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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道63

2008-05-31 18:23:41 | E,霧の狐道
 全国津々浦々、お稲荷さんは何処にでもある。
そのすべてが、お稲荷さんネットワークで繋がっているのだ。
そして、脇社のお稲荷さんに頼めば、お稲荷さんネットワークを伝って、お稲荷さんの大ボスに繋がるのだ。

“ それにしても、お稲荷さんの本部ってスゴイ所だろなぁ・・・。”

 俺が、お揚げのお供えで頼めば、何処からともなく脇社の辺りから煙がモクモク出て来て、周りが見えなくなる。
“おやっ、これは何だ”なんて考えていると、俺は何時の間にかワープしているのだ。
そして、煙が晴れてくると、もう、そこはお稲荷さんの本部に到着だ。
 俺はテレビゲームの大ボスが出て来る最終場面を想像した。
お稲荷さんの本部には、まわりに沢山の手下を従えた、大ボスのデカイキツネがドカンと座っている。
俺は、その大ボスを見て、その貫禄に感動するのだ。

“ おっ、スゲ~ヤツが出て来たな・・・。”

そして、大ボスのデカイキツネは、二十個ほどの狐火に照らされて、俺に優しく微笑み語り掛けるのだ。

“ よく、来たな・・・・。”

そこで、俺はキツネのイタズラを止めさせるように、お願いする。

「 あの~、お願いが・・・・・。」

そのとき、山下先生の声が聞こえた。

「 神谷、おまえ、俺に、何か、お願いがあるのか?」

俺は、ハッと我に返った。

「 いえ、何でもありません!」
「 授業中、紛らわしいことをブツブツ言うのは止めろ!!」
「 はぁ~い・・・。」



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