日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

ツル、折りましたか?

2013-03-14 09:00:00 | (瑛)のブログ

私はピンクの折り紙で折りました。

学校からも届いた折り紙もピンク!子どもたちとも折りました。

「なんでツルを折るの?」と聞かれ、朝鮮高校のヒョンニム、ヌナたちが日本の国が出すお金を3年間ももらえていないから、日本にいるオンマたちが、飛行機でスイスまで行って、「おかしい」と世界の人に言ってくるんだよ、と説明しました。いざ、子どもに説明すると自分のボキャ貧を痛感…。

さて、この折鶴はスイス・ジュネーブで4月末から開かれる国連・社会権規約委員会や日本の文部科学省にオモニたちの手で直接、届けられます。

国連で民族教育の正当性を訴える活動は1990年代から始まりました。もう20年になるんですね。
今までも「子どもの権利委員会」にオモニ代表が参加し(2004年、2010年)、差別是正を求める勧告を引き出すなど、国際世論を盛り上げてきました。

国連・社会権規約委員会が開かれるのは今回が12年ぶりのことです。
日本審査は4月30日。

この日、ジュネーブでは無償化適用に取り組んできたオモニたちが日本審査を傍聴し、日本政府が国連の勧告を無視し、差別を続けている現状を告発します。
その裏側の日本では、同じ30日に各地のオモニ会代表が一斉に東京の文部科学省に要請に訪れます。

高校無償化制度が始まる前にも国連・人種差別撤廃委員会は高校無償化法をめぐり、「教育機会の提供において差別がないよう確保すること」を日本政府に勧告しましたが、日本政府は無視を決め込んでいます。国際社会に向けて、誰かが実態を伝えなければならない状況なのです。

国連活動を支援するためにたちあがった「우리꿈 우리마음(私たちの夢 私たちのこころ)プロジェクト」

ブログhttp://ameblo.jp/uri-dreams/を見ると、日本各地からこのプロジェクトを呼びかけた群馬ハッキョに、かわいいツルが続々と届けられている様子がアップされています。老いも若きも日本の人もツルを折りながら会話をはずませ、オモニたちの背中を押してくれています。大阪在住の93歳のハルモニの「最後までがんばらなあかん」の話にもジーンと来ました。(この記事の写真も同ブログにアップされていたものです)

最近、変わらぬ日本の状況にゲンナリしていましたが、各地の頑張りに気を取り直した筆者であります。身近な人たちと、ツルを折ってみませんか?ジュネーブへの旅費にあてる募金と一緒に。。。送り先は以下になります。(瑛)

〒371-0044

群馬県前橋市荒牧町2-2

朝鮮学校内「プロジェクト担当」   

募金口座:ハナ信用組合上野支店

(普)1125842 ウリクムウリマウムプロジェクト 

 

 


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