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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 53 検査

2005-06-28 | カイロプラクティック
先週末は神経学のセミナーに参加した。300時間のマラソンセミナーである。根性がいるセミナーである。

先週末のセミナーの内容は、Neurological diagnosis(神経学的診断)である。この神経学セミナーは、即臨床につながる、役立つ内容である。(しっかり習得すればの話である)

我々カイロプラクターは基礎教育の段階で、整形外科学検査、神経学検査を学んだはずである。その基礎教育過程の学んだことが、臨床の現場で生かされないことがある。これはカイロプラクターに限らず現代医学も同じだ。いや、むしろ現代医学の臨床のほうが生かされていないことが多い。

現代医学の世界は日進月歩の最先端医療である。高等技術を要する検査機器が次々と出てくる。いつの間にかDrが患者の身体を触る(触診)、診る(視診)、問診などが省かれている。また、患者さん側もDrの検査より高度な検査機器による検査を信頼すようになってしまった。

このような検査は、臨床を重ねた経験や人を診る感が生かされない。よって検査機器による結果以外のデータは正常とみなされる。ここに大きな問題が起こる。

生坂正臣Dr(千葉大学医学部付属総合病院)の著書「見逃し症例から学ぶ、日常診療のピットフォール」は、日々の臨床から問診,視診、触診などの基本検査から画像診断などの検査機器での見逃しをなくすための臨床例が紹介されている。

Carrick Instituteカイロ神経学は、まさに臨床に結びついた神経学検査&治療である。カイロプラクティック治療において、神経学的所見は見逃すことのできない所見である。神経学所見を見逃すことはカイロプラクティックとはいえない。カイロプラクティックが神経学の治療である所以はここにある。

臨床家にとって、日々の臨床に役立つセミナーを受講し取得することが1人でも多くの患者さんの利益になる。

拳骨