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One For All~All For One! 倭は 国の まほろば たたなずく 青垣 山隠れる 倭し美し!

『大寺の まろき柱の 月かげを 土に踏みつつ ものをこそ思へ 』(会津 八一)『血を吸わせるのも修行のうち』唐招提寺(うちわまき)~『若葉して 御目の雫 拭ぐはばや』鑑真和上の苦難の旅路!

2022年05月19日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
僧鑑真和上が聖武天皇に招かれ 幾度にも及ぶ苦難を
過て来日を果たし 天平宝字3(759)年 新田部親王の
旧邸を賜り創建された 鑑真和上の発願による私院
とも言える『唐招提寺』




唐招提寺 境内には 金堂.講堂.校倉(2棟).鼓楼は
国宝ですが 伽藍が立ち並んでいます




天平彫刻の傑作も数多く特に『鑑真和上像(国宝)は
わが国に現存する最古の肖像彫刻で 開山堂前には
鑑真和上像に対面して芭蕉が詠んだ有名な(句碑)が
立てられています




『若葉して 御目の雫 拭ぐはばや』
 唐招提寺 開山堂で鑑真像を拝み詠う 芭 蕉




鑑真和上が 天平宝字七年(763) 5月6日 結跏趺坐し
西に面し七十六年間の 生涯を終えらましたが
弟子 忍基は講堂の棟や梁のくじける夢を見て
鑑真和上の遷化近いこと予感!
高80㎝ 脱活乾漆造り穏やかな微笑--眼許から
顎にかけて 感じられる 強い意志!
そんな和上の像を刻んだと言われていますね!
筋骨逞しい体膈---拝する人々の 心に迫り
静まり返っている盲いた双つの眼 (鑑真和上坐像)



鑑真和上が亡くなってから九百年後.元禄元年四月
芭蕉は唐招提寺 鐘楼の北側の鑑真の往坊跡に
建てられていた開山堂で鑑真像を拝んで
『若葉して 御目の雫 拭ぐはばや』と詠った作品
芭蕉は鑑真像の盲いた双の眼に露わならぬ悲しみ
涙を感じとり----辺りは若葉で埋まっていて
その若葉で御眼の涙をぬぐって差し上げたい
そんな気持ちが伝わってきますね!
盲いた眼を持って日本に渡って来られた鑑真像を
拝した時. 静かに閉じられている双の眼に打たれました



『天平の甍』の著者井上靖は『おん目の雫』と
題する著述で芭蕉の句についてこの様に書いています
「芭蕉は鑑真像の 盲いた双の眼に それと露わならぬ
悲しみの 涙を感じ取ったのである




天平8年前後は 鑑真にとっては最も苦しい時期で
あった その苦しい時期のことを思い出す度に必ず
榮叡と祥彦の二人は鑑真の瞼の上に浮かんできたに
違いないと思う そして その都度 鑑真の盲いた
眼は 何ものでも 拭うことができぬ涙であった
ことであろうと思う---芭蕉はその涙を 若葉で
ぬぐって差し上げたいと思うたのである}(井上靖)



『自分の血を 蚊に与えるのも仏の道である』
[覚盛さんが大切にした 不殺生の精神をうちわ
から感じて頂きたいです]~(石田太一執事長)




唐招提寺中興の祖『覚盛上人』の命日(5月19日)
上人の遺徳を偲び 講堂.鼓楼て 中興忌梵網会
厳修されています

令和4年5月19日は新型コロナウィルス感染症の
流行状況に鑑み一部変更させて頂きます
御寛容下さいます様 伏してお願い申し上げます
『唐招提寺』からのお知らせです



*(令和4年5月19日(木)
13時:中興忌梵網会(於講堂)※南都晃燿会の
舞楽奉納は規模を縮小して堂内で行います。
15時:うちわまき法会(於鼓楼)
※参拝者(例年500名)対象の「うちわまき」を
中止し これを関係者のみで行います。
「魔除けの宝扇」の抽選は見送らせて頂きます。
9時~16時:覚盛上人坐像(重文)の 特別開帳
※中興堂にて堂外から御参拝頂けます



僧侶が(国宝の鼓楼)から 約50本の(うちわ)が
午後3時 鐘の音を合図に数回に分けて投げられ
約20人の参加者が(魔よけ)の意味があるという
(うちわ)を 両手を広げ受け止めていましたね




蚊を叩かずとも(扇子)で払ってあげよう!

