岳遊のひとり言

日々の暮らしに農作業や好きな山登りのことなどを伝えていきたいです。

高波の被災地へ行ってきました

2008-02-28 12:37:01 | 日々の暮らし

今回の高波による被災地へボランティアとして参加をしようと思ったのだが、終日どうしても外せない用事をもっている僕は、何らかの形で応援できればと思い、直売所を運営する JA に僕の大根を炊き出し等に使ってもらえないか相談。

僕は直売所で野菜を販売するようになってから思うのだが、消費者あっての生産者だと。 被災された地域では、当然畑も壊滅状態になって、困っておられると思う。
だから、こんな時にでも恩返しが出来るならばと思った。

JA から町の対策本部に連絡し、即、お願いするとの一報をもらう。
早速畑に出向き、抜いて洗ってトラックに積み込んで、対策本部へ駆けつけた。

出迎えてくれた地元のお母さん達や役場の職員の方々はとても喜び感激してくれた。中には涙を流さんばかりに感謝してくださる方もあり、かえってこちらが恐縮する。

今時スーパに並んだ他県産の大根の方が余程大きく立派なので、遅植えした僕の大根は「どうだ!」とは言えないものだが、それでもこんなに喜んで戴ける人の心の温かさに思わず目頭が熱くなった。

ポケットにブログネタ用に忍ばせたデジカメはとても出して使うような雰囲気ではなかった。 お母さん達の迫力に押され、僕も一緒に大根をコンテナに移し変え運んだ。

聞かれて名前だけ答えて僕は直ぐに本部を後にした。 そこには、物見高い者を受け付けない空気があり、お昼の準備も迫っており邪魔になってはと思ったのだ。

少し、離れた空き地に車を止めて被災した場所へ行ったが、港はもう普段に戻り、何人かの人たちが今回のことで傷んだ網の手入れをされていた。

海岸近くには大きな重機が入り建設用の車両が出入りし、各要所々には見張り員を立て、一般の車や人の出入りを制限している。

町の中ほどまで流入した海砂などはもう、既に取り除かれていたが、路面にはその痕が残り、此処まで押し寄せてきたのかと改めて驚かされた。

僕は、街中でもやはり、カメラを向けることは出来なかった。人々が一生懸命に普及活動されているのを見ると、此処はやはり、報道関係の方々の仕事だと思った。これを撮ってブログに載せるのが何故か心が傷んだ。

このことは決して僕の常日頃もっている良心ではないと思うし、そんな確固たる信念をもってる訳でもないが、これはやはり地元意識があるのだろうと。
これが旅先で出合った事件や事故ならカメラを向けていたのだろうと思うからだ。

ただ、今回自分の町でこの様な災害が発生し、目の当たりにしたことで被災者や災害への想いがより一層強まったことはこれからの自分にとっても何かの力になると思った。


干し大根が間に合わず

2008-02-26 22:03:58 | 日々の暮らし
昨日は時折雪がパラツキ、今朝は雨具が要らない程度の雨だ。 それでも高波で被災された方々には全く無情の空だ。

被災された漁村では昨日波と砂が押し寄せた道路は除去され、今朝から家々の小路などに残った砂などが取り除かれたとの情報があった。
ただ、倒壊や浸水された家々にはこれからが色々と大変だろうと、その心労は幾ばかりかと察します。



       
今日も変わらず大根を出し続ける。ここへきて幾分売り上げが伸びてる。
喜ぶべきか、当の大根はもうじき終わりだ。


先日調べたいことがあって県立図書館に申し込んでいたところ、町の図書館の方に届いたとの連絡で出掛ける。

又貸しの場合は持ち出し禁止だそうで、町の図書館で知りたい部分を写し書きしてると直売所より連絡が入り、干し大根を求めてお客さんが来てるとのことだ。

干し大根は売れ切れていたらしいが、よわった。
実は昨日に干しあがったものを全部頼まれて漬け込んでしまったのだ。

    
今シーズン何度目かになる沢庵作りだが、今の時期氷点下の日もあったりして無防備で外へも出せず時間が掛かり、注文が続くと間に合わなくなるのだ。

早速畑へ出向き追加分の大根を採る。

      
干し大根用に出来るだけ小さめのものを選ぶ。天候は相変わらず不安定だが、それでも確実に春の足音が聞こえていて大根の終わりも近いことを大根自身の肌が言ってるように思える。

