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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道53

2008-05-11 19:25:44 | E,霧の狐道
 その日、俺は、寝る前に、ここ数日の出来事を思い出していた。

“ ウサギが出て、キツネがウロウロ・・・・・。
 以前は、こんなことは無かった・・・。
 ウサギ小屋の掃除をしてからか・・・・・。
 あと、めまいがしてから、何か変だし・・・・。”

俺は、布団の中で体をあちこち動かした。
特に異常は感じない。

“ それに、あの赤い夕日は、前に見た夕日と違うような気もするけど・・・。”

俺は、しばらく考えているうちに眠り込んだ。

 時計の音が静かに闇の中に流れている。
そのとき、俺は霧に曇った道を歩いていたのだ。
何処の道かは分からない。

“ これは、夢だな・・・。”

 俺は、夢を見ているのが自分でも分かった。
街灯の無い暗い道だ。
歩いている先は、遥か彼方まで続いている。
 俺は、とにかく道の先へと歩いていかなければならなかった。
理由は特に無い。
先に何があるかも分からなかった。
足は、不思議とスタスタ進んで行く。
 道の右も左も建物があるのかどうかも分からない。
闇に包まれた道路がボンヤリと明るく、前に真っ直ぐ続いている。
しばらく歩いていて、俺は誰かが後ろから追い付いて来る気がした。

“ ヒタヒタヒタヒタ・・・。”

足音が後ろから近付いて来る。
それは、何だか、恐ろしい奴のような気がする。

“ 後ろを見るのは恐いけど・・・。
 でも・・・・。”

俺は、後ろを恐る恐る振り返った。

“ ゲッ!!”



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