すす病やさび病など、樹木には発生すると厄介な病気が多く存在します。
病気が出たから対処しよう、これだけは結局いたちごっこ。
病気が出づらい、出ても樹木が負けない環境作りと同時に、病気の原因を知り、予防することも大切です。
では、病気はどうやって発生しているのでしょうか?
実は大半が樹木に虫がつくことによって発生しているのです。
虫の糞にカビが付着し広がるすす病、枝や葉をかじられることでその傷口から樹木内に侵入するウイルスが引き起こすモザイク病、細菌やウィルスの違いはあっても、虫が媒介していることに変わりはありません。ならばその原因である虫の発生を早期から予防してやればよい、それが石灰硫黄合剤の散布なのです。
石灰硫黄合剤の主成分は、読んで字のごとし、生成された硫黄と石灰です。浸透力が増しています。
強アルカリ性の硫黄の殺菌作用が、病原菌を直接殺します。同時にカイガラムシ、ダニなどの昆虫に対しても殺虫効果を持ちます。
また、石灰が幹の周りに皮膜を形成することで、硬い殻に覆われた虫にも、窒息効果があります希釈濃度は使用する樹木や病気によっても変わってきますが、通常1000倍希釈が普通の農薬において、100倍未満の希釈で散布する薬剤ですから、強い効果があることがわかります。
よく使用法を読んで、庭木と照らし合わせましょう。
散布する主な樹木は、梅、モミジなどの落葉樹、松やみかん類などです。モチなどカイガラムシが出やすい樹木にも散布するといいので、全ての樹木に散布するくらいの気持ちでいましょう散布は、12月中旬から、2月までとうとうの新芽の伸びる前の時期が良いです。薬剤が強力なため、樹木にも影響がでることがあります。新芽の出てきたときや、温度の高い時期に散布は止めましょう。
樹木にかける場合は、薬剤が流れるくらいたぷり、満遍なく散布してください。かかっていない部分があると、また病気の蔓延につながります。
多めの量を作っても散布し切れますので、さっとかけるだけというのはいけません。1シーズン2回散布するとその後の害虫発生が格段に減ります。
散布後は樹木が白っぽくなり、薬剤をかけたことがすぐにわかります。見た目はきれいではありませんが、いずれ雨などで洗い落とされてしまうので
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