       
明日の氷点下を予想して今日は屋根の下にて吊るすが、これで夏場までもたせるくらいに干すとなると2週間くらいは掛かる。


干し大根ついでに、とっておきの干し大根をお見せしましょう(笑。

     
これで6~7週間程干したか、途中で雨にあわすとカビてしまって終わりで、今年は上手くいった(笑。

 実はこの殆んどミイラと化した宮重は僕の山食用だ。軽いので荷物にならないし保存も利 く 。テン場ではこれを刻んでサザ波昆布に干しキクラゲや大根葉の干したものなどに、水を入れた鍋にお米と一緒に一晩漬け込んどいて翌日雑炊にする。

他にもマヨネーズや塩で戴いたり、炒め物にも使う。 こんな事は僕等には御馳走でも、平地の人には受け入れてもらえないかもね(笑。

     

高波が僕らの町を襲った

2008-02-25 19:19:56 | 新聞、テレビから
昨日高波警報が出ていたのか、総会の後の湯入りの帰りに国道から見る海の大波に尋常ではないものを感じ、皆で近くの宮崎漁港へ向かった。

道路から見る海の、盛り上がるようにうねる波の高さが自分らの目線と同等か、それ以上に感じたからだ。直感的に、こんな海は見たことがないぞと思った。

漁港へ入る道が途中でバリケードがされていて直ぐ傍にまで海岸の砂利が打ち上げられているではないか。只ならぬ空気に海に目をやれば、台風が来たって此処までは上がらないだろうと思う高さを越えて猛烈な波がブチ上がっていた。

      
          
僕らは車を下りて高台へ向かった。波の凄さはここからでも充分に確認できる。今まで見たこともないような大波の迫力にただただ圧倒される。

付近では地元の方々が出て警戒に当たっておられ、ピリピリとした緊張感が漂っていた。
僕らはいずれもこんな事は初めて見たと言わんばかりに恐怖に早々に車に乗り込んだ。

そして夕方になり、僕らの町の漁港でも被害がでて結果人一人が行方不明になっているとの情報を得る。

     
     
     
これらは今朝の朝刊を拾ったものだが、昨夜のニュースでも放送され一躍入善町は有り難くない話題で全国に発信された。

今回過去にない被害をもたらした高波だが、過去にもこれに近い被害を何度か経験している。

そもそも、秋田沖に発生したうねりが何故富山湾に大きな被害をもたらすのかと言うと、その特異性にある富山湾が作り出す寄り回り波によるらしい。

僕は県外の富山が何処にあるか知らない人に言う場合 、日本を巨大な魚に例えて「背びれの内側にあるのが富山ですよ」なんて云ってたのだが、その背びれの能登半島が打ち寄せる波を堰き止めるような形となり被害を大きくしたようだ。

冒頭に「高波警報が出ていたのだろうか」と書いたが、これも今日の気象庁の発表では現時点では、高波に関する早期警報は難しいとの見解であった。 

自然は恐ろしい、講演で佐伯邦夫さんが山へ入る際の心のあり方を説いておられたが、人はもっと自然に対して謙虚になるべきなのだろう。
人間が全てを征服したような錯覚に囚われ、怖さを忘れた頃に災害がやって く るように思えてならない。

先ほども公共放送で被害状況等を伝えてたので此処であえて述べるつもりはないが、僕らも同じ町民として出来うる限りの支援をしていきたいと思う。

亡くなられた方には謹んでお悔やみ申し上げます。そして被害に遭われた方々には改めてお見舞い申し上げます。


佐伯邦夫さんと囲炉裏を囲んで

2008-02-24 17:09:59 | 山登り

今朝は一転してどんよりとして風が強く荒れ模様の気配を見せている。

今日は町の宿泊施設、 いろり館で僕らの村の登山隊「小杉トレッキング倶楽部」の新年総会が開かれた。

     
     
