ONE FINE DAY

「昨日のことは忘れてほしい」
「もう遅い。日記に書いた」

美しきイタリア、私の家

2006-02-19 | 映画
WOWOWにて放送された「美しきイタリア、私の家」を見る。
HBO製作の2003年TVミニシリーズ。
主役のマギー・スミスはこれでエミー賞の主演女優賞を獲得。
上の写真、スーザン・サランドンみたいじゃございません?(笑)
でも全く違うよなあ。
マギー・スミスにはネチョネチョ粘着質なとこがなくて、
いかにも達観した英国人らしくさっぱりした風情が魅力的!
「眺めのいい部屋」なんてマギー・スミスが見たくて何度も見てるんじゃないか、わたし?
今回はイタリアに”眺めのいい”素晴らしい家を持っている恋愛小説家の役。
のんびりした映画かなあと思っていたら、突然の列車爆発。
同じコンパートメントにいた8人のうち4人が生き残り、
彼らを自分の家に招いて同じ痛みを抱えた者同士助け合っていこうと
提案する心の広い女性。
4人の一人は写真↑の少女。
両親を爆発で亡くし、言葉を失ってしまったアメリカ人の少女を中心に、
素晴らしい景色に囲まれた家で体も心も癒されていく。
そこに登場するのが、少女の叔父クリス・クーパー。
アリの研究(!)をしている大学教授。いつ見てもう、う、うまい!!(笑)
彼の登場で平穏な彼らの生活にさざ波が立ち始める....。

しかしなんといってもこの作品、マギー・スミスの独壇場です。
小説家という職業柄、人を観察しては想像の世界で遊ぶ。
特に、今はもう家族同様に愛しい少女を預けるのにふさわしい人物かどうか、
あの手この手で大学教授の人物像に迫ろうとするのですが、
これがもうおかしいやら悲しいやらお見事!に尽きます。
おすすめ!!