満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『猿の惑星』

2012-01-07 02:31:24 | 映画

皆様ごきげんよう。今年初のスタジオレッスンでした黒猫でございますよ。久しぶりにやると効くわぁ。明日多分筋肉痛だわ。つれーわー、マジつれーわー。
でもマジで度肝を抜かれたままだとヤバいので、頑張ります。昨日今日と頑張ったのでちょっと体重減ったけど、今の今まで飲んでいてそれを台無しにしてたところです☆テヘペロ。

それはさておき、お正月に観てったDVDの感想をちょいちょいあげていこうと思います。とりあえず一本目は『猿の惑星』。

少し前に猿の惑星の新作(『猿の惑星 創世記』)が公開されていて、観たいな、と思ったんですが、実はわたしこのシリーズ1作も観たことがないと思い、まずは第1作を観てみることにしました。
有名な作品なので、なんとなくストーリーは知っているんですが。


『猿の惑星』(1968年版。リンク先はwikipediaです)


未知の惑星を探査する目的で4名を乗せて地球を出発した惑星探査艇が、理由不明のままでどことも知れない惑星に不時着する。この時点で船内時間では地球出発から2年弱が経過していたが、相対性理論により地球時間では既に2000年が経過していた。

船員たちはコールドスリープに入っていたが、覚醒時、乗員の一人は既に死亡しており、生き残ったテイラー(チャールストン・ヘストン)、ドッジ(ジェフ・バートン)、ランドン(ロバート・ガンナー)の3人はこの惑星の探索を開始する。
探索を開始してほどなくして、一行は人類にそっくりな生物の群れと遭遇するが、彼らは一切喋らず、知能も低そうで、原始的な暮らしをしていた。
この群れが何者かに襲撃され、テイラーは騒ぎの中で仲間とはぐれた上、捕えられてしまう。襲撃者は銃で武装した猿たちだった。

この星では猿が進化の頂点に立っており、人類は知性を持たず、馴致できない害獣とみなされていたのだ。
襲撃された際に喉を負傷したため、テイラーは喋ることができず、他の知性のない人間と同じように実験体として扱われそうになったが、猿の動物学者・ジーラ博士(キム・ハンター)はテイラーの行動からその知性に気づく。人間が知性を持っているなどありえない、と思いながらも、ジーラ博士は婚約者・コーネリアス博士(ロディ・マクドウェル)とともにテイラーの話を聞こうとするが・・・?

というような話。


開始15分で惑星探査隊のメンバーの一人がいつの間にかバックパック(生存のためのいろんな道具が詰まってる)を持たなくなっていたり、見つけた水場でいきなり泳いだり、何というか、一行が未知の惑星を探索するにしてはあまりにも警戒心がなさすぎるのにハラハラしました。
不時着した当初はちゃんと地質検査とかしてたのに、いきなり普通に現地の果物を食べるとか、不用心にもほどがある。なんか惑星探査隊としては行動が迂闊すぎる点が気になりました。
まあ、そのあたりを突き詰める話ではないので、細けぇことはいいんだよ!ってことで観るしかないんですが。

猿たちに捕まってからしばらくの間、テイラーは喉を負傷していて喋ることができず、そのため知性のない動物とみなされます。コレこのまま今後一切台詞ナシで行くのかな、と思いましたが、そんなことはなかった。
言語の獲得こそが猿をヒトに進化させた一因という説もあるくらいですから、言語のありなしは非常に重要なわけですが、結局作中での人類が喋らない(喋れない?)理由は明かされず。声帯など、喋るための器官は正常なのに何故か喋らない、というところまではジーラ博士の調査でわかっているらしいんですが、結局どうしてなの。次回以降への伏線として続くんでしょうか。

観ていくうちに、猿の社会が非常にいびつな文明であることが判明します。
外科手術が行える技術がある一方、移動手段は馬か馬車だったり、空を飛ぶ乗り物が存在しなかったり、全世界の地図がなかったり。知識が非常に制限されています。
「聖典」なるものに従って生活し、聖典で禁じられていることは一切禁止で、犯したものは冒涜罪に問われてしまうとか、猿の中でもゴリラのほうがチンパンジーより優れているというような風潮があるとか、キリスト教原理主義とか人種差別に対する強烈な風刺を感じました。公開当時大丈夫だったんだろうか。

公開年が1968年ということなので、もう最初の宇宙船のシーンの内装からして非常にレトロ感を感じましたが、話の展開としては非常に面白く、目が離せないまま最後を迎えました。当時は相当革新的だったんだろうなあ。BGMも妙に不安を煽る前衛的な感じで、逆に新鮮。

撮影技術も今とは違い、CGがないから全部特殊メイクなんですが、そういうのを割り引いてもたまにちょっと大雑把すぎないかと思う場面がありました(笑)。
一番「それはどうよ」と思ったのは、途中、博物館みたいなところに主人公が迷い込むシーンで、人類の剥製?を展示をした部屋があるんですが、その剥製を全部本物の人間が演じていたこと。ちょ、よく見ると動いてる動いてる!何でここケチった。模型じゃダメだったのか。展示なんだから安っぽくても構わなかろうに。

ちょっとどうなのと思う点は多々ありましたが、とても面白かったです。個人的にはとても好き。原作も読んでみたいなあ。
実は既に「続・猿の惑星」も借りてきているので、近いうちに観るつもりです。

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