旧民家を改装したこの施設は大きな囲炉裏とお風呂が自慢だ。それに蔵を改装した部屋も人気があり、素泊まり一泊一人1500円が魅力だ。

食事は今回のように自炊も出来るし、近くから出前もとれるので本来は研修目的で使われるのだが、民宿代わりに利用する方や、お盆などの帰省時や冠婚葬祭で県外から来た親戚を泊めたりなどにも使われているとのことだ。

      
         
僕とM.YさんにK.M君ら何人かがお昼に集まり宴の準備に余念がない。総会を仕切るのは昨年から僕に代わって会の幹事を務めるS.R君。責任感の強い彼は僕らが出向く以前から段取りをしてたようだ。

総会は夕方5時に始まり毎年恒例となった郷土の登山家、佐伯邦夫さんをお招きしての講演があり、その後に邦夫さんを囲んでの楽しい宴と続くのだ。

佐伯邦夫さんは僕が所属する山の会の大先輩だ。
山に関する著書や写真集も多数あり、近年では視点を身近な生活に置いた写真集やエッセイなどもある。 現在は、間近に迫った写真展「心象 黒部川扇状地」の発表に余念がない。

議事は少し遅れて始まったが、今年の山行に県外遠征が多く皆さん期待に楽しみなようであり、今年に会発足10年を記念して会報誌の作成案も併せて了承され、総会はつつがなく無事に終了した。

                   
引き続き囲炉裏を囲んで開かれた講演では佐伯さんから郷土の山の特性に始まり昨今の山での事故を題材に山に入る際の慎ましさや謙虚さなど心のあり方をお聞きした。

      
       
      
僕の右隣りで身振りを交えて語っておられるお方が、佐伯邦夫さんである。
 
それこそ邦夫さんの豊かな知識のほんの一端を伺わせて戴いただけなのだが、心が少し豊かになったような気がするのは僕だけではなかったように思う。

     
満ち足りた心で舞台は宴会へと続く。 
S.R君の頑張りの鱈と野菜の鍋料理に僕の姉が家で作ってくれたフクラギとイカの刺身、山菜の煮しめやイクラに魚の干物を囲炉裏で炙って戴く。話題は昨年の山行から今年の山へと移り、宴は日付が変わるまで続いた。

翌朝には里もすっかり冬景色に戻っていた。

     
昨日までの春模様は何処へやら、ここが片付いたら山へ写真でもと思っていたが、山も既に鉛色に包まれていて出かける気も失せた。
    
     
未明にはこの屋根の通風孔(三角の部分)からサラサラの雪が家の中へ舞い降りていて、昔の暮らしの厳しい現実を思い出させてくれたりもした。

皆も帰り、何人かで片づけを終え、僕の提案でねぎらいの湯に入りに行く。
もちろん、「ねぎらいの湯」とは宴の後始末が大変だったことから、自分らに対しての労いであり、行き先はS.R 君の提案で越中宮崎の《境鉱泉》へ。

     
     
ここの湯はご覧のようにお湯が赤っぽい色をしている。鉄分が多いとの事だが、以前はもっと色が濃くてタオルが赤っぽくなり、洗濯しても取れなかったものだ。 それでも怪しげな色合いの湯は身体に効きそうに思えるから不思議だ(笑。

湯から上がった僕らは、家のカミさんたちがそうであるようにアイスクリームを注文する。
湯上りの身体にアイスは潤滑剤のように染みわたり、一区切りがついた安堵感からか、心地よい身体に睡魔が差してきた。



パソコン教室の三雲孝江さんにお会いして

2008-02-22 23:31:43 | 日々の暮らし

今日も朝一番に畑へ向かう。いつもなら登山用の雨具を羽織って行くのだが、今朝は上着だけで済ました。 三月の声がそこまで来てるのが実感できるような朝だ。

     
村の外れで眺める朝日岳(2418.3m)だ。左に長く伸びる背は長栂山(2267m)。 右にチョコンと見えるコブが前朝日(2098m)で天気次第では朝日岳と前朝日の鞍部にある朝日小屋が僕の家から確認できる。

