ガーデンフィールズ オクダ

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釣れたぞ!鯛が大量に!

2012年05月02日 14時29分29秒 | 学問

Images8 中国や朝鮮半島に分布する、毎年花を咲かせる多年草です。日本には15世紀の初め頃(室町時代)に入ってきたと言われています。ケマンソウの名前は花を寺院のお堂を飾る装飾品「華鬘(けまん)」に見立てて付けられました。長くしなるような花茎を釣り竿に、ぶら下がるように付く花を鯛に見立てた「タイツリソウ(鯛釣草)」の別名でも親しまれています。華鬘ではなかなかピンとこなくても、こちらの別名なら納得という感じがします。庭植えの他、鉢花としても親しまれています。

春に暖かくなる頃に芽を吹いて深く切れ込んだ羽根状の葉を出してぐんぐん育ちます。初夏に花茎を弓状に長く伸ばして10数輪を行儀良くぶらさがって咲かせます。花はぷっくりハート型にふくらんだ外側の花びらと、その下方から突き出るように伸びる内側の花びらで構成されています。花は開ききると外側の花びらの先端がくいっと上を向き、またその姿がかわいらしいです。基本種の花色は赤に近いピンクです。その他にも、白花種が同じように普及しています。秋には茎葉が枯れて、根の状態で冬を越します。

ケマンソウの仲間であるコマクサ属は東アジアと北アメリカにおよそ19種が分布し、日本には高山植物として親しまれているコマクサ〔D. peregrina〕1種が自生します。

欧米ではこの花が心臓に見えるようで、英語名「bleedeng heart(血を流す心臓)」やドイツ語名「tranendes Herz(涙を流す心臓)」フランス語名「coeur-de-Jannette(ジャネットの心臓)」「coeur-de-Marie(マリーの心臓)」などと呼ばれます。中国名の「荷包牡丹(きんちゃくぼたん)」は何となく受け入れられやすい名前です。他言語圏の名称を頭に浮かべながら花を見ると、また違ったおもしろさがあります