皆様ごきげんよう。日参させているサイトの方が日記で「バンプの新譜も忘れず買えた」とか書いておられて、焦って公式サイトで発売日を確認、やっぱ今日じゃんと安心するやら解せないやら羨ましいやらの黒猫でございますよ。イヤ、なんかもうサビ歌えるんだけどさ。
それはさておき。
今日は『王の男』の試写会に行って参りました。韓国映画、時代モノです。
※この日記の最後のほうでラストの展開にやや言及しています。ネタバレNGな方はここまでにしておいて下さい。
狂王と呼ばれた暴君、燕山君の時代。
固い友情で結ばれた貧しい芸人のチャンセン(カム・ウソン)とコンギル(イ・ジュンギ)。漢城(王都)に出てきたふたりは、時の王、燕山君(チョン・ジニョン)がもと妓生で今は王の愛妾となったノクス(カン・ソンヨン)に入れあげているという噂を面白おかしく芝居にし、評判を得る。ところがその芝居を王の側近チョソン(チャン・ハンソン)に見咎められ、王への侮辱だとされ捕らわれる。そのまま死刑になるところを、「王の前で同じ芝居を演じて、王が笑えば侮辱じゃない」と交渉、御前で芝居をし、王を笑わせることに成功。そのまま宮廷に住まうことを許される。
浮かれるチャンセンらに、王の側近チョソンは次は重臣たちをからかうような芝居をしてみろと要求。王の御前で重臣の横暴を嗤う芝居をすると、明らかに顔色を変えた者がいた。王はその者を詰問し、罪を認めた彼を罷免、全財産を没収の上、指を切り落とす厳罰を下す。
以来、チョソンの命じる内容の芝居を御前で演じるたびに誰かの罪が暴かれ、臣下の者が死んでゆく・・・。
王が非常に激しやすく不安定な性格だということをチャンセンらが理解しはじめた頃、コンギルは御前に召される。女と見紛うほどの美貌を持つコンギルは、これまでも行く先々で権力者に弄ばれてきたのだ。諦めと恐れを抱いて王を訪れたコンギルだったが、王は「余と遊ぼう」と言い、文字通り人形劇などをして夜を過ごすことになる。他の者の想像とは違う形でだが、王はコンギルを寵愛し、ついには官職を授ける。それに激しく嫉妬した愛妾ノクスは、コンギルを陥れる陰謀を企むが・・・?
というようなお話。
ストーリーが入り組んでいると、わたしのわかりにくいあらすじはいつもに増してわかりにくくなります。ごめんなさい。上のリンクから公式サイトであらすじを参照して頂いたほうが安全だと思います(無責任だな)。
いや、すごかったですよ王様のキレぶりが。人格障害の域です。聖君と呼ばれた父王と常に比較され、母親は早くに亡くしたという生育環境に問題があったんでしょうが、王様になってしまえば一番偉い人なのでおいそれと注意できません。怒りを買うのを承知で諌めた臣下はまず無事では済まないし、第一どういうキレ方をするのか予想もつかない。いやあ、こんな人に仕えるのは怖いでしょうねえ。王様を演じたチョン・ジニョンの演技が光ってました。イヤな光り方だけど(笑)。
そして王の寵愛を受ける、女よりも美しい男コンギルを演じたイ・ジュンギは、わたしは未見ですが『ホテルビーナス』に出演しているそうですね。確かに内山理奈を縦に伸ばしてもうちょっと男顔にしたみたいな綺麗な顔です(※褒めてます)。この人と、その相棒チャンセンの関係がまた微妙です。あくまで友情、なんでしょうが、コンギルがいつも権力者に身売りせざるをえず、それを自分はどうにもできないという状況を不甲斐なく思っているのです。日本にあまねく女性向け同人作家の方々はどう反応するんだろうとか余計なことを思ってしまいました。
最後のほうは何だかもう痛々しく、ああもうこれは暗い展開になりそうと思っていたんですが、案の定・・・でした。
韓国の時代モノは、結構キッツイ終わり方なものが多い気がします。そういう様式美があるんでしょうか。わたしはやっぱりハッピーエンドが好きだなあ。
ところでこれを書きながらデスノートを見ていたんですが、こんな話だっけ?ワタリがアイスクリームをトリプルで出してくれてたっけ?(笑)あとシリアスなシーンがやたらギャグっぽいのは原作を引き継いでいるのですか。このままじゃわたし要所要所で笑ってしまいますよ。
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