ONE FINE DAY

「昨日のことは忘れてほしい」
「もう遅い。日記に書いた」

ニュースの天才

2005-07-22 | 映画
ヘイデン・クリステンセン、すごいな~!
「スター・ウォーズEP3」のアナキンのダークな表情も実に魅力的だったけど、
今作のちょっとイっちゃってるお兄ちゃんも上手かった!
原作を読んでどうしても自分で演じてみたいと著作権を買い取り、
プロデューサーまでやっちゃうんだから、そのへんの若手俳優とは桁が違う。
演じることが楽しくて仕方ないってかんじ。
 
しかしこの映画、本編よりも特典についていたご本人のインタビューが怖かった。
あんなことしでかしちゃったのに、
堂々とカメラの前に姿を現してしゃべりまくっている姿には
事件そのものよりも戦慄させるものがあった。
カウンセリングも受けて、自分のしたことは理解しているし反省もしていると言うけれど、
私にはあの目はどこかにいっちゃってる虚ろな瞳に見えて・・・。
それを面白ければなんでもいいとばかりに取り上げるアメリカのマスコミもいかがなものだろう?
彼のしたことは、そう簡単に許されるようなことではないと思うのだけど。

宇宙戦争

2005-07-20 | 映画
暑気払いにはやっぱりど派手なとこで「宇宙戦争」か!
と、姉とふたりで盛り上がりいざ劇場へ!1000円だし・・・・。

いちばんびっくりしたのは、
ピーター・ジャクソンの痩せたこと。
本編が始まる前に、監督自らのご挨拶付きで「キングコング」の予告をやったんです。
え?ピーター・ジャクソン?と目を疑うほど痩せてました。
あなたは役者じゃないんだから、なにもそこまでお痩せにならなくても・・と、つぶやきたくなるくらい。
ま、病的な痩せ方ではなかったので安心ですけど。
「キングコング」、ジャック・ブラックです!
はい。姉は大喜びです(笑)
「絶対見る!」とこぶしを握りしめていました。
その横で「なんでシンデレラマンの予告やらないんだよ・・」と、
苦虫かみつぶしていたのはわたしです(笑)

さて、肝心の本編ですが、
全く期待していなかった分わたしは楽しめました。
どなたかの台詞「マジかよ?」がこの作品の全てを言い表しています。
エイリアンものって、どんなにおどろおどろしく描いても、
何故かどこか滑稽ですよね?
「キングコング」よりはずっと現実味があるのかもしれないのにどうしてだろ?
この映画に登場する人々も、あまりの現実離れした状況に、
逃げるのも忘れて呆然と見入ってしまう。気持ちよく分かります。
トム・クルーズもそのあたり妙にリアルに演じてました。
でもね、必ずといっていいほど脇においしいところをもっていかれる不運なトムのこと。
今回もダコタちゃんにやられてましたね(笑)
ダコタちゃんは悲鳴演技では世界一です。すごいです。

そんなこんなで前半は飛ばしてくれるんです、この映画。
しかし、これをどう終わらせるんだろう?と、
途中から心配になってきました。
案の定最後はあれしかないんでしょうかね?
原作ありきなんだから仕方ないにしてもちょっとがっくりでした。
ある意味、ハッピーエンド?ですよね?
しょせん映画なんだから・・・とため息つきました。

全然関係ないけど、最近気になること。
「ER」まだ懲りずに見ています。
最近、簡単に人が死ぬんです。
あのドラマが始まったころは「人は簡単には死なない!」というのが私の感想でした。
それが最近は違います。
統計をとっているわけじゃないので正確なところは不明ですが、
印象はそうです。
人が死ぬというのは、何よりもドラマティックなことです。
作品作りに苦しくなると、よりドラマティックにということでそうなるのでしょう。
でもどうなんだろう?そんなに安易でいいのかなあ?と、
見るたびに思う今日この頃です。
いやなら見なきゃいいんだけどね。




最後の恋のはじめかた

2005-07-09 | 映画
おでかけついでに午後時間が空いたので、じゃ映画でも見るかってことで「最後の恋のはじめかた」にした。予告を見てちょっと見たかったんだよね。なんたってラブコメ好きのわたしですもの。最終日の映画館はまあまあの入り。特にひっかかるところもないサラリとした感触の恋愛映画。ニューヨークを舞台に、恋愛コンサルタントのヒッチ(ウィル・スミス)と彼のクライアントとのやりとりが時にユーモラスに時にシリアスに描かれる。恋愛コンサルタントなどという職業が現実にあるかどうかは定かでないが、この映画を見ているとヒッチのような人がいてくれたらいいかもと思ってしまう。高校時代に恋人に手痛い裏切られ方をしたことが彼を恋愛コンサルタントへと導いたわけだが、回想シーンでダサイ高校生にもなりきったウィル・スミスには大いに笑えた。それと、特筆すべきは今作が映画デビューという、クライアントの会計士を演じたケヴィン・ジェームスというコメディアン。彼のダンスは最高だった。太っている人でもセンスが良ければ、こんなに魅力的に踊れるんですね。ウィル・スミスとケヴィン・ジェームス、タイプの違うコメディアンふたりのやりとりは一見の価値あり。おまけに、ウィル・スミスとガールフレンドのデートシーンがエリス島だった。懐かしかった。

Dear Frankie...Dear Gerry...

2005-07-02 | 映画
見ました、「Dear Frankie」!!
Gerryひいき目を抜きにしても大好きな映画です。
愛おしい映画です。
言葉がなくとも、人はこんなにも豊かな関係をもてるんだと、
暖かいものに包まれたような気持ちです。
最近、無駄口の多い饒舌な映画ばかり見ていたせいか、
特にそう思います。

船乗りの父親の船が着く。
きっと僕に会いに来てくれると信じている息子のために
母リジーはパブに父親役をやってくれそうな男性を探しに行く。
しかし、見つからずに途方にくれていると、
友人のマリーがある男性を紹介してくれる。
ホテルのロビーのような喫茶室でドキドキしながら待っているリジー。
そして現れたストレンジャー。
もちろんジェラルド・バトラーです!

ストーリーもどんなシーンがあるかもほぼ分かっていたつもりだったが、
このシーンには小さな衝撃を覚えた。
これって違反じゃない?
何が違反なのかよく分からないけど(笑)
それが見たいがために行ってるんだけど。

(「メッセージ・イン・ア・ボトル」で、
ボトルの中にあった手紙を読んで、
どんな人がこれを書いたのだろうと、
探して探して訪ねていってみると、
そこにいたのがケヴィン・コスナーだった以来の衝撃だった(笑))

リジーとストレンジャーが初めて会うそのシーンがとても心に残った。
現実にはありそうでない、とても映画的なシーン。
あのときのリジーの胸の高鳴りが聞こえてきそう。
エミリー・モーティマーの恥じらいを含んだ表情がよかった。
そして我らがジェリーはあくまでも男らしく不器用で無愛想で、
でもどこか誠実そうで優しそうで、無口で・・・・
だからこんな人が突然目の前に現れるなんてあり得ないよ・・・違反だよ・・
と、うっとりしながら胸が痛かった。
がらーんとした静かな喫茶室で向かい合うふたり。
言葉は少なくとも、そこに流れはじめた感情の絡み合いが、
波が寄せるように感じられる素敵なシーンだった。

「Dear フランキー」は、
野に咲く小さな白い花のような映画です。