その朝日岳を画面右に延びた裾に黒くどっしりと構えた山が町の負釣山(959.3m)。 そう昨日蕎麦を食べに行った際見てたあの負釣山だ。

朝日岳は隣り朝日町にあり、町名はこの山の名前から取ったもの。
朝日町には他に白馬岳(2932.2m)があるが、隣り長野県に白馬村があるのは皆さんご存知。

僕が初めて感動した山がこの朝日岳である。 中学の時に富山県ならではの行事的山行で立山へ登って地獄谷を見て驚いたことは覚えているが、山の美しさや花の見事さに感動したのは高校に入って直ぐに登ったこの朝日岳が最初であった。

前朝日の手前にある夕日ヶ原にはチングルマにハクサンコザクラやニッコウキスゲ、イワイチョウなど等が咲き誇り、登山口の北又から4~5時間ほど掛けて歩いてきた身体と心を癒してくれる。

此処は北アルプスの北端では最も高山植物の多い地帯で宝の山なのだと、高校の美術の先生がいつも力説されてたのを思い出す。

・・・?
いやぁマイッタ(笑。 今日は山の話しでなくパソコン教室でのことを書きたかったのだが、前置が長くなってしまったというか、話しが山へいってしまった(笑。  出来ることならこのまま続けたいのだが、いやいやそれでは本日のホットな話題が醒めてしまう(笑。

今日のメインテーマがこれ、昼一に町の施設「サンウェル」へ行ってきた。

       
この建物は福祉関係やケーブルテレビ会社などが入った複合施設で、定期的にパソコン教室も開かれるのだ。
今日は質問日といって、与えられた30分間の間で分からないことを聞いて教えてもらうというコーナである。

       
約束の時間より少し早かったせいか、まだ誰も見えていなかったが、そのうち先生が現われてどうやら僕が第一番手だったようだ。

実は書きたかったのはこの先生の事。とても美人なのだ。 名前は N 田さんといって僕がブログを教わったときと今回で2度目なのだが、先回と髪型が変わってはいたが、その美人度はログ友の楽母さんところで以前に拝見したマイポートレート?に似ている。

僕の乏しい頭では中々に素敵な女優さんの名前があがってこないのが悔しいが、強いて言うなら三雲孝江さんをシャープにして若 く した感じだ。
今回は髪型が変わったこともあってか随分とお若く見えた。

いやぁ、それって素がお若いのに一段と若いってことですよ。三雲さんは僕ら位の年代かと思いますから、例えが悪かったですけどね(笑。

僕は首から提げたカメラで撮ろうと最初は思ってたのだが、あまりにも美人であられるので、躊躇してしまったことが帰ってきてからでも悔やまれてならない。僕の弱いところはここなんだと分かってるんですがね。

ん、?なんか完全に只のすけべぇと化した中年親父がが此処にいますね(苦笑。  オッー嫌だ。



 


気になる蕎麦屋

2008-02-21 11:24:27 | 日々の暮らし

2月21日、今日は快晴の予感

       
大根を覆ってた雪はこの2日ほどの天気ですっかり融けた。

       
昨日から下水道工事のため畑の横の川が使えず、家の近くへ運んで洗う。

      
漬物用に大根干しは今も続く。時間は掛かるが、今日のような天気が続けば有りがたい。

     
今日は出来上がった干し大根も一緒に出荷する。

     
今の時期漬物用に干し大根を出してる人はいないのだが、たくあん漬けなどは夏場を除いてもっと積極的に作って欲しいと勝手ながら思う(照笑。


お昼を間近に、今年のお正月に初めて気付いてからズーット気になってた蕎麦屋さんに出掛けた。

     
ここ、そば屋さんは赤いのぼりがなかったら見過ごしてしまうくらい地味で目立たない。シャッターが下りてると車庫か倉庫だと思ってしまう。
此間も風の強い日だったんだが半分シャッターが下りてて本当にやってるの?って感じだったのだ。

