残照日記

 趣味の囲碁、探鳥、カメラ、木工を中心に日々のできごとを綴る

山の講

2009-11-20 13:10:09 | 日記・エッセイ・コラム

 11月20日(金)、私の生家は長男の兄はとっくに亡くなり、甥の子供が当主を務める時代になった。甥もすでに若死にして居ないが、その嫁さんからかねて、次の世代になっても、親類付き合いを続けたいから、私の長男家族を一度遊びに連れてきて欲しいと頼まれていた。やっとその機会が来たので、都合を聞くため、今日、生家へ電話した。その時、たまたま山の講の話が出た。山の講は「山の神」の祭りで幼年時代の懐かしい思い出に繋がる。山の講では、祭りの前夜、組の者が宿に当たる家に集まって、小豆のおこわを朴葉で包んだ「おつと」を作る。おつと作りは女子禁制で男子だけでやる。山の神は女性で女気を嫌うという言い伝えからである。おつとは祭り当日の早朝、裏山の山の神に供えて、神事が終わると組内に配る。朴葉の香りの移った小豆おこわの美味しかったこと今も忘れられない。山の神は春が来ると山を下りて田の神になるという。


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