岳遊のひとり言

日々の暮らしに農作業や好きな山登りのことなどを伝えていきたいです。

直播コシヒカリの種播き完了

2008-04-29 23:24:05 | 農作業

昨日の28日よりコシヒカリの直播を始めた。 一昨日に代掻き作業を終え、準備は整っていたが、風が強く植えて間もない西瓜の苗が気掛かりだった。

      
これは当日の朝であって、決して夕日ではない。 この怪しげな雲行きの日の出は終日風の強く、しかも風向きが安定しない一日をもたらした。

それでも予定はこなして行かなければいけない。朝のトンネル開放を済ませてから、直播をスタートさせた。

        
今日のように晴れてはいても、風のある日に水の張った田んぼの真ん中で乗り物に乗るのは決して暖かいことではない。 現に夕方僕は何度もくしゃみがでた(笑。

       
ご覧のように直播機械は苗を載せて進まない。 僕の背中側には横に伸びたボックスのようなものが2列並んでいるが、背中の直ぐ後が肥料が入り、一番後ろのボックスから繰り出される種籾と同時に田んぼに筋状に撒かれていく。

写真右下になにやら丸いハンドルの様なものがあるが、これはマーカと言って次ぎに通る自分の機械の道しるべなのだ。 これがあることによって大きく曲がらず、真っ直ぐに植えることが出来るのだ。

結局この日は夕方トンネルの閉めに中断したが、全部の面積の70%を終えた。 直播は移植苗に比べ驚くほど作業が早い。 その一つは苗の積み込み作業が無いということだ。大きい田んぼでは頻繁に行なわれる苗の受け渡しが要らないのだ。


翌日の今日は昨日と違って気温が3度ほど高めで風も幾分弱めであった。
今朝も未明より田んぼの水位の調整に出る。 

先日も紹介したが、直播の場合田んぼが適度なやわらかさを求めるため、風のある場合は前もって直播用に水位を下げておくと土が固くなりやすいので、面倒だが前の日の晩より落とし始めて当日明けきらぬうちに調整して回るのだ。

下の写真はその時に撮ったもので、水田に鏡のように映し出された様はなんともいえない清々しさである。

     
これから数分後にお日様はお出ましになって

     
山で日の出を見ることは中高年の登山者には山へ登る目的の一つになっているそうだが、 どうして、田んぼで見る日の出も素晴らしいではないか。

今日はトンネルの開放の前に一枚終わらせる事にした。理由の一つに風の方向を見極めたいことがあった。風向きが決まらない内に急いて開けても苗が弱るだけなので、ここは一つ西瓜の方を優先に考えることにした。

     
結果的に風は予報に反し問題にならないほどのもので、風を考えトンネルの開放を手加減していた為、再度畑へ出向き開けて回ることになったが、直播のほうは何の問題も起きず順調に進んだ。

     
やがて最後の一枚、家のすぐ脇の田んぼに掛かる。 風が無い分暖かさが直に伝わり、今日は夏の様な日となった。

作業は午前中に完了した。早速終了した田んぼから水を一気に抜いて回る。 直播の種籾が水中に長く没したままだと腐って芽が出なくなるからだ。

その後再び畑へ戻った僕に代わって息子に機械を洗浄してもらう

     
トラクターなどと違って細かい部分の多い管理機は念者(特に丁寧にというこちらの言葉で人を指す場合が多い)洗うと車をピカピカに仕上げるより時間が掛かるので大助かりだ。

午後に入り僕は直播の済んだ田んぼで排水のための溝をきる。

     
ジョーバならぬ鉄輪だが、これは肉体的に疲労を感じても、決して痩せたりはしない(笑。

     
柔らかい泥の田んぼで、下に石がごろごろあるためバランスを取るのが難しく、下腹に力をいれて腕と肩が方向性を保つため思わず力が入り、いやはや見た目では想像できないほどに疲れるのだ。

