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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 5月5日 エアガン

2013-05-05 19:25:36 | B,日々の恐怖







      日々の恐怖 5月5日 エアガン






 今から数年前、高校3年の夏休みに体験したことです。
当時、俺は高3の6月頃に推薦入試で大学が決まり、夏休み前に野球部を引退し夏休みは何して遊ぼうか考えてた。
クラスのみんなとは基本仲良いけど野球部のヤツとしかつるんでなかった。

 終業式の日、教室に入ると部活してないアルバイト馬鹿のAが、車の免許取って今日車で学校に来たとみんなに自慢してた。
車の免許は20歳にならないと取れないと思ってた俺はテラ興奮。
Aとは一度も遊んだことないし、一緒に帰った事もなかったけど乗せてくれとせがんだ。
 Aは乗せてと言い寄ってくるヤツに帰る方面を聞き、たまたま俺の住む難波付近で用事があるらしく難波近辺のヤツなら送るとのことだった。
俺含めB、C(野球部じゃない)の3人が乗れることに。

 学校終わってA・俺・B・Cの4人みんなそれぞれが初めて帰るメンバーで会話はかなりぎこちなかった。
が、車でテンションが最高潮に沸き今日から夏休みという事もあって、テンションが訳のわからない事になって初絡みだけどこのまま今から遊ぼうかってなった。
 それだったらとAが、今から俺の用事に付き合ってと言い出した。
聞くとAはかなりのガンマニアでモデルガンやらを売ってる店に行くんだとのこと。
知らない世界と言うか面白そうだから着いてくことに。

 予想通り日本橋に着いて、想定外のスケールのモデルガンやらエアガンを置いてるお店に着いた。
と言うのも無茶苦茶な量の銃があってその上に客も、迷彩服のヤツ、やたらムキムキなヤツ、皮パンのお兄さん、ファッションの一部として銃を腰につけてるヤツとかいたからだった。
 それ見てB、Cと興奮してると遊びで無性にエアガンやりたくなった。
Aはと言うとパンチの効いた客と談笑し、やったらごついエアガンを購入。
店出たら言うまでもなく、みんなでA家に帰りエアガン用意してそっからエアガンで毎日遊んだ。
Aの地元の友達3人ともエアガンから遊ぶようになり、楽しいことを毎日してた。


 夏休み最終日の日曜日、俺らは刑事モノドラマに出てきそうな港でエアガンやろうってなった。
場所は南港っていう地名のとこ。
 ただ俺らはガンショップの店員から、その南港の良い感じスポットは大きな網で囲われてて中に入れないから遊べないと言うのを聞いていた。
それを覚悟で網を切る様に工具を持って行ったんだが、そのスポットの門と言うか、扉の鍵が開いていた。
 むっちゃラッキーじゃんとまたここでテンション上がり、チーム組んでいざ撃ち合いスタート(この時は相手の位置とか分かるサバゲッチュっていうTV番組で採用されてたサバイバルガン&防具を使用)。
これがハラハラ、ドキドキで最高に盛り上がった。
 始まって30分たったぐらいでいきなり門の方から“ウ~ウ~”っとパトカーのサイレン音。
しかも半端じゃない数。
と、同時に、

「 お前らは包囲されている、武器を捨て直ちに出てこい!!」(大阪弁)

と言う、夢でも見てんじゃないかと思う声が爆音のスピーカー音で聞こえて来た。
 頭ん中が訳わからなくなって、とりあえず何かあったら集まると約束した場所へダッシュ(網の中)。

「 どうするよ俺?大学の推薦取り消しだ、懲役は何年?」

とか、もう1人喋りながら足ガクブル。
そしたら、みんなも足ガクブルしながら集まって来た。
 アワアワってなってるとAがガンマニアの血か、はたまた生まれついての血なのか、

「 俺が囮になって出て行く。
やから、お前らはその隙に逃げろ。」

と言い出した。
 囮も何も出口1つしかないからそんなんしても意味ねーよって言いたい所だけど、このテンパるもテンパった状況下じゃそういう思考もなく、"ただ逃げたい"という1点の考えしかなくても俺らは、

「 Aやめろ!」

と本気で止めた。
 そしたらこの発言が、またAの何かに火を点けたのか、出口に向かい猛然とダッシュ。
待ち受ける武装警官に突っ込んでいった。
そしたら、

「 コゥラァアアア!押さえろォ~!」

っと聞こえた。
 そん時初めて、“逃げよう、イヤどこに!?出口1つしかねーよ”、って思考ができ、もう諦めて、震えながらみんなで自首。
 銀行強盗とかの時の盾みたいなの持って武装した警官みたいなのが、ウワっとたくさんいて事の重大さに気づいた。
警察も子供が出てきたからなのか、“あれっ・・・?”て感じだった。
 パトカー乗せられて、まぁそっから署で、1人ずつ個室に入れられ刑事に鬼のように怒られた。
何でも南港の夜はかなり危ないらしく、麻薬の密売とか危ないヤツがいてるから気をつけろとのことだった。
 で、刑事が、

「 最初お前の仲間は最初から開いてた言うけど、門はどうやって開けた?」

っていうことを聞いてきた。
初めから開いてたと言ってもなかなか信じてもらえなかった。
 明け方に取り調べ終わって、また南港行って犯行現場で指さして写真撮られて、始末書みたいなの書いて親も来てまた凄い怒られた。
結局、不法侵入予備みたいなので軽くしてもらい、学校にも内緒にしてくれた。


 で、1週間後ぐらいに指紋とるからまた署に来いと言われ7人で行った。
指紋とか一通りして帰れると思ったら、みんな担当の刑事さんに呼ばれた。
聞くと、お前らが侵入した網の所は防犯カメラついてて今からその映像見せると言ってきた。
映像始まってしばらくしたら夏なのにジャケット着た、おそらくスーツ、の男が鍵開けて網の中に入ってきた。
そしたら、次にまた大きなフランスパンみたいな長細い包みを持った小さいおやじが来た。
 で、それを夏ジャケットに渡す。
と、途端に影に隠れる2人。
しばらくして俺ら登場。
 この時点で“・・・?!!”ってなった。
そんで俺らがエアガン持ち出してワイワイ喋ってるのを影からじーっと見てる。
そしたら、夏ジャケットが俺らの方に向かって懐から銃らしき物(てか100%銃)を、スッと出して構えてバーンって撃つふりをしてスッと扉から出て行った。
映像はそれで終わった。
 刑事さんは、

「 こいつらが鍵を何故持ってるのか、そもそも何者かわからないし、あの袋の長細いのが何なのかわからない。
銃みたいなのも本物かわからない、ただ南港はこんな所だ。」

と言われた。
 それ以来、エアガンはやってない。
ただ当時はこの映像のヤツらに暗殺されるんじゃないかとか、精神的に不安になり洒落じゃ済まなかった。


















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