場所はスーパ農道を富山方面から来て舟見入り口交差点の角、農協倉庫向かい。そば好きな僕としてはどんな味なのか前から一度訪れたいと思っていた。

      
表の戸を開けて中へ入ると普通の家の玄関のような感じで、開けたら店内だと思ってた僕は一瞬間違えたかと思った。

       
それをもう一枚開けて入るとテーブルが2つ、大きなテーブルで片側3人座れないこともない。

       
一段段差がついて、また戸で仕切った奥には中小二つの座卓がある。此処に会計のカウンターがあり、そのまた奥が厨房だ。

     
品書きはご覧のようなものだが、はじめて来たお店ではザルそばを頼むことに決めている。

     
出てきたザルは極シンプルなもの。蕎麦は幾分細めだが、硬めでシッカリしてて美味しい。僕は素人が始めた店なんだろうと思っていたので、幾分驚いた。ツユの加減も程ほどだ。 蕎麦は長野県は大町産を使ってるとのことだ。

食べ終えたところへソバ湯を持ってでてこられたご主人に話を聞く。

     
ご夫婦で切り盛りされてるとのこと。 ご主人は最近まで30年ほど町で焼き肉屋さんをされてたそうで、趣味で蕎麦打ちを始めたのがきっかけで蕎麦屋さんに転向されたとのことである。

なるほど、それで素人とは思えない味を出してるのだと納得する。食の基本が出来てるのだ。

そのご主人に聞くと、以前の焼き肉屋だとお客さんに注文の品を出すと、後は勝手にお客が焼いて味付けするのだが、そばは打ち加減も難しく、その日の天候によっても微妙に違うと云われてるからか、食べてもらうまで気になってしょうがないとのこと。 それで、今回も批評を伺いたく出てこられた様だ。

いやぁその気持ちが大切なのだと思う。僕らでも同じことが言えるのだ。
そういった心を持ち続ければ、確かに場所も悪いし目立ちはしないが、お客さんはついて来ると思う。

店があるこの地区からは、僕がいつも眺める町のシンボルである負釣山が近い。

       
負釣山への登山道はこの奥にある。前を流れるのは舟川で、おそば屋さんがあった地区は舟見という。 
此処からは日本海を望むことができ、この川はやがて隣りの町の小川と合流し海へと注ぐ。 

ふと見下ろした河原に狐の足跡があった。

          
一直線に並んだ足跡がキツネのものだ。 昔のことだがウサギによる森林被害をくい止めようと岡山県からキツネを寄せて放したのが今日に至ってると、以前に狩猟組合の方に伺った。

さて、これで帰るかと思ったとき、先ほどの蕎麦屋さんのお店の名前を聞くのを忘れてたことを思い出した。 店には確か名前が書いてなかったと記憶してる。
まぁいいか、何れまた伺おう。 今度はカミさん誘っておろしソバでも頼もうか。

  


晴れた日にはスキーを履いてのんびりと

2008-02-19 23:12:47 | 山登り

今朝も氷点下の世界、外の水道管は凍ったままだ。

     
負釣山の右奥に白馬岳が覗いてる。奥山は今日も天気が悪そうだ。

     
雪の上に並んだ大根だが、今日みたいな日は洗うのも堪える。手が切れるとはよく言ったものだ。

     
秋大根ほどは旨 く はないし、カミさんに「もうじき大根も終わりだから一本80円でいいかなぁ」って聞いたら、「何いっとるの、今は露地物の無い時期だから100円にしといて売れ行きをみてからでも下げられるじゃないの」との返事。僕は値段をつけるのはどうも不得意で、今日もカミさんの意見には従う。


大根を出し終えて、今日の天気を確信し漬物用干し大根を外に出し、支度をする。 今から山へ出かけるのだ。

     
一路今日の山を目指す。目の前には駒ヶ岳
(2002,5m)が、この山は以前には登山道も無く、冬に深雪を踏んで何度も訪れた山だ。

     
山裾に着いてスキーに履き替える。 今日は山スキーではな く 軽装で
テレマークを使う。

     
板の裏がカットソールになってて前に滑るが後ろには下がりに く くなっているので、チョットした上り坂でも歩くようにスイスイ登れるのだ。

     
登るにつれて見晴らしも良くなってきたがスノーパウダーとはいかず、雪は重い。

     
後を振り向けば扇状地が何処までもつづく。奥に伸びる山裾の向こうには日本海が見える。

     
ウサギの足跡を発見、ここは比較的安全地帯なのかこの後も頻繁に見れる。

     
突然異様な足跡に出くわす。スキーの板の左にウサギが、右にテンの足跡だ。夜行性のウサギが月夜に餌を求めて出歩き、それを狙う同じ夜行性のテンがウサギの後を追った跡だ。