機械の重量もそこそこにあり、移動にはリヤカーを使う。

      
狭い農道もリヤカーだと車の往来にも支障をきたさないので便利なのと、荷台が低く積み下ろしが楽で重宝する。

     
溝を切るのは田んぼの低い方へ、低い方へとだ。よって真っ直ぐとは限らない。縦、横、斜めと縦横無尽に走り回る。 この溝きりは直播の様なわけに早くは行かない。 時間が掛かる仕事で、数日は続く。

さて、明日は風も今日より幾分弱く暖かい一日だと言う事で、西瓜の残りの定植を行なうことにした。



 


西瓜の畑に防風ネットを取り付け

2008-04-27 22:55:41 | 農作業
明日から直播という事で今日は最後の代掻き。 

普通の田植えの場合代掻きは数日前に終わらせるのだが、直播の場合は田面に機械で溝を切り、そこへ種籾(たなもみ)を落とし入れて、上から柔らかい泥で押さえていくという仕組みになっているんです。 為に早めに代掻きを済ませ田んぼの土が(泥)硬くなってしまうと上手く種籾を覆うことが出来ないので出来るだけ直前に行なうわけです。

前説が長くなりましたが、今日は風も強まるとの予報もあり、早めに始め、家族が起きだす前に変形田を2枚終わらせた。

途中でトンネルの開放を済ませ、最後の一枚が終わったのが10時であった。

       
今日に限らず、機械物は泥を被った場合は必ずその都度洗う。 どんなに疲れててもそうする事によって不都合箇所の発見も早く、長く使えるような気がする。 今回も

     
均し板を繫いだゴムの板がロータリを反転させた時に当たり大きく裂けたのだった。直しておかないと、来年は使えそうにもない。 一段落したら部品の調達に走ることにして、とり合えず取り外し様子をみる。

代掻きが済んだ田んぼには今日もバアチャンがエボリをもって、頭の高いのを押さえて回っている。

      
昔はこんな光景はどの家でも見られたが、今では稲作の技術も機械の向上で殆んど見られなくなった。 僕の家でもバアチャンがこれをしないと田植えが始まらないと言わんばかりにやりだすのだが、僕はあくまで見てるだけ(笑。

風が強いのと時おりカッっと陽射しが強まるのでその都度畑へ出かけ様子を窺う。

     
苗のほうは一昨日より3枚目の葉が大きくはっきりとしてきた。

トラクターについた機械も外し一段落がしたところで、予てより考えていた防風ネットの布設に掛かる。

     
昨年隣で栽培していて、手痛い目に遭ったことから思いついたのだ。
風は毎年変わらないものだとすれば、今年も北陸道に沿って南西方面の風が今後も強まる筈だ。

そこで、とり合えず西側の一面に布設する事にした。

      
あり難いことにカミさんと息子が手伝ってくれる。このとき風で8mくらい。写真ではチョット分からないが、支柱が大きく東に傾き中々の作業だったのだ。

     
張り終えて西の風に負けて東に倒れないように支線を張ることにした。

     
取り付けた支線が見ずらく危ないためカミさんが幸福の黄色いハンカチではあるまいが、ピンクのリボンを沢山付けてくれた。 

これで幸運を呼んでくれば良いのだが、と千恵子を見つめる健さんよろしく渋めに構えて見せた(苦笑。


因みに今回の防風ネットに掛かった材料費は50mのネット代の8400円と荷造り用の紐の380円の合わせて8780円だけ。支柱のパイプは不要になったハウスの骨組みを戴いて加工した。ネットをパイプに止めるにはこれも戴いた通信用のケーブル線が細くて扱いやすく重宝した。 倒れ止めに使った針金はこれも電線を通す為に呼び線といわれる予め入ってるもので、電線が通った後不要になったので戴いたもの。

防風ネットは同じ品質同じm数でもお店によっては4260円も開きがあった。 値段の安さがネットの効果に比例するなんてことはないだろうが、これでも少しは効果が出るだろうと淡い期待を抱いているのだ。


さて明日はいよいよ直播だ。朝も早いのに何時の間にか今夜もこんな時間になった。明日はトラクターのようなわけには行かないぞ。途中で居眠りしたら稲が曲がっていってしまう(笑。 おやすみなさい。

   

     

