岳遊のひとり言

日々の暮らしに農作業や好きな山登りのことなどを伝えていきたいです。

晴れて排水、降られて排水

2008-04-03 23:20:13 | 農作業

雨のスタートだと思って窓の外を見れば昨夜の雨で家の周りは濡れてはいるが、降ってはいない。

今日も急いで支度をし、ハウスを覗いてから畑へ向かう。 案の定、昨日排出した通路には昨夜の雨が同じくらい溜まっていた。

この後の時間帯に傘マークが出てて気がかりではあるが、また一からモップを持ち掃きだす。 一時間余りモップ掛けをして朝食にもどる。 今日も近所のお父さんが畦塗りに精を出している。

       
昨日と違い僕の家の田んぼの隣で今日は畦塗りだ。 決して早いわけではないのだが、コツコツと気付いてみたらいつの間にやらこんなに進んでと言った具合で老人パワーおそるべしである。

家の前では小学生が通っていく。 今年は新入生はいないのかな。

       
二人でも集団登校だ。家の前を大体7時に通っていくのだが、僕ら子供の頃から朝が早いのは変わらないのだが、まさか今時の子は学校で早勉してるわけではないだろうに。

朝食を済ませ畑へ戻って1時間ほどもしてからだろうか雨が降り始めた。 それでも大した事のない予報と明日から3日ほど傘マークが無いことに後れを取ってはならぬと作業を続けるが、次第に雨は横殴りのものとなる。

これにはさすがにモップを投げ出し近くのホームセンターへ走る。
エンジンポンプの燃料コックのパッキンが傷んだので買いに行ったのだが、隣のスーパから出てくる人たちの手にいわゆるマイバックが殆んどでレジ袋と呼ばれるナイロン袋を持ってる人が随分少ない事に気付く。

先日4月の1日をもって富山県が全国に先駆けて全スーパのレジ袋を有料化したことは知ってはいたが、こんなに早く形になって表れるとは思ってもいなかった。

有料で5円になったレジ袋代はレジには入らず環境保全のための基金に回されると聞いている。富山県全体でスーパのレジ袋は年間3億枚使われていると聞く、それが無くなれば、その分の焼却代はもちろん環境にも優しくなると言う事で県をあげての取り組みに期待が集まっているそうだ。

さて、雨も一時間ほどで上がり作業は再開。 雨の上がった北陸道の向こうには町の負釣山が背後の山を消し去りこちらを窺っている。

      
北陸道を西から東へ金沢から新潟に向かうトラックの前方右手には西瓜塔が、やはり僕のやってる事を窺っているのか、「まだ畑は出来ないのかい」ってね。

午後から作業を一時中断しJA営農センターへ、今日は直播米の研究会だ。

     
富山県でもそんなに早い取り組みではなかったが、比較的規模の大きい農家が多い事もあってか今じゃ県下でも僕らの町は取り組み面積が大きく、伸び率も高い。

元々温暖化で近年品質が懸念される米作りだが直播は米の登熟期に夏場の高温に会わず、美味い米として期待されたのだが、田んぼの整地が重要なのと鳥害で殆んど全滅に近い被害が出たりする事に加え、反収が少ない事を理由に実際は普通の移植米に比べ格段に少ないのだ。

現実に今年もそれらの理由から直播を断念された方が何人かおられた。
何に寄らず農業は直ぐには結果に結びつかない事が殆んどだ。 僕の直播だって偶々ここまで順調に来てるにすぎないのかもしれない。 ただ結果が出ないうちに諦めるのもやはり後悔が残るような気がするのだ。

今やってる畑仕事も同じだ。 僕は時々思うことがある、一体何をやってるんだろうと。 
一生懸命やってるようで、単に徒労に終わることだってあるし、もっとやり方があるんじゃないだろうか・・と考えたりすることだって度々だ。

でも、結果が出てないじゃないかっても思うんだ。 これが良いと思ったことの結果が出ないうち仕事を変えたら残るのは何なんだろうって、ね。