     
ウサギは天敵に追われたりなど危険が迫ったり、仲間同士でケンカして逃げ回る時など、この様に後足の指を一杯に開いて駆けるのだ。

気になって暫らく跡を追ってみたが、大丈夫だったようだ。
大体テンや狐などの狩りはそうそう簡単にはいかないらしいと聞く。

     
今日の雪は本当に滑らない、笑えるくらい滑らない。まぁ、下手な僕にはこれが丁度良いのかも(笑。

     
眼下には僕らの町が広がる。 村特有の家並みが集落ごとにあっちにひと塊、こっちにひと塊とあるのが判る。

     
先週の日曜以来の天気に、ついつい予定の時間をオーバしてしまった。
この前から首が痛い、肩が、手がと言ってたことが悔やまれる。山にいるとウジウジしてた時間が勿体なく思える。

     
これで引き上げようとターンし下山に向ったとき、沢山の足跡に遭遇。

猿だ。周りには新芽を抱いた木々があり、おそらく つかの間の晴れ間に餌を求めてきたのであろう。もみじの様な足跡が可愛い。
写真の中央二つが足の跡で、一番下が手の跡だ。

山に入って自然に触れ、そこに棲む生き物達の息遣いを感じて下山につく。

山はやっぱりいい。僕にとってどんなに最悪なコンディションであろうとも山に入ることはどんな薬よりも特効薬だ。
     


水道組合の総会に出席して

2008-02-17 11:57:56 | 日々の暮らし

昨日の夕方から振り出した雪も心配したほどは積もらなかったが、今日も出勤だというカミさんのために朝から除雪に励む。

      
除雪前だが、屋根雪などもあり多いところで30~40cm位だろうか。

     

        
ロータリ除雪だとこんな風な感じで路面の凸凹の分だけ少し残るが、後
は陽が射すと直に融けてしまうので問題はない。 2時間半ほど掛けて屋敷内から町道までの間を終える。


大好きなS さんがやって来て、伊勢へ行って来たと言ってお土産を持ってきた。 
赤福は飛込みでは多 く は買えず、後で廻った熊野古道で買ったといって T シャツをもってきてくれた。

       
力強い字に赤がポイントで背中に入ってるところが気に入った。田んぼに出るようになったら早速着ようっと(笑。


今日は昼から地域の水道組合の総会が僕らの村の公民館を使って開催された。 役を退いた僕にとっては「お客様気分」と言ったら怒られるだろうが、気楽に参加できる(笑。

僕らの組合は町の運営ではなく自前で水源地を2ヶ所持つ簡易水道組合なのだ。 組合員数80数名と小さいが配管総延長が7kmと、収入は少な く 維持管理にお金の掛かるといった具合で、何処かの自治体と似てはいないだろうか。

総会では3年前から始まった下水道工事に伴って古いと思われる配管を新し くするか見送るかという事が争点となった。

つまり、下水道の掘削工事に合わせて上水管を埋設すれば、掘削や埋め戻しにアスファルトなどの工事が行政側で行なう為に経費が安くあがるので、この際に古い配管を交換したらという訳だ。

組合員の中には古くからの埋設管は漏水が度々繰り返されるし、工法が適切でない為に冬は冷たく夏は暖かい水を使用してるといった不満も同時に出された。

しかし全て取替えというわけにもいかず、古い配管をどの時代までという線引きも必要だろうし、予算にも限りがあるわけで話し合いは難航した。

それでも結果、何れ問題が発生した時点で新たに工事をとなった場合には現行の下水道工事に抱き合わせたものより4~5倍ほど余計に掛かるという報告もあって、今年度は下水工事が掛かる区域においては怪しい配管は全て取り替えるということで決着した。

同じ組合員でありながら不平不満を抱きながら籍を置くのは本来の姿ではないと僕は思うし、忍びない。 掛かる予算は徴収するしかないのだ。

組合員は等しくという観点から言っても、あそこが新しくなって此方が古いままで水の通りも悪いじゃ趣旨に反するというもので、そういった事を改めて認識するという点でも今日の総会は良かったのではと思った。