水田(みずた)は何でも映す鏡だ

2008-04-26 23:14:32 | 農作業

さて、土曜の今朝は何時頃から機械作業を始めたものかと思案してたのだが、近所のお父さんが5時すぎからガーッゴンゴンガッーとトラクターを使いだした。

シメタ(笑、と僕もトラクターを引っ張り出し代掻きを始める。 こんな農村にあっても他人に委託して、完全サラリーマンと化した家もあれば、生活様式そのものが変わってきた今日これで結構気を使っているのだ(笑。

      
昨日と違って今日は気温が一気に上がりそうな雰囲気にトンネルの開放を7時前と決めてアラームをセットし乗り込む。 

実際今日は天気が目まぐるしく変わり、お昼前に開放したトンネルを半分閉めて回り、午後には風向きが反対に変り強さも増したため午後の3時で締め切った。

代掻きの方は午後から雨にも遭ったが順調に進む。

      
代掻きが終わった水田には逆さ僧ヶ岳が映りこんで期間限定の見応え。

畑の方もこんな具合に

      
代掻きを始めたのは僕のように直播農家だけで何処もかしこも鏡の様になるのはもう一週間ほどか。

雨が上がった夕方には久しぶりの虹が水田から伸びて

     
虹は心を子供に戻してくれる不思議な力を持っている様に、僕には思う。
暫し見とれたあと慌てて何度もシャッターを押す。

この後お決まりの夕日がこれまた水田に映えて、明日も天気といきたいところだが、直ぐに雨が再び降りてきて、明日まで続くようだ。

     


直播に向け代掻き作業始める。

2008-04-25 23:39:46 | 農作業
朝のうち少し雨が残った。先日植えたばかりの西瓜の苗のことを思うと、天気の回復が待ち遠しい。 定植の方はまだ残ってて、ハウスには出番を待つ苗たちが暖かくなるのを待っている。

      
まだ葉が一枚半のものもあり、あと4~5日か。

今日から直播の為の代掻き作業に入る。 先ずトラクターの後につけるロータリーの交換を始める。

      
これは通常のロータリーと呼ばれる田んぼや畑の耕起を行なうもので、これを取り外し

       
先ほどのロータリーより幅が倍近くあるが、耕起する部分の爪が短く、均平を目的としたロータリーに取り替える。一年に一回しか使わない、それこそ勿体ない代物だ。

そうこうしている内に陽射しが幾分見えてきた。どんな所にいようが、どんな作業をしていようが畑へ駆けつけるのが鉄則だ。

      
今日のように微妙な温度の場合は等間隔に間を抜いて開けていく。 開け方は自分の感覚でその都度微妙に違う。 

このトンネルの開け閉めの際チラ見ではあるが、苗の状態を確認する。

     
僅か2日だが葉が一回り半大きくなっている。

トンネルの開放を済ませ代掻き作業に入ったが、常に陽射しに気を向け、一気に気温が上がるようであればいつでも駆けつけられるようにしている。

苗の小さい今、まだ暖かさが残る夕方前にトンネルを閉めて再び代掻きにと、トンネルが撤収されるまではこのような日々が続くことになる。

夕方今日も奇麗な夕日が覗く。

     

今日はこの後で先日総会で承認された地区の防犯パトロールの初任務に就いた。

     
今日は巡視路の確認や時間帯、方法など確認事項を打ち合わせ、マズマズのスタートとなった。

田んぼの荒くリ作業も終了

2008-04-24 23:55:21 | 農作業
昨日の夏日はうその様に今日は雨。 朝の8時で10度、昨日と10度違う。畑の地温を確認すれば 昨日の暖かさの貯金でマズマズだ。

