図書館で借りた本「有頂天家族」(森見登美彦著)を読み終わりました。アマゾンはこちら。Amazon.co.jp: 有頂天家族 (幻冬舎文庫): 森見 登美彦: 本。
これは今年の7月から放送していたアニメ「有頂天家族」の原作となった本です。アニメの公式サイトはこちら。TVアニメ「有頂天家族」公式サイト。
まず、アニメを観たのが先でした。新聞にこのアニメの紹介が出ていて、録画して観てみようと思ったのがきっかけでした。録画してみたら、声優さんに諏訪部順一さんも出ているし、観始めてみたらとてもおもしろくて、最後までおもしろく観ました。
これ、原作があるのだと気づき、図書館に予約して借りて読み終わったわけです。
簡単に言えば、京都を舞台にした狸の下鴨家のお話です。お父さんは数年前に亡くなり、現在はお母さん、長男(若旦那に化けている)、次男(なぜか神社にある井戸のなかのカエルに化けている)、三男(大学生に化けている)、四男(まだ小学生ぐらいの男の子に化けている)の家族です。なぜお父さんがなくなったのか、なぜ次男がカエルに化けているのかなどが次第に明らかになります。
ライバルの狸一族や、天狗の師匠、人間なのに天狗の力がある美しい女性、そして金曜倶楽部という人間たちのグループが、下鴨家に絡み合います。でもなんとなく全体にほがらかさが漂っています。ときどき回想シーンで出てくる偉大なお父さんと、息子たちを大きな愛で包むお母さんが素敵だし、4人の息子たちの活躍も見ていて痛快。「面白きことは良きことなり!」と、狸たちが楽しく暮らしている様子がとても観ていて楽しい。「阿呆の血のしからしむるところだ」などと、ときどき出てくる古くさい日本語もおもしろい。
原作を読んでみて、ああ、このアニメは本当に原作に忠実に作られているのだなぁと驚きました。さて、原作を先に読むか、原作をあとで読むか。
この作品はもしかしたら原作を先に読んでおいたほうが、アニメを観たときに楽しかったかもしれません。私は、原作を読んでいるときに、本を読んでいるのに、文章を読んでいるのに、頭のなかにはアニメのシーンや声優さんの声でいっぱいでした。
原作を読んでから映画を観ると、自分が頭のなかで想像していた主人公や場所が「ああ、こういう主人公なのか!」と、想像が具体化されたことに感動しますが、逆だとそれがない。でもこと細かに文章で綴られていることが、アニメにはなかった詳細を知ることにもなる。どちらも長所と短所がありますね。
「面白きことは良きことなり!」というセリフに共感したかた、それから京都にお住まいのかた、「有頂天家族」、アニメでも原作でもおすすめです。京都にお住まいのかた、実在の場所が多数登場しますよ。
これは今年の7月から放送していたアニメ「有頂天家族」の原作となった本です。アニメの公式サイトはこちら。TVアニメ「有頂天家族」公式サイト。
まず、アニメを観たのが先でした。新聞にこのアニメの紹介が出ていて、録画して観てみようと思ったのがきっかけでした。録画してみたら、声優さんに諏訪部順一さんも出ているし、観始めてみたらとてもおもしろくて、最後までおもしろく観ました。
これ、原作があるのだと気づき、図書館に予約して借りて読み終わったわけです。
簡単に言えば、京都を舞台にした狸の下鴨家のお話です。お父さんは数年前に亡くなり、現在はお母さん、長男(若旦那に化けている)、次男(なぜか神社にある井戸のなかのカエルに化けている)、三男(大学生に化けている)、四男(まだ小学生ぐらいの男の子に化けている)の家族です。なぜお父さんがなくなったのか、なぜ次男がカエルに化けているのかなどが次第に明らかになります。
ライバルの狸一族や、天狗の師匠、人間なのに天狗の力がある美しい女性、そして金曜倶楽部という人間たちのグループが、下鴨家に絡み合います。でもなんとなく全体にほがらかさが漂っています。ときどき回想シーンで出てくる偉大なお父さんと、息子たちを大きな愛で包むお母さんが素敵だし、4人の息子たちの活躍も見ていて痛快。「面白きことは良きことなり!」と、狸たちが楽しく暮らしている様子がとても観ていて楽しい。「阿呆の血のしからしむるところだ」などと、ときどき出てくる古くさい日本語もおもしろい。
原作を読んでみて、ああ、このアニメは本当に原作に忠実に作られているのだなぁと驚きました。さて、原作を先に読むか、原作をあとで読むか。
この作品はもしかしたら原作を先に読んでおいたほうが、アニメを観たときに楽しかったかもしれません。私は、原作を読んでいるときに、本を読んでいるのに、文章を読んでいるのに、頭のなかにはアニメのシーンや声優さんの声でいっぱいでした。
原作を読んでから映画を観ると、自分が頭のなかで想像していた主人公や場所が「ああ、こういう主人公なのか!」と、想像が具体化されたことに感動しますが、逆だとそれがない。でもこと細かに文章で綴られていることが、アニメにはなかった詳細を知ることにもなる。どちらも長所と短所がありますね。
「面白きことは良きことなり!」というセリフに共感したかた、それから京都にお住まいのかた、「有頂天家族」、アニメでも原作でもおすすめです。京都にお住まいのかた、実在の場所が多数登場しますよ。