雪降るも西瓜の息遣いがそこまで聞こえてくる

2008-02-15 18:18:56 | 日々の暮らし
今朝も雪だった。ハラハラと音も無く積もりそうな雪に、除雪を雪が止んでからか、さもなくば夕方と決め込む。

     
昨日の除雪の跡がもう無い。新たに15cmほど降っただろうか。

     
雪吊りのされていない庭木が重そうに堪えている。でも、雪が降ることにより春先の害虫の被害が少なく、梅の木などの生り物は豊作にも繋がるのであれば、これも自然の摂理なり。

     
この二人は1,6km離れた小学校へ通う児童だ。僕の家の前を7時に通っていくのだが、僕の村では他にもう二人いるだけで、少子化の現実がここにある。

朝、ゴミ出しに行くと近くの県道で車が落ちるのが見え、駆けつけてみると。

      
車は吸い込まれるように奇麗に弧を描いて田んぼにハマッテいた。
運転手に怪我は無いようだが、スリップするほど圧雪ではなくスピードの出しすぎが原因か?。
気の毒に思ったが、僕一人ではどうにもならず、レッカー車のお出ましを願うしかない。


編み続けてきた桟俵が今日のお昼で1300枚になった。

         
目標までは後700枚だが、それでも先が見えるところまできた。 これもバアチャンのお蔭と感謝。

午後から組合の検討会及び勉強会が JA の本所で全員の参加を得て開かれた。

      
昨年の結果を踏まえて本年の課題と対策に肥料の研究など長時間に亘って事例を交えて話し合われ、闊達な意見が飛び交った。
そして最期に本年の作付け面積が各個人より申請があり、議論された。

つまり作りたいだけ栽培できるとは限らないのだ。毎年の取り組み方や、出来具合が悪ければ当然他の組合員に迷惑を及ぼすわけで、したがって当然作付け面積が制限されるのだ。

過剰に増やしても手が廻らなければ生産とは言わなく不良品を生み出すだけなのだ。 
僕は以前にも書いたが、この特産西瓜は他のどの西瓜よりも手が掛かると。

冷蔵庫に入る西瓜と呼ばれて久しい時代に敢えて歴史にこだわり、扇状地にこだわり、自根栽培にこだわって、作り続けることに誇りをもって厳しく臨んできたのだ。

僕は今年の田んぼの長さが幾分長 く その分だけ面積が増えた。
でもそれが限度と自分で思っている。良いものを作るには程々がいいのだということを身体が教えてくれている。 

そして今日、検討会が無事終了したことでいよいよ本年の西瓜作りの幕が切って落とされたのだ。       

バレンタインデーって誰のものだっけ

2008-02-14 23:06:08 | 日々の暮らし

雪は大したことはないのだが、除雪を始める。別に男の威厳を見せるわけではないのだが、なんか今年は出動の機会が少なく、これって自分の居場所を見つけたのと似てると思う(笑。

       
すごく冷え込んだ朝だ。指先が手袋を通して痛い。

除雪を済ませ今日も接骨院へ

       
今通ってる接骨院はご覧のように寝台が二つあるだけで、低周波の電気療法機もない。手によるマッサージと言うか整体術というのか僕もそれほど詳しくはないが、とにかく今のところ良くはなってきてるので暫らくは続けようと思っている。

治療に通いながらも桟俵編みの手を緩めることは出来ない、今日もノルマを課せ今月一杯に終えるよう努める。

晩にカミさんが帰ってきて皆が揃ってからお土産を戴く。

      
今日はバレンタインだとのこと。家はご覧のお雛様のように女人家族だから今日だけは特別の日だ。

     
カミさんに娘にバアチャンからも戴く、チョコにカステラにケーキだそうだが、こっちは仕舞っといてオイオイと戴こうと思うが、雛様たちは早く開けろというばかりか、開ける順番まで指定するではないか(苦笑。

でもね、「どうせあんた等が食うんだろうに、さては自分らの好みで買ってきたな」なんてことは思っていても絶対に言いませんが  。