「アサリナ プロクンベンス」
アサリナは北アメリカ南部、メキシコ、ヨーロッパに15～16種が分布するつる性の多年草（毎年花を咲かせる草花）です。つるを長く伸ばし夏のはじめから晩秋までの長期間花が咲き続けます。一部を除いてやや寒さに弱く、日本では冬に枯れて終わる春まき一年草として扱うこともあります。ただ、花後にできたタネが自然に地面に落ちて芽が出てふえることもあり、一度植えた場所では毎年花を楽しむこともできます。
花は幅が2～3cmで長さが4～7cmで、形は先が開いてやや受け口気味になった釣り鐘型で、キンギョソウやジキタリスに近い形です。
また、白～黄色、クリーム色の花を咲かせるヨーロッパ・ピレネー山脈原産の「アサリナ プロクンベンス」はつるが横に這うように広がり、他の種に比べると寒さに強く冬越しさせやすいメリットがあります。冬には地上部分はなくなりますが来春また出てきます。「アサリナ イベリアントレイル」という名前のアサリナがときおり花苗の形で流通していますが姿形から考えるとこれはプロクンベンスの系統ではないかと思います。