ONE FINE DAY

「昨日のことは忘れてほしい」
「もう遅い。日記に書いた」

RENT The Movie

2006-02-13 | 映画
娘からSKYPE。興奮状態。
「お母さん、どうしよう。「RENT」全部見れるサイトがあったよ。
どうしよう。これもう見ちゃうしかないよね?
お母さんどうする?とりあえずアドレス送っておくね」

ブロードウェイ・ミュージカル「RENT」が映画化されると聞いてから、
どのくらい経ったのだろう?
監督は誰がするの?
キャストは誰になるんだろう?
娘と二人この話題で盛り上がった。
待ちに待った映画は昨年暮れにアメリカで公開。
娘のいるイギリス、そしてここ日本での公開の情報がなかなか届かない。
ニューヨークまで飛んでいって見たい欲求を抱えたまま新年を迎え、
そうこうするうちにDVDの発売。
これはもう買うしかない。でも、先に劇場で見たい!
やっとイギリス、日本での公開が4月に決まった矢先のできごとだった。
娘は見れるものなら見るしかないと、
PCの小さな画面を食い入るように見たそうだ。
「先に映画館で見なくてよかった。
顔は涙でグシャグシャだし、時々大声で一緒に歌ったし.....」
と後から伝えてきた。

私がこのミュージカルを見たのは2002年のこと。
私の数少ない観劇歴の中では、圧倒的Best1のミュージカルである。
その時の感動を姉にメールしたものが残っているので読んでみてください。
4月には絶対、みんなで見にいこうね!
RENT The Movie

「涙の連鎖」
2002/09/15 (日) 20:36

二度目の「RENT」を見て、帰ってきたところ。私「RENT」にはまりそうです。いや、ほんとに面白い!人の心を大きく揺さぶる舞台です。娘と二人でヴィレッジ散策したときに「RENT」のスクリプトをゲットしたの。ちょっとだけそれを読んでいたし、娘からあらすじも聞いていたから、今夜は迫ってくるものが2倍、3倍にも感じられた。
以前からジョニー(ジョン・パートリッジ)がロジャーをやっているドイツ版のCDは娘に聞かせてもらっていた。JPの歌が好きで聞いてはいたんだよ。でもドイツ語だし、内容なんてまるで分かってなかった。旋律とJPの歌い方が好きだった。ロジャーという青年は世界一の不幸者といってもいいくらいかわいそうな境遇にいます。だって、もと彼女はエイズで自殺しちゃったし、自分もHIVポジティブだし、新しい恋人ミミもエイズなんです。そんなのってある?
だから二人で繰り返し♪I shoud tell youて歌うんです。自分がポジティブだってことを云わなくちゃって。一昨日見たときは、他の登場人物にくらべて、このふたりのエピがどうもかったるい感じがしたんですが、今日のスタンバイのふたりがとっても良くて(なにしろロジャーはM・モディーンそっくりときたもんだ)やっぱりこのふたりがいなくちゃだめ!なんて・・・勝手なもんです、観客は。2幕目になると、それはそれは悲しみ続きでまづエンジェルが亡くなり、そのあたりから胸がつまって、う、う、う、う状態になるんですが、今日はすごかった。(実は今日のチケットは私だけあとから買ったので、娘とは別々の席だった)私の両脇には30代のいかした女性が座っていて、彼女たちのすすり泣きが始まります。もちろん私もうるうるになっているんですが、二人の次第に激しくなっていくすすり泣きにつられて、なぜか私までいつしかぼろぼろと泣いていました。周りを見ると、前に座っている男女も、斜め前の男性も、あいつもこいつも、私の周りは鼻をすする音でうるさいくらい涙の連鎖状態。あまりの内容と歌のうまさに圧倒され、心が揺さぶられるのです。とにかく、みんな歌がうまい!!どの歌もすごくいい。オープニングからエンドまで途切れることなく歌が続き、そのどれもが熱唱系の歌。つまり「CATS」のMemoryのような歌が波のうねりように繰り返され一気に最後までなだれ込むのです。