日々の恐怖 1月13日 小屋(1)
わたしと幼馴染とは共通の趣味があります。
それは、普段から適当に電車に乗って、何もない田舎の駅で降りて、山に入って散策したり、地図に載っていない神社を探してお参りするのが好きなのです。
何度か怖い経験もしたし、迷った挙句一日で25キロ以上彷徨い歩くなんてこともザラにありますが、それがまた結構楽しくてやめられません。
その時は、奈良県で日本の里山百選にも選ばれている、山の上のすごく景観がきれいな村に遊びに行こうって話になりました。
当日、駅に降りて、探検というより、ちゃんとGoogleマップ見て村を目指して登山道をまっすぐ進んでいました。
すると途中、いくつかのため池を越えたあたりで、道が二手に分かれました。
山のふもとで出会った人には、
「 その村に行くには、一本道をひたすら進めばいいだけだよっ。」
て言われてたのに、
「 おかしいな~。」
とか言いながら、Googleマップを開きました。
それでGoogleマップを見ると、確かに二本道に分かれていて、500mほど先で、また合流していたので、
「 まぁ、どっちに行っても行けるのかァ~。」
ってことで、距離が短そうな左の道を選んだのです。
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