鎌倉時代に活躍された「唐招提寺中興の祖」
大悲菩薩覚盛上人
.修行中に蚊に刺されている
御姿を見た弟子が蚊を叩き潰そうとした際
(自分の血を 蚊に与えるのも~)と言われた
厳格に仏道に邁進する上人が亡くなった後

蚊を叩かずとも(扇子)で払ってあげよう!
(ハート形のうちわ)を「法華寺」の尼僧が
覚盛上人の功績を偲びながらお供えした
中興忌梵網会法要の後の「うちわまき」行事
(うちわ)は災厄から免れる(魔除けのうちわ)
唐招提寺の金堂.講堂の東側の「鼓楼」上から
「うちわまき」~うちわが撒かれるのが例年
5月19日の15時からとなっていました
サンスクリット語の真言が書かれた ハート形の
(宝扇)(うちわ)を赤い和紙で1本ずつ丁寧に縁取り
「うちわには 虫よけ. 厄よけの意味があり
感染症を早く取りのぞいてほしいという
願いを込めた伝統を絶やさないように
法要を続けます」




「長い歴史の中では こんな事もある .試行錯誤し
乍ら伝統の行事の 思いだけは 伝えていきたい」
昨年に続き 規模の縮小を.岡本長老は語っています
「ハート形のうちわには千手観音と烏枢沙摩明王の
真言が書かれている. 烏枢沙摩明王は不浄なものを
清める仏と言われている. 近くの農家の人たちが
田植えの前このうちわであおいで害虫がつかない様
願った~お寺の行事には長い伝統のなかで蓄積され
人から人へ伝わった思いがある.大切に次の代に
引き継いでいきたい」

『大寺の まろき柱の 月かげを
 土に踏みつつ ものをこそ思へ』(会津八一) 




律宗.総本山.唐招提寺で唯一現存する奈良時代
8世紀後半に建立された(寄棟造の金堂.建築)

唐招提寺南大門から境内に入ると正面に堂々たる
(エンタシス柱)が印象的で独特の厳かな(金堂)
唐招提金堂の 近く西方には『會津八一.歌碑』




『おほてらの まろき はしらの つきかげを
  つちに ふみつつ ものをこそ おもへ』




會津八一は『おほてらの まろきはしら』を
(法隆寺.西院伽藍)で~(唐招提寺)では
『つちに ふみつつ ものをこそ おもへ』と詠み
据えたと振り返っている(會津八一全集.鹿鳴集)



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(菖蒲の節句.端午の節句(5月5日) 今年の(夏立つ日)は穀雨から数えて15日目(5月5日)が立夏!~少年時 友とつくりし秘密基地・こどもの幸福を~[憲法記念日.立夏.端午の節句] (PART Ⅱ)

2022年05月05日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
『五月鯉 金の鱗片 をどるなり』 (阿波野青畝)



Children’s Day is a day to thank the healthy
growth of children and mothers.


二十四節気の7番目(夏が立つ)夏の兆しが見え始め
端午の節句.菖蒲の節句(5月5日) 今年の(夏立つ日)は
穀雨から数えて15日目(5月5日)が立夏ですね!
「こどもの 人格を重んじ こどもの幸福を
      はかるとともに 母に感謝する日」
「児童愛護デー(大正時代)」が 基とされる
1948年に定められた74回目の(子供の日)です




我ら戦争に敗れたあとに 一千万人の 赤んぼが 生れた
だから 海はまつ青で 空は だからまつ青だ (三好達治)




生まれくる子は 傷だらけの体で 立ち上がった
この国の かけがえのない 授かりものだった!
えんやこらと 復興の泥坂を上る 大人を
小さな瞳が励ました!

少年時友とつくりし 秘密基地 ふと訪ぬれば 友が住みおり (笹公人)



手塚治虫は 子どもたちを [未来人]と呼んだ!
子どもは われわれ大人よりも少し進歩しているはず
だから彼らの夢を 大事にしなければと語っていた.
どんな大人も 昔は子ども.いまの子どもたちの未来が
明るくなるかどうかは [元子ども]たちの振る舞いに
かかっている(一部天声人語)[自分という木を育てる] 



大人は 子どもの推進力に…と思いきや 子どもこそ
大人の[希望 推進力]~見上げれば五月の風に鯉幟
大きい真鯉 小さい緋鯉も気持ち良よそうに飛翔!

(こどもの日)に合わせて(総務省)が発表した!



15歳未満の子どもの人口推計(4月1日現在)を発表
総計は前年より25万人少ない1465万人.41年連続減少
総人口に占める割合も11・7%で48年連続の低下.
統計が残る1950年以降で 過去最低を更新しました
世界のなかでも日本の少子化は際立っていますね!

