日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

思い返せば…

2010-07-09 09:43:36 | (茂)のブログ
 月刊「イオ」の記者になり、初めての取材は、ロッククライミングだった(写真)。
 当時の編集長から、行きの電車の中でカメラ撮影のレクチャーを受け、現地につくと「じゃ任せた」と、任された。
 右も左もわからず、とりあえずシャッターを押し続けたことを思い出す。
 ロッククライミングも初体験して(いや、させられて)、思い出深い取材だった。

 2度目の取材は、山口県への出張だった。
 出張に行って来いと言われた時には、「えっ、もう出張ですか…」とさすがにビビッたが、ダメもと精神だと、意気揚々と新幹線に乗り込んだ。
 しかしやっぱりトラブル発生。
 取材中にカメラが異常をきたし、パニックに陥った。
 先輩に電話してもつながらず、直し方もわからず一人オロオロ。
 その後やっとつながった上司が、「単なる操作ミス」であると教えてくれて、事なきを得た。

 現在の編集部では、新人には事前にいろいろとレクチャーして現場に出したり、何度かは上司や先輩記者が同行したりするようにしているが、当時(と言ってもそれほど昔ではない)は、いい意味でも悪い意味でも、現場主義というか、経験の中で学べ的な雰囲気だった。
 でもそのおかげで、“失敗していい時期”に、いっぱい失敗できた。
 かわいい子には旅をさせろ、である。

 そんな私も、編集部では上から数えた方が早くなった。年が、である。
 会社全体を見回しても、中堅とまではいかなくても、下の上ぐらいにはなった。
 なのでここらでひとつ、新しい“現場”に移って、いろいろと新たな体験をしてこようと思う。(茂)

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