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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 12月16日 高校球児の朝は早い(6)

2017-12-16 18:04:41 | B,日々の恐怖






  日々の恐怖 12月16日 高校球児の朝は早い(6)






 こんな風に書いてるけど、当時は本当に参ってて、そのとき感情が爆発した。

「 いいかげんにしろよ、クソババァ!
てめぇのせいで、こっちは頭がおかしくなりそうなんだよ!!
勝手に死ねよ、っていうか死んでくれよ!!!
もう俺の前に現れないでくれ!!!!」

こんな感じのことを言ったと思う。

「 そう・・。
死ねって言うの・・・。
わかった・・・・。」

そう言って老婆は妙な歩き方で帰って行った。


 翌朝。
四時半起床。
高校球児の朝は早い。
適当に御飯食べて、歯磨いて、顔洗って出発。
 しかし、老婆の姿はそこにはない。
帰りの時間にもいない。
 その翌日も、老婆はいない。
そして、あの日以来、老婆は来なくなった。


 普通なら喜ぶべきことなんだけど、俺は異様に不安だった。

“ もしかして、老婆は本当に死んでしまったんではないか?”

こんな事考えるほうがおかしいんだけど、当時はそう思っていた。

“ あれだけしつこく来てたのに、急に来なくなるのはおかしい。
かなりひどいことを言ってしまったし、もしかしたら・・・。”

毎日そんなことを考えていた。


 老婆が来なくなってから一週間ほど経ったある朝のことだった。
インターホンの音が聞こえた。
 朝五時前である。
嫌な予感がして窓から玄関を見るが、誰もいない。
 またすぐインターホンが鳴る。
窓から玄関を見る。

“ 老婆だ。
あの老婆がいる。
生きてたか・・・・・。”

玄関を開けてみると、誰もいない。

“ 逃げたか・・・・?”












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