外仕事の合間にというか、おもに雨の日に進めてきた納屋の改修作業が終わった。
改修作業といっても大袈裟なものではなく、乾燥が終わった後の籾の保管場所を作ったのだ。
右奥にある既存の籾タンクの横にもう一つ籾の保管庫が欲しかったので、梁をずらして付け直す。
二階の床板を外し、ホッパーの受け口の作成。 二面は角パイプとアングルで受け、縦方向の二面は床板を受ける桁の補強で補った。
こんな感じで受け口は完成。 予め鉄工所さんで加工してもらってあったホッパーを上に吊っておいて、受け口が出来たