春の到来を感じさせる花「マーガレット」。もともとは、固有生物種の宝庫として知られる西アフリカのカナリア諸島およびマデイラ諸島原産のキク科の植物です。マーガレットの歴史は古く、17世紀に欧州に渡り、おもにフランスで品種改良されました。日本には明治末期頃に導入され、フランス菊、木春菊などの名前で親しまれてきました。
マーガレットは、ギリシャ語で「真珠」を意味する「マルガリーテス」に由来します。そんな歴史をもつマーガレットは、近年さらに品種改良がすすみ、赤に近い花色のもの、ピンク、黄色、八重咲き、アネモネの様な咲き方など変化に富んだ花色、花型で私達を楽しませてくれます
ここでご紹介する「モリンバ」は、私達シンジェンタの140年以上にわたる花の育種・選抜の知識と経験を存分に活かして開発された最新の品種群です。性質は強健で大変育てやすく、お手軽に花を楽しんで頂くことが可能です。また、従来品種に比べ枝吹きが大変良く、大株にすると美しい丸い株になってくれます。「モリンバ」は耐暑性にも優れています。暑く湿度の高い日本の夏でも、水さえ切らさなければしっかりとした株のまま乗り越え、少し涼しさを感じるようになるころ(9月後半)から再び花芽をつけ始めてくれます。9月後半からつき始めた蕾は、10月・11月と開花に至り、寒さを感じる頃まで花を楽しませてくれます。
2008年には「モリンバ」ミニホワイトダブルを大株に育てて「クリスマスマーガレット」としてお届けしました。赤が基調のクリスマスに、優雅で上品でさりげなく輝く「真珠」を思わせる純白の八重の花が、丸く美しい大株にたくさん咲き上がり大変好評でした。丈夫で育てやすい「モリンバ」を、一年を通して存分にお楽しみください。