こんな日はトンネルの開放を考えなくて済むので、他作業に打ち込める。

      
先日から始めた高低直しを兼ねた荒くリ作業。 思わぬ好天で定植作業が割り込んだが、予定通り今日中に片を付けたい。

       
今日も水面高く出た土を低い方へ引っぱり寄せる。 左官やさんが壁を撫でるようなわけにはいかないけれど、根気欲続ける事でそれなりの効果が出る。

一日を通して、時には強くと止むことはなかったが、お蔭様で思い通り終わらせることが出来た。 明日からは順次代かき作業に入る。  

トンネル管理はカミさんに接するように

2008-04-23 23:58:08 | 農作業
5時30分、今朝の日の出。

     
こんな朝焼けは久しぶりだ、茜色でもオレンジでもないなんて言ったけこの色は、明日が雨なのは本当らしい。

今日の予想最高気温は20度だ。皆が起きだす前に田んぼ一枚荒くリをして、朝食を急いで済ませ定植の準備に掛かる。

7時50分より昨日植えたトンネルの開放を済ませ本日の定植に掛かる。

     
今日はカミさんが休めない為、先に苗を配置しておいてから植える。バアチャンのほうは昨日と同じで僕の後から土欠けを置いてシートを下げてくれる役目だ。

     
次第に陽射しが強まりバアチャンにとってもキツイはずだ。

     
この様に植え込みのため切り裂いたマルチの両端を土の欠けらで押さえておくのだ。 これは強風が吹いたときマルチの中に風が入り込み切り口がバタバタと煽り苗を傷めるのを防ぐのとマルチの下の土の乾きを調整したりする役目もあるのだが、条件が好ければおく必要もないのだが。

今日は3時ごろまで続けたが、気温は富山市で26,4度を記録したそうで夏日となった。腰に水の入ったペットボトルを持ち、萎れかけた鉢苗に水を与えての作業となったが、後で気付いたのは僕らは飲まずにやり続けたことで、やはり人間のほうが丈夫なのかなってね(笑。

夕方に入り日中開放してたトンネルを閉めて回る。

     
手前のトンネルはシートで覆われているが、奥のトンネルは開放してるのが分かると思うが、これは気温が特別低い日以外は朝に開放、夕に閉めるが毎日の日課になるのだ。

全部を開け閉めするには45分ほど掛かるが、これは実は問題のある時間なのだ。 朝は気温が上がるまで待つが、上がり出すと一気に温度が上がりグズグズしてると苗がやけることもある。 反対に夕方は一気に冷え込む場合もあり、非常に気を使う。

あと、風の方向の反対側を開放するわけなのだが、日によっては日中でも、風向きが変わる場合があり、強風や風の冷たさ加減では開放位置を変えなければならないことがある。 この場合も片側を閉めておいてから反対側を開放すると時間が経つに連れトンネルの中の温度が上昇し苗がダウンするといった具合でトンネル管理は中々に大変なのだ。

一本110mはある畝を何往復もするのはバアチャンには酷で、この仕事は僕が独りでやる事にしてる。

ようやく閉め終わって振り返れば昨日も今日も多分に見てなかったであろう朝日岳が今日を終えようとしてた。

     
山は僕にとって癒しの対象だ。 気を取り直して、このあと田んぼ一枚起こして今日を終了。

西瓜の定植始める

2008-04-22 22:17:46 | 入善ジャンボ西瓜のこと
22日、今朝の日の出と畑の様子。

      
昨日の最終の天気予報で、今日と明日も気温が高いということと風がさほど無いことを知り、本日西瓜の苗の定植をする事にした。

午前中気温が上がるまで他の仕事をこなし、畑の地温が基準値に達したことを確認のうえ始める。

      
風除けを兼ねて深型の野菜コンテナに苗を入れトラックに積む。 欲を言えば葉っぱがもう一枚欲しいところだが、露地植えの場合天候も大きく左右し、今回の様に暖かさが連日続く事の確約もないわけで、こういったチャンスは掴まなくちゃ勿体ないと思い、とりあえずある大きさに達したものだけ植えることにした。

