格な清浄さで 慰霊と災害.復興への 祈願.



二月堂本尊の十一面観音に人々の罪を 懺悔
{五穀豊穣}{万民快楽}---幸せを祈る 東大寺
二月堂{修二会}今年は1266回目を迎えました



{須弥壇}の周りを駆ける[走りの行]躍動的な
[達陀の行](3月12日~14日){炎}の力!



邪悪を払い 燃え盛る籠松明を持った火天役



内陣に水天役と向き合い飛び跳ねる仕草を繰り返した後



松明が礼堂に投げ出され 春寒の弥生三月十五日未明
大和路の春を呼ぶ煌めく{炎} 古都の祭典は世の平穏.祈りを捧げ
三月十五日未明に 満行 を迎えます! 



「お水取りが終わるまでは暖かくならない」



[神に近い子]~{中灯 童子 敏 丸}

[東大寺二月堂大欄干] 聖域に入ることを許された
神に近い子《童子》{中灯 童子 敏丸} として
大松明を持つ{童子}を務められたのが小生宅の
ご近所にお住まいの 門谷敏也さんです



今年は御家庭の事情により休場となりましたが-
{中灯さん~行きまぁ~すぅ}あの元気な声が
聞かれず~東大寺二月堂大欄干で乱舞した
勇壮な炎 {籠松明}を持たれた 門谷敏也さん
今年は 御家庭の御事情であの時の雄姿が
観られないのが~残念な限りです



童子は聖域に入ることを許された神に近い子の
資格を持った人達であり《練行衆》に 其々
一人ずつ付かれいますね!
門谷さんは 二月堂・大宿所で大松明の作成.食事等
練行衆の御世話で 昼夜を問わず多忙を極められていました



東大寺.法華堂{三月堂}「北門」芭蕉の句碑

二月堂へ往く前に 広い東大寺境内で
最初に訪ねたのが大仏殿の創建より古く
天平四年(733) 良弁僧正創建 {金鐘寺}の
一堂でもある 法華堂{三月堂}でした



水取りや 氷の僧の 沓の音 {芭蕉~二月堂}

東大寺・三月堂「龍王之瀧」の 前
水取りや 氷の僧の 沓の音
《 水取りや 籠の僧の 沓の音 》

天下安泰.万民幸福・1266回目を迎えた伝統行事
粛々と行われている~ニ月堂 {修二会} 御隣りの
{法華堂}~{北門}にある 芭蕉の句碑は



《水取りや 籠の僧の 沓の音》

ところが 松尾芭蕉が 貞享元年 伊勢.・伊賀.大和
近江を巡った[野ざらし紀行]の稿本.写本の中でも
芭蕉 直筆とされている 『天理本』には
[籠の僧]ではなく[氷の僧]となっているそうです

 二月堂に籠りて (前書)
水取りや 氷の僧の 沓の音



{天理大学付属 天理図書館は 小生の地元
高校生時代から屡 受験勉強と称して利用させて
頂いていましたが残念乍ら未だ芭蕉 直筆と
されている『天理本』原本を拝読する機会がありません
俳壇の大御所(談)~「氷の僧だから名句!
籠の僧とすれば駄句に過ぎない!

{ダーン! ダーン!~二月堂 堂内では上堂した
練行衆は沓を鳴らし本尊に{参りました}と告げます
{ダン!ダン!ダン!}~{ダダダダッ!}
「差懸」(木製の履物)~沓の音は更に激しく
二月堂.舞台の下まで響き渡り練行衆は内陣に
駆け入って行きますね!



『佳景寂寞として心すみゆくのみおぼゆ』
推敲の名手.{俳聖 芭蕉}

{奥の細道} 山寺.{立石寺~蝉の句}は推敲例として
有名ですが~  
山寺や石にしみつく蝉の声   {曾良書留}
淋しさの岩にしみ込せみの声 {木がらし}
さびしさや岩にしみ込蝉のこゑ {初蝉.泊船集}
 
閑さや 岩にしみ入蝉の声

{閑さや}~{岩にしみ入}~推敲にて『奥の細道』
本文には「佳景寂寞として心すみゆくのみおぼゆ」
と言ったのでしょうね!

平泉中尊寺に詣でた時の{光堂}(金色堂)
{五月雨の降のこしてや光堂}

蛍火の昼は消えつつ柱かな
五月雨や年ゝ降りも五百たび
五月雨の降のこしてや光堂

{随行日記}--曾良によれば日は{天気朗}
芭蕉は{五月雨}を降らし{鮮やかな光堂}となり
余にも名句として残っているのでしょうね!



これよりは恋や事業や水温む  高浜虚子

大正5年.高商句会で虚子が東京高等商業の
卒業生を送る俳句~{水温む}~そんな季語が
相応しい季節を迎えますね!



「お水取りが終わるまでは暖かくならない」



[特別陳列]『お水取り』登大路町.奈良国立博物館

春を言祝仏教の法要{修二会}二月堂[お水取り]
毎年[お水取り]に合わせて奈良国立博物館で
開催されています
[籠松明の日]~3月12日は午後7時まで開館



例年[二月堂縁起]紙本著色.巻子装.天文14年
修二会の創始から二月堂観音の利益迄の説話を表した
絵巻を拝見させて頂けますね!



{重要文化財.二月堂本尊光背.頭光を始め
法会に用いられた法具.儀式の様子を伝える文書.
東大寺所縁りの絵画.出土品が展示され.奥深い
[東大寺二月堂.お水取り]



1250年以上に渡り連綿と続けられている
悠久の世界を堪能させて頂いた次第です



[興福寺国宝特別公開2017阿修羅~天平乾漆群像展]



世界遺産.興福寺の国宝館の耐震補強工事中.収蔵品を
仮講堂に阿弥陀如来像[重文.鎌倉時代]~阿修羅像を含む
八部衆像.十大弟子像[国宝.奈良時代]~金剛力士像等々
国宝館の彫刻と相まって開扉させていますね!



[興福寺.西金堂]は天平6年(734) 光明皇后が亡母橘三千代の
冥福を願ってお建てになったものですが~天平期の
西金堂内陣を再現されています
仮講堂に移しての[阿修羅~天平乾漆群像展]は6月18日迄
阿修羅像.十大弟子像等を拝像する絶好の機会です



会津八一『阿修羅像』[山光集]に詠んでいます

ゆくりなき もの の おもひ に かかげたる
    うで さへ そら に わすれ たつ らし

けふ も また いくたり たちて なげき けむ
あじゆら が まゆ の あさき ひかげ に (山光集)



ちりぬれば 匂ひばかりを 梅の花
       ありとや袖に 春風の吹く



千利 連八 尓保 比者可 越 里 二 能 [藤原有家](新古今)