ガーデンフィールズ オクダ

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温かみある可愛さ プリムラ ポリアンサ

2014年01月15日 08時46分55秒 | ガーデンフィールズ大学 園芸学部

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サクラソウ属の植物は500~600種があるとされており、観賞価値の高いものが多いグループです。
 プリムラ・ポリアンサはヨーロッパ原産のP・エラチオール(Primula elatior)、P・ブルガリス(P. vulgaris)、P・ベリス(P. veris)などが交雑されて育成された品種群で、1950年代にアメリカで育成された大輪品種‘パシフィック・ジャイアント’(‘Pacific Giant’)の登場により、人気を博しました。
 このポリアンサに、コーカサス地方原産の赤紫色の小型種P・ジュリエ(P. juliae)を日本で交配させて誕生したのが、小型でカラフルな品種群プリムラ・ジュリアンです。
 もともとポリアンサは、株元から花茎を伸ばし、その先に笠のように花を咲かせる性質をもち、株元で密集して花を咲かせるジュリアンとは容易に区別できました。しかし、P・ジュリエとの交配が進むうちに、ポリアンサも株元で花を咲かせる性質に変わっていきました。今日ではこの2品種群の区別は花の大きさのみになり、大輪がポリアンサ、小輪がジュリアンとして扱われています。
 どちらも多年草ですが、暑さに弱いため、一年草として扱われることも珍しくありません。6月から7月にタネをまいて元気な小苗で夏越しさせ、秋から春に花を楽しみます。開花中に大きめの鉢に植え替えて夏までに充実させた株は、日陰で夏越しさせることもできます。