「出生数の減少は 今後も進行するであろう.
その要因として晩婚化・非婚化が進んでいること.
養育・教育などの子育てコストがかかること.
(女性の 社会進出が進むなかで 職場や社会が
子育てを支援する環境が十分用意されていない.
子育ての責任.負担が実質的に母親に担わされる
比重が高い事. 何より子どもに展望できる未来ある
社会を示すことが出来ないことなどが挙げられる」
(岡部卓.明大専任教授.社会福祉研究者)

『 吹流し 五月の風を 蹴りに蹴る 』(山口 誓子)



『幼.児期に良好な保育・教育を受ける事は子供達の
可能性を広げる.待機児童の解消だけが目標ではない.
子どもの 育ちをどう支え.どう豊かにしていくか~
社会全体で子育て支援の大きなデザインを共有したい
子どもの豊かな成長支える場を増やそう』(一部日経)



We look before and after And pine for what is not:
Our sincerest laughter With some pain is fraught;
Our sweetest songs are those that tell of
saddest thought  {シェレー{雲雀の詩}

『聖母の名 負ひて五月は 来たりけり』(阿波野青畝)



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『四方より 花吹き入れて~ハトが平和の象徴⇒(平和主義.主権在民.基本的人権の尊重) ~[憲法記念日.立夏.端午の節句](PART 1)

2022年05月03日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
『万緑の 中より現れて 神の鳩』 (毛塚静枝)



「オリーブの枝と ハト」人間が神との和解によって得た
平和な 世界を共に築いていく 平和を象徴するシンボル
旧約聖書の[創世記]に登場する (ノアの箱舟の物語)
ノアは水が引き始め 神の罰である 洪水が終わった~



「ハトが平和の象徴」 1949年に パリで開かれた
「第一回平和擁護世界大会」~ピカソ制作した
ポスター(ハトの絵)⇒平和の象徴のイメージを
世界中に広めたのは ピカソとも言われています



『四方より 花吹き入れて 鳩の海』 (芭蕉)

『美しい国は 何ぞと問ふ君に 平和説く人
 その心と言ふ』(鮎川幸子) 


『元気(ガンジュー)に 日々生きるだけ それだけで
世界平和が 来たら良いのに』 (益田寛大) 16歳
~平和祈念「琉球の言ノ葉」入選作品より~



『平和主義・主権在民・基本的人権の尊重』平和を
求め人類の理想を受け継いだ75回目の憲法記念日を
迎えましたが. 独立国の主権.領土を踏みにじる
ロシアによる ウクライナ侵攻が続いています
グローバル化で世界の相互依存は飛躍的に深まり
国際協調の仕組み.ルールの整備も躍進した21世紀
軍事力で大国が他国を圧する「弱肉強食の世界」
武力で侵し市民に対する残虐行為が行われています



平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して安全と
生存を保持しようと決意した.われらは 平和を維持し
専制と隷従.圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しよう
と努めてゐる 国際社会において名誉ある地位を占め
たいと思ふ.われらは全世界の国民が.ひとしく
恐怖と欠乏から免かれ.平和のうちに生存する権利を
有することを確認する.
日本国民は 国家の名誉にかけ 全力をあげて
この崇高な理想と目的を達成することを誓ふ》
(日本憲法の 前文)で 国際平和の実現をめざす
憲法の根本的な精神が明記されています
(国際平和.武力行使禁止)⇒日本の 平和主義の
真価が問われていますね

「平和は 単に『戦争のない 状態』ではなく
『人間らしく生存できる』という 問題だ」
(古関彰一.独協大名誉教授.憲政史)




『聖母の名 負ひて五月は 来たりけり』(阿波野青畝)

間も無くやって来る 1948年に 定められた
74回目の(子供の日)
1950年には総人口の3分の1を超えていましたが
第1次ベビーブーム期(1947年~1949年)の後
出生児数の減少を反映して低下を続け 1965年は
総人口の約4分の1となりました。
第2次ベビーブーム期(1971年~1974年)の
出生児数の増加によって僅かに上昇したものの
1975年から 再び低下を続け 1997年には
65歳以上の人口の割合(15.7%)を下回って
15.3%となり2021年は11.9%で過去最低と
なりました(総務省)
(子供の割合)は 1975年から 47年連続して
低下していますね!



軍事力で他国を圧する「弱肉強食の世界」を
世界中の人々が 恐怖と欠乏から 免かれ
(平和)のうちに 生存する権利. 人間らしく
生存できる 「オリーブの枝とハト」に
成りたいものと (子供の日)を 間近に控え
願うこと切です!

『薫風や 樹上に雀 樹下に鳩』(稲畑廣太郎)
『四方より 花吹き入れて 鳩の海』 (芭蕉)




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