        
陽が当たり出すと一気に気温も上がる。 今日の最高気温は20度とのことである。

今日はカミさんも手伝ってくれるが、植え方は僕一人。

      
カミさんが苗を運んでくれ、バアチャンが僕の植えた後に土欠けを置き、シートを下げ、空ポットを回収する。

       
二人を相手この連携プレーを続けるには僕は遮二無二動かなければいけない(笑。 一鉢何十秒でと計るようにして植えていく。

       
畑の傍らでは移植苗の田植えに向けて田起こしや荒くリ作業に皆さん余念が無い。

僕らの方は今日の予定の400鉢をどうにか終了。 早めにシートを下げ植え痛みを防ぐ。

片づけを終えハウスの苗の整理を済ませ、僕は再びトラクターに跨り、田んぼの高低直しに走る。

日が伸びた分だけ余計に働けることは助かる。

     
今日も日没まで働きそれでも足りない、機械もそんなに無かった昔も、機械化された今も農繁期はそんなに変わってはいないって事なんだろうか(苦笑。

         

    

田んぼの高低直し

2008-04-21 23:40:38 | 農作業

今朝はやけに寒くハウスの外に吊るした寒暖計は7度であった。そして濃霧の朝でもあった。

      
山はもちろん高速道路を走る車も見えない。それでも風がないのは救いで、今日から田んぼの高低を直す。

       
朝7時決まったようにこの道を学校へ通う小学生達。 それにしても今時の子はスマートだ。  

8時になりようやく陽射しを感じられるようになりハウスの換気を

     
今日現在の苗だが、2枚~2枚半といったところで、明日でも植えて問題はない。 3枚~4枚が植え時というが、僕は大体2枚半で定植する。

それもこれも今後の天候次第であるが、今日は一日見送り、高低直しに努める。

     
この様に土が水面高く盛り上がっていると苗の生長に悪影響を及ぼすのでトラクターに取り付けたロータリーの回転を反転させ余分な土を低い方へ引き寄せて、なるたけ均平になるようにするのだ。

     
これが高い土を低い方へ寄せ平にしたところである。 このように田んぼの中にはあちこち高低差が出来ていて、それはトラクターなどで毎回こねくり回すうちに出来てくる現象で、定期的に直してやらずほったらかしにしてると直し難いものになってしまうのだ。

     
この様に田んぼの中をそれこそ縦横無尽にトラクターを走らせ直していく。
そして最後には全面を回転を上げ、耕起しなおすのだ。

これを直播前に行なう代かき(植え代 ウエシロとも呼ぶ)の前までに仕上げておかなければならず。 西瓜苗の定植とも絡み、これから益々天気を睨んでの日々が続く。

 


宇奈月でフルート報恩講

2008-04-20 22:58:29 | 好きなこと
今日も晴れ。 が、東の朝日岳は雲の中、代わって駒ヶ岳(2002,5m)

       
畑越しに望む。 手前の北陸道には先週くらいから断然に観光バスの往来が多くなったように感じられる。 

      
こちらは畑の脇を通る往来から望む駒ヶ岳。丁度道路の真ん中上が駒の山頂で、右手僧ヶ岳(1855,4m)の山頂には雲が掛かっている。 

天気はこの後に風が出てきて、10時くらいからは6~7mの風に、その後お昼には8mの風となり、田んぼの高低差を直そうと思っていたが、風で田の水が一定方向に押され、高低差がわからず今日は断念する。
 

畑と田んぼの畦の除草に精をだし、午後の3時に先だっての案内の報恩講に出かける。 今日のような晴れた日には正直言えば仕事を優先したいのだが、なぜか行かないと1年が不安でもあるようで約束事のように割り切って出かける。

場所は黒部渓谷の玄関口でもある《宇奈月温泉街》で、上の画像の駒ヶ岳や僧ヶ岳の左付け根にあたる部分がその温泉街である。 

      
これは宇奈月温泉街の一角だが、右側のこんもりした森が宇奈月公園で、その公園の通りの向かいにそのお寺さんはある。

      
この赤い屋根の建物が今日お邪魔した樹徳寺さんだ。 このお寺さんは昔は住職がおられず、僕の家のお寺さん(養照寺)が小寺さんともども輪番で管理をされていたそうだ。  昭和11年に小寺さんだった今の住職のお父君がここに住まわれるようになり名を樹徳寺と付けられたそうである。

そして11年から始まった、ある意味国家的事業だったこの黒部奥山での電源開発で13年に起きた《志合谷の泡雪崩》による大惨事では (吉村昭著、高熱隋道を参照)亡くなられた方々の合同葬がここ樹徳寺で執り行われたという事を今日のお話で知った。 

お寺さんの通り向かいには足湯の施設がある。

     
 
足湯の名前は近くの面影橋からとって「おもかげ」という。もちろん無料だ。
ここ宇奈月は源泉が秘湯黒薙温泉から引いていて、源泉の温度は100度近く全国でも知られた湯である。

さて前置が長くなったが、報恩講は皆でお念仏を唱えて始まり、お話は心のありようを考えるものであった。心はどのようにして生まれ育まれるかをご住職のフルート演奏に合わせ一緒に歌いながら学んだ。

     
また実存する肖像画から推察される人間親鸞に触れて考え、そしてまた合唱し、

     
楽しいひと時を過ごすことができた。 
僕は以前にも述べたが、とり立てて信心深いわけでもない。 むしろ家が代々仏教徒であるにも拘らず異教徒にも興味を持つ何でも屋である(笑。 

それでもこの歳になると何処かに良心の置き場が欲しく、その様な場所が欲しくなり、たまたま今がここなんだろうと思ってる。 

不思議なこの空間は以前の荒んだ心も、これから予想されるであろう不安をも和らげてくれる力がある。 それは相手がそうしてくれるのではなく、今の自分を曝け出してそれを受け入れるといった、受容が自ずとここでは生まれるのだと思う。

ただ、この空間を離れた途端に生身の人間に戻ってしまうのが、悲しいかな現実でもある(苦笑。 

そんな僕はここを出ると、一路同じ宇奈月町にある法福寺へと向かった。

       
ここは山門だが、ここ法福寺の大桜が好きで以前に写真を撮る為通った事があったが、今では久しく訪れたこともなかった。

       
胴回り4~5mほどもあろうか、この大桜は傷みもひどく以前には無かったが、折れないように下から支えている沢山の柱が痛々しかった。 

花の方は散り始めて、既に細かい葉が覗き始めていた。 1週間ほど遅かっただろうか、残念でもあるが逢えただけでも良しとすべきなのかもしれないと、ふと思った。 これも今ほどお寺さんで触れてきたお蔭だろうか(照。 

昨年植えた山菜が出ましたよ。

2008-04-19 23:59:32 | 農作業
19日今朝の畑の様子

       

        
雲がめまぐるしく変化する。朝より風はやや強く、ハウスの換気には気を使う。 今日は荒くリを始める前に混み合ってきた西瓜苗の鉢ずらしを行なう。

     
この様に互いの葉と葉が擦れ合うくらいになると縦に伸びるようになるので

     
僕の場合、間の一鉢づつを抜いて間隔を広げてやる。これを僕らは鉢ずらしと呼んでいる。

     
その際まだ成長の遅いものを一箇所に集め温度管理をしやすい様にする。

さて、苗の管理も済ませ再び荒くリ作業を行なう。 天気が良く陽射しが強いのだが、風が強く一枚余計に羽織らないと寒い。

     
今日もシツコイくらいにカラスがまとわりついてくる。 田んぼにそれだけ虫が多いと言う事で土が生きてる証拠でもあり、それはそれで喜ばしい事なのだが、普段のカラスとの確執を考えると鬱陶しい。

今日のお昼上がりに昨年の晩秋に植えたコゴミの畑を覗いて見ると

      
いつの間にやらもうホウケテいた。一緒に植えたエラナ(ミヤマイラクサ)も出ている。 今年は株を増やす事が大事でチョット摘んで夕食にと思うのだが、我慢する(笑。

昼からも風の止むことはなかったが、先だっての強風ではないので、安心して畑をほったらかしに出来る。 強風が予想される場合は畑に詰めて様子を窺い、出来る手だてがあれば行なうのだ。

夕方に入り風が止む事は無く寒さも増したが、今日も夕日が奇麗だ

     
水田に映った夕日が風で水面が揺れてきらきらと輝いている。 振り返れば朝日岳が

     
ハウスの向こうにピンクに染まっていた。