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「ディオールと私」
クリスチャン・ディオールの名前くらいは知っているが、
ラフ・シモンズというデザイナーは初めて知った。
このベルギー出身のデザイナーに、
よくありがちなエキセントリックさはなく、
淡々と誠実に仕事をこなしていく姿が
むしろ新鮮だった。
その彼が、
コレクション当日、
セレブ達が到着し、会場全体が異様な興奮に満ちていく中、
屋上に友人と佇み、感極まって涙を流すシーンが
とてもとても印象に残った。
その後は見ている私も一緒に泣きっぱなしだった。
もう1本は「パレードへようこそ」
「ビリー・エリオット」でも描かれていた80年代のイギリス、
炭鉱労働者のストライキの時代だ。
実話に基づいたストーリーらしい。
ある日、ロンドンに住むゲイの青年が、
ストライキのニュースを見て、
大きな権力と闘っているということでは、
差別されている俺たちゲイも、
炭鉱労働者と同じではないか、
彼らを支援しよう!と思い立ち、
素早い実行力で、
ウェールズのある炭鉱町に赴き、
予想される悲喜こもごもが素直に暖かく描かれて、
さすがイギリスなわけだが、
この映画の中に、
ファーストクラス・マインドを持った人が登場する。
それなんだ?と思われるだろうが、
こういう心を、信念を持った政治家が
日本に1人でもいてくれたら……と痛切に願いたくなるような、
清々しく、正直で、聡明で、輝く心を持った人。
特にこの青年。
映画の中で久々に出会った好青年だった。
帰りがけ、ふと思った。
私の母もかつて、
ファーストクラス・マインドを持った若者だったに違いないと。
そう思ったとたん、
何故か胸がキリキリ痛んだ。
「ディオールと私」
クリスチャン・ディオールの名前くらいは知っているが、
ラフ・シモンズというデザイナーは初めて知った。
このベルギー出身のデザイナーに、
よくありがちなエキセントリックさはなく、
淡々と誠実に仕事をこなしていく姿が
むしろ新鮮だった。
その彼が、
コレクション当日、
セレブ達が到着し、会場全体が異様な興奮に満ちていく中、
屋上に友人と佇み、感極まって涙を流すシーンが
とてもとても印象に残った。
その後は見ている私も一緒に泣きっぱなしだった。
もう1本は「パレードへようこそ」
「ビリー・エリオット」でも描かれていた80年代のイギリス、
炭鉱労働者のストライキの時代だ。
実話に基づいたストーリーらしい。
ある日、ロンドンに住むゲイの青年が、
ストライキのニュースを見て、
大きな権力と闘っているということでは、
差別されている俺たちゲイも、
炭鉱労働者と同じではないか、
彼らを支援しよう!と思い立ち、
素早い実行力で、
ウェールズのある炭鉱町に赴き、
予想される悲喜こもごもが素直に暖かく描かれて、
さすがイギリスなわけだが、
この映画の中に、
ファーストクラス・マインドを持った人が登場する。
それなんだ?と思われるだろうが、
こういう心を、信念を持った政治家が
日本に1人でもいてくれたら……と痛切に願いたくなるような、
清々しく、正直で、聡明で、輝く心を持った人。
特にこの青年。
映画の中で久々に出会った好青年だった。
帰りがけ、ふと思った。
私の母もかつて、
ファーストクラス・マインドを持った若者だったに違いないと。
そう思ったとたん、
何故か胸がキリキリ痛んだ。