岳遊のひとり言

日々の暮らしに農作業や好きな山登りのことなどを伝えていきたいです。

アバターを3Dで観るには

2010-01-27 22:45:53 | 日々の暮らし
遅ればせながら3D映画「アバター」を観てきた。

       
チケットを切る際に特殊メガネを渡され入館。 スクリーンでは3D映画の案内が流れ、その立体感や奥行きの深さ、まるでその場にいるような臨場感に驚き圧倒されたが、同時にこのメガネなるもの大いに不満があった。

と言うのも、元々メガネ掛けの僕にはメガネの上にメガネを掛けることになるわけなのだが、

この3Dメガネなるもの実際には重く圧迫感もあり、故に負んぶされた近視用のメガネが下がってくるのだ。

為に、座った席が幾分正面ないし見上げる位置にあったせいもあって煩わしく、手で幾分持ち上げ上目づかいで観てると、視神経が疲れて頭が痛くなってきた。

そこで考えたのが山で使うヘッドランプの要領。

       
上の写真のようにメガネストラップの先のループを耳掛けの部分から通し、鼻の部分で掛けて持ち、このまま頭に被るのだ。

こうすると頭の頂部で吊った状態になり、重い3Dメガネがそれ以上は下がらず、下の近視用メガネにも負担が掛からないというわけだ。

僕はこれで3D3時間の「アバター」を乗り切ることが出来た(苦笑。
肝心の映画だが、3Dの見応えはあったものの、内容に幾分疲れたというのが正直な実感で、若くないという証拠か(苦笑。

出来れば「オーシャンズ」のような映画を3Dで観たいと思った。 でも、そんな遠い話しではなく、特殊なメガネも無しで全ての作品が3Dの世界になるのだろうなぁ、とも思った。

いずれにせよ世の中確実に進んでいて、気付いたら僕だけ浦島太郎だったりして(苦笑。




今年もファミリー会員で

2010-01-26 21:00:36 | カターレ富山
先週の金曜日のことだが、車の免許が紛失してることに気付いた。
財布に入れ、車のグローブボックスに置き忘れたままになってることに気付かずに丸一日半経っていた。

勘違いと言うことも考えられたので、これまた丸一日思い当たる箇所を探したが見つからず、警察署に届出て再交付に至った。

再交付を行なうところは県で一箇所のみ。 昔はあった路線バスもなくなり、手段としては一度富山駅まで行き、そこから件の自動車学校までのバスに乗る方法があるが

とにかく時間も掛かり面倒なため、カミさんを拝み頼んで乗せて行ってもらうことにした。

       
で、その手間賃ではないが、お昼に奢ったのが上の幸楽苑ラーメン(笑。
脂が浮いている割にはあっさりとして、昔ながらの中華ソバは僕にはいけてるが、たしか浮いた脂が苦手だと言ってたカミさんのこと忘れてた(苦笑。

それではと、次いで訪れたのが北日本新聞社。 ビル内に地元カターレ富山の事務局があり、今年もファンクラブの登録を済ませる。

       

       
会員登録は毎年の更新だ。 これだけでカミさん満足だったが、会員になると一人に自由席が2枚付いてくるのも嬉しい。

今年から試合数が少なくなる。その少なくなった試合を、厳しい環境の中で如何にして応援に行けるか、僕のカミさんへの貢献度が試されるのは畝作りが始まる今春3月からだ。

 

我が家は今夜もおでんで

2010-01-21 20:22:07 | 日々の暮らし
大寒の昨日の好天とうって変わって一日中冷たい雨となった今日、我家は今年に入って何度目かのおでん日。
  
        
玉子好きな僕に配慮したわけではないだろうが、今夜はこだわり卵が仰山(笑。  朝からストーブの上でトロトロいい感じ。

天気はこのあと雪になりそうな気配。 露地の畑には大根や白菜などがまだ健在で、出番を待っている。

明後日の友人達との新年会に備え、お昼休みに少しばかり収穫。 残り少なくなったはりはり漬けも仕込む。

       

       

もう春かと思わせたここ数日の天気だが、まだまだ冬は長い。 

雪の下の野菜のようにじっくりと旨味を蓄えたいものだが、なかなか浮気心が消えず、為に肝心の桟俵編みも思うように進んでなく、幾分焦り始めている今日この頃の僕だ。
                   

ふれあい祭りが復活

2010-01-18 06:36:08 | 日々の暮らし

       
我家へと続く道、県道でも町道でもなく、農道だ。 奥の右手に見えるカイニョ(屋敷林)が我家。

昨日はこの道の先の公民館で村の新年総会が行なわれた。

80軒足らずのの年に一度の総会だ。 地区のことやお宮さんのことにお墓のことなど村に係わる全般が話し合われた。

そのなかで、久しく休止されていた「ふれあい祭り」が執行部の熱意もあり出席者の総意を得て今年行なわれることとなった。

これは村人の親睦を深める意味を込めて20年ほど前に始められた行事であり、老若男女が公民館に集い、其々の芸事の発表やゲームなどで一日を過ごそうというものだった。

が、近年少子化やかつてのお年寄り達の更なる高齢化に、若い人たちの生活の多様化で人が集まらなくなり、賛同も得られなくなったことからここ何年も途絶えていたのだ。

もちろん、親睦を図る行事は他にもあり、運動会や盆踊りに、田植えが終わり一段落する頃に行なわれる温泉入りあり、そのほかには各種の同好会的集いなどがそうだ。

ただ歴史こそ浅いが、執行部、とりわけ途絶えた後の区長さん達には自分が区長であるときにこの「ふれあい祭り」を復活させたいという想いが強かった。

そういったなかでの今回の復活。 この総会の前より区長さんたちから親睦に掛ける熱い想いと意気込みを伺っていた僕としても、出来る協力はしていきたいと思う。


ハウスが押しつぶされる

2010-01-16 19:46:23 | 日々の暮らし

毎年1月15日の小正月に我が家では鏡餅でぜんざいを作る。

       
具沢山というか、大き目の餅が入ったぜんざい。 幾つ食べるか注文を承るのだが、今年は4つ。

連日の雪は昨夜も降った。 この雪で我が家のビニールハウスは完全に覆われた。

       
最初は積もった雪もビニールの上を滑り落ち、下に溜まるのだが、それも降る雪には勝てず、ハウスの天辺まで届くようになる。

そうなると行き場のない雪はどんどんと溜まり、やがてはパイプが骨組みのハウスをいとも簡単に押し潰してしまうのだ。

為に、今日は遮二無二雪を掘り出した。 機械が入らないのでスコップでハウスの側面に沿って掘り出し、縁を切っては上部までの雪を滑り落として進んでいく。

       
片面が終わった頃には腕が棒の様に重く痛い。 が、放っておけば潰してしまうのでやりとおさなければならない。 これも雪国ならではの宿命の仕事。

この後天気は回復し、来週は晴れ間もあるとのこと、そうなって欲しいものだ。


二十数年ぶりのドカ雪に

2010-01-14 22:19:56 | 日々の暮らし
今朝のこと、起き掛けにカミさんが障子を開け、父さん凄いよ、50センチは降ったわよと言った。

       
幾らなんでもそんなには降らないだろうと答え勝手口の戸を開けて驚いた。長靴に雨具のズボンで外へ出て、スケールで測ってみた。 比較的風の影響を受けない場所で測ってみたのだが、なんと60センチもあるではないか。

記憶では、一晩でこんなに降ったのは平成に入ってからは初めてのことだ。 驚いたのは勿論なのだが、それでもストーブの前に座り、大雪の為に届かない新聞の代わりにテレビを点けていつも通りに朝の時間を過ごす。

そこには随分と大雪と遠ざかっていて、危機感が薄らいでいたのだろう、事態に緩慢になっている自分がいた。

        
時計が7時を回るのをみて、やおら身支度を済ませ出動と相成った。

降りしきる中、新雪は軽く先日のように詰まる様なことはなかったが、まとまった降雪にやはり時間は掛かった。

       
家人の車が出れるようにと急ぐ最中、ザックを背負ったカミさんが出てきて
「わたし歩いて出勤するから、帰り迎えに来てね」と言って、まだ除雪が済んでない町道までの深雪をラッセルで行った。

初動の遅れを悔いても仕方がないが、全く不徳の致すところカンニンして下さい。

それから2時間ほど掛け一先ずは完了したのだが、終わり掛けにカミさんが植えた花壇のハーブを除雪ロータリで引っ掛けた。
 
       
しきりに降るなか、傷つけられたローズマリーの良い香りはそこらじゅうに広がり、降りしきる雪のチラチラした煌めきと相まって良いものを見たような、そんな気分になった。

でも、この事はカミさんには内緒にしとこ、今朝の事もあるから(苦笑。



気になるワインの行方は

2010-01-12 21:40:04 | 日々の暮らし
僕らの村は全体を5つの組合に分けて其々に1班から5班までの名称がついている。

昨日は僕がいる2班の新年会が宇奈月温泉のホテル「グリーン喜泉」で行なわれた。

        

              

       

               
   
班長さんに無理を言って、昨年の暮れに戴いたブランド西瓜で作ったワインをこの日の乾杯酒にさせて頂いた。

当初、カミさんと空けようか、友達かさもなくば山へ持って行って空けようかと考えてみたりしていたのだが、

これっきりの幻のワインということを考えて、日頃お世話になっている班の方々に飲んで戴きたいと思ったのだ。

小っちゃな乾杯用のグラスに一杯ずつだったが、初めての西瓜ワインということで喜んでもらえ、しかもその乾杯の発声の使命を頂き、新年の良いスタートを切らさせていただいた事に感謝。

宴会の方もジャンケン大会に始まり、ビンゴーゲームにカラオケと、これもまた今年1年が大いに期待できるのではと思わせるほどに大盛況のうちに終了した。




ドドン”パァ~ンの左儀長

2010-01-11 00:00:00 | 日々の暮らし
   ここは富山県下新川郡入善町小杉地区

          
昨日、村の神明宮に於いて元始祭が執り行われた。 元始祭のあと還暦と初老を迎えられた方々のお披露目があり、ご夫人共々神事を受けられた後に宴が催された。

こうやって一年一年、我が身に近づいてくる還暦の二文字、免れるものならと呟いたら・・、 隣りの方に、今日にでも死なれたら間違いなく60は来ませんよと言われた。

・・・ご尤も(苦笑。


明けて今日、1月10日は毎年恒例の左儀長だった。 各家の昨年の大麻やお守り札に今年のしめ飾りなどのナイロン系を取り外し、歳の神に感謝し、供養し、今年の平安をお祈りする。

       

       
場所は同じく神明宮の隣の田んぼで行なわれ、前もって役員の方々で火起こしされた火を用い、点火された。

       

       
マイギリ方式と呼ばれるもので、200年ほど前に使われていたそうだ。


神の事にはお酒は付きものである。 火がまわり始めると竹筒にお神酒を注ぎ、燃え盛る傍に立ててお燗が始まる。

       

       
これが楽しみで駆けつける人もいるくらいで、煤が混じった酒も、お神酒であればご利益があると、威勢良く竹の弾ける音を肴に今日ばかりはまだまだ松の内(笑。





今日が仕事始め

2010-01-09 19:35:27 | 入善ジャンボ西瓜のこと

後ろの北アルプスを隠し、目立つこと我が町のシンボル負釣山(おいつるしやま)

       
      天気はこの後ときおり陽が射すほどの好天に。 

お正月に下山してから、全くのグウタラしてたわけではないが、今日をもって仕事に復帰する。

とは言ったものの、午後には村の神明宮に於いて元始祭が執り行われ、このあとも色々とお正月行事が入っていて、全面復帰はまだまだ先であろう(苦笑。

それでもとにかく心にケジメがほしくて、今日を仕事始めとさせていただく。

       
加工小屋で藁神様に今年も努力を惜しみませんとご挨拶し、藁揉み機にお供えした「おかがみさま」のクスがき(干し柿)を一個頂戴してから作業に掛かった。

       
朝に点けたストーブもお昼頃には消すほどの暖かさに手が嬉しい。 と言うのも、僕らの桟俵はある程度の強さ硬さが要る為に注連縄ほどには揉んだり叩いたりして柔らかくは出来ない。 

そのため寒い日は藁も手も普段以上に硬く、何枚も編んでるうちに指の節々が切れたりすることがあるのだ。 だからこういった暖かい日は本当に助かる。

これから畑作業が行なえる3月の中旬まで、バアチャンもミーもいない加工小屋で色んなことを夢みて、想像し創作しながら編んでいくのです。

 


お正月を雪山で迎えてー2

2010-01-05 21:39:06 | 山登り


これ以上深追いは得策ではないと考えた僕らは、適に風を避け、テントが一張り立てる場所を探し、設営に取り掛かった。

強風の下、テントを組み立てるや、吹き飛ばされないよう一人が素早く中に潜り込むが、この事自体いかにも冬山らしく嬉しくなってくるから可笑しい(苦笑。

今回のテントは二人用。 一説には外国人だと一人用に使うというくらいで、着膨れした冬山ではチョット狭いかなというもの。       

        
それでも、中に入ってしまえば、使い勝手の知れた馴染みのテント。 風も遮断し暖かく、僕には最高の棲家だ(笑。

そう、僕にとって狭くて冷たくて硬いテントやツェルトはどんなに素晴らしいベッドや布団よりも癒されるのだから常人には理解し難いところだろう(苦笑。

       

       
テントに入り、先ずは水代わりに持ち歩いているポカリスウェットの残りをガスに掛け、ホットポカリで身体を温めた。

次に雪を融かし水を作る作業に掛かる。 雪山にあっては、水の元は幾らでもある。 よって夏場のように余計に持って歩かなくてもいいのだ。


        
出来た水で最初の晩はジフィーズのシソワカメご飯を作る。 僕らには馴染みの精米機メーカのサタケ製品。 お湯を入れて15分で出来る優れもので、 これが普及するようになって、以前のように不味いアルファ米を炊くこともなくなった。

元日の朝なんかは、それらしく、うどんに我が家の杵つき餅を焼いて入れ、雑煮よろしく戴く(笑。
       

そんな浮かれたテントの中とは裏腹に空は日が沈み、回復する兆しさへみせず、むしろ予報通り風雪は増した。

       

比較的安全な場所と決めたものだが、それでも降る雪にテントが埋まるものだ。

       

       
放っておけば入り口を塞いでしまう。 時おりの小止みを待って除雪を施す。

       
一向に降り止まぬ雪に、僕らはラジオの気象情報から当初の計画を変更、ここより下山することで一致した。 

久しぶりの冬山を味わえた僕に不満はなく、素直に妥当だと思えたのだ。

以前であれば、やり遂げることを良しとして、拘っていたこともないではなかったが、今は遊べれは充分だ。深追いすることもない。

自分に力の衰えが見えてきたからそうなのか、最近は自身の力で登ったとか、まだ此処までやれるとか、攻めの気持ちが湧かなくなってきてる。

そのことがチョッピリ不満でもあるのだが・・、なんと言ったらいいのか、上手く山に雪に遊んでもらっている。 そんな風にも思えてくるのだ。

       
  
下山の朝、いつも以上に時間を掛けて食事をとり、最後にカフェオレも沸かして飲んだ。
相変わらず吹雪いて、ラジオは大雪強風警報を伝えてはいたが、慌てて帰る理由は何処にもなかった。

テントを畳んだ後も、名残り惜しむように写真を撮り、ゆっくりと後にした。


       
温泉街を走る電車の音が聞こえてくる頃、尾根を捨て杉の植林地帯に入る。 まるで此処だけがカーテンで遮られたように、風がピタリと止み別世界の様子だ。 

ここから残りあと僅か、遊ぶように新雪にダイブし鼻歌で下った。