ONE FINE DAY

「昨日のことは忘れてほしい」
「もう遅い。日記に書いた」

男子滑降

2006-02-12 | 雑記
オリンピックの華~男子滑降を見る。
冬季オリンピックでは私の最も楽しみな競技。
1キロの斜面を120キロ以上のスピードで滑り降りてくる選手達の勇姿は、
手に汗握る大迫力だ。
今日はたまたま息子も早く帰ってきたので一緒に見ることができた。
「すげー!すごくない?」「ほんとにすごいね!」
他に形容詞はないのか?(笑)だけど、いや~凄かった。
それで、私の思い出したこと。

かれこれ10年くらい前になるのかな。
友人家族と一緒に、子供達をスキー場に連れていったことがある。
といっても本格的にスキーをやろうなんてものじゃなく、
スキーウェアもなにもなく、普段のままの格好で、
ちょっぴり雰囲気を味わえたらいいくらいの軽い気持ちだった。
スキー場について、子供達には靴と板を借りて、
そのへんで遊んでいるのを見ていようと、
私は黒いロングコートを着たまま友人とおしゃべりをしていた。
気がつくと当時10歳の息子と同じく10歳の友人の息子の姿がない。
私たちの行ったスキー場がそもそもスキー場全体の中間の位置だったのだが、
始めてスキーをするのにもかかわらず、息子達は怖いもの知らずで、
下まで滑り降りていってしまったのだ。
これには焦った。
お金も持たせていないし、リフトにのって戻ってくることもできない。
誰かが迎えにいくしかない。
こうなったら、はるか一万光年くらい昔にたった一度だけスキーをしたことがある
私が行くしかない。
靴と板だけ借りて、真っ黒のロングコートを着たまま行きましたとも。
きっと距離にすれば100メートルくらいのところを、
滑っては転び滑っては転びでどのくらいかかったことやら、記憶にない。
なんとか、かろうじて下までたどり着き、息子達を無事救出(笑)
スキー板をつけたままリフトに乗るのはもっと怖かった。
でもその時に、
思うように滑ることができたらどんなに気持ちいいだろう・・と
思ったことは鮮明に覚えている。

スキー大滑降はそんなわたしの憧れの競技です。