昨日14日は成人式でしたね。成人を迎えた各地の同胞のみなさん、今日まで育てあげた保護者の方々、おめでとうございます。
地域のコミュニティでも成人を祝う集まりが開かれました。
会場は、いつも都内の小さな民族学校で新年会を兼ねて行いますが、この学校を巣立ち、大学に進学したり、海外に留学したり、すでに立派に社会人になっていたりと、小学生だった子どもたちが成長した姿に、わが子でもないのに特別な感慨がおしよせてきました。親となり、20年間、人を育て上げることのむずかしさを感じているからでしょうか。自立へと進む姿が凛々しく…。卒業した年に担任した先生も言葉を詰まらせながらお祝いのメッセージを送っていて、もらい泣きするというおばさんぶりを発揮しました。
今年、地域で成人を迎えた青年は3人でした。
この学校で、一つの学年が10人に満たないことは珍しくありませんが、他の地域から引っ越してきた私としては、「あーこの頃から、この人数で踏ん張っていたんだ」という思いや、少ない人数でもいつか「二桁」と尽力してきた先輩方の顔が浮かびました。小さい学校を卒業しても、高校ではラグビー部の柱として活躍し、花園出場を遂げるなど、一人のがんばりが「道」を作っていることも見せてもらいました。
学校の統廃合が続くなか、支部合同で成人式をすればどう?青年たちが企画する成人式もあったね、と、「これから」についても話が尽きず…。
なんといってもチョゴリ姿には、晴れやかな気持ちになります。
着ている成人の皆さんもおしゃれを楽しんでいて、何よりもチョゴリを楽しむ笑顔がいいですね。
チマチョゴリも私たちの時代と比べると、だいぶ華やかになり、デザインも変わりましたね。各々のこだわりを見ているだけで楽しいです。
※写真は知り合いの方から提供いただきました。
さて、大阪の劇団「タルオルム」の一人芝居「チマチョゴリ」が話題になっています。
11、12日の大阪公演に続き、東京でも2月1日に東京朝鮮第4初中級学校で行われます。
15時半からと19時半からの計2回の公演で、私も足を運ぶ予定です。
今、朝鮮学校では校内でのみ、チマチョゴリ制服が着用されていますが、私が学生時代を送った1980年代はよく街中で「きれいだね」と呼び止められたものです。韓国から来日した人に声をかけられ、新宿の中村屋で1時間ほど友人とお茶を飲んだこともありました。朝鮮学校について今ほど知られていなかった時代です。
一人芝居「チマチョゴリ」。作・演出の金民樹さんと、役者のカン・ハナさんがどんなチマチョゴリの物語を見せてくれるのでしょうか。楽しみです。(瑛)