大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

日々の恐怖 8月1日 海の家(1)

2019-08-01 19:26:00 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 8月1日 海の家(1)



 昭和50年代後半、俺が小学2年になったばかりの頃だった。
うちの親父が友人の借金の保証人になって、友人が飛んだから、我が家は家も土地も全て奪われ、一家全員宿無しになってしまった。
 父は高速道路建設で7月から8月の2ヶ月間、出稼ぎのような状態だ。
母と姉(当時小6)と俺(当時小2)の3人は、7月から8月いっぱい、親戚から紹介された町営の海の家の住み込み従業員生活となった。
 海の家といっても、浜は小さく、建物も昔は漁師小屋(番屋)だった。
朝は8時に開けて、夕方5時に閉店する。
更衣室と水道水シャワーと簡単な飲食を提供する。
 掃除をしたら、店の残り物の焼きそばやおでんで食事した。
雨の日以外は夏の間は無休だった。
姉と俺は、元の小学校から遠く離れて友達も誰もいない土地で、海水浴客相手の接客を頑張っていた。








童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
 大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日々の恐怖 7月30日 牛... | トップ | 日々の恐怖 8月2日 海の家... »
最新の画像もっと見る

B,日々の恐怖」カテゴリの最新記事