国道1号線の東小和田バス停と小和田バス停のほぼ中間にあるのが、浄土真宗本願寺派の上正寺です。ここには、上野寛永寺の石灯籠が1基飾られています。竿石にある銘によれば、4代将軍徳川家綱の墓前に、対馬守安藤重治(重博)が延宝9年(1681)に奉納したものです。それが何故ここにあるのかといいますと、戌辰の役や関東大震災・戦災などで被害を受けた寛永寺への再建寄付の返礼として贈られたものの一部を、茅ヶ崎市在住の大八木信昭氏が上正寺と茅ヶ崎市役所前庭に寄贈したからです。大八木姓は茅ヶ崎市東南部に多い苗字ですので、上正寺とは縁が深かったのでしょうね。