goo blog サービス終了のお知らせ 

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆分野を選択して、カテゴリーに入って下さい。

A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道247

2009-08-07 18:52:33 | E,霧の狐道
   10月18日(日)

     報告

“ 朝だ、あさだァ~よォ~、朝日がのぼォるゥ~♪”

 次の日、俺は田中爺の例の歌声で眼が覚めた。
遅くまで起きていたから、かなり眠い。
 俺は山本爺のベッドを見た。
ベッドは人の形に膨れている。
少し動いたような気がした。

“ あ、山本爺、大丈夫・か・な・・?”

俺はひと安心して、次は、龍平が気になった。

“ 龍平の方は、どうなったんだろう?”

田中爺の歌声は廊下で続いている。

“ トイレに行きたいな・・・。”

俺は車椅子に乗ってトイレに行くことにした。
 病室をノコノコ出て行くと、体操をしている田中爺と眼が合った。
田中爺は体操を中断して俺に言った。

「 よっ、早いなっ!」
「 おはようです。」

俺は田中爺と挨拶を交わしながら、通路の向こうの方を同時に見た。

“ あれっ・・・?”

田中爺の向こう、遠くにベッドが一つ廊下に出ているのが見えた。

“ ベッドがある・・・。”

昨日の夜、通路をウロウロしていたときは無かったのだ。



☆HOMEページに戻る。
  HOMEページ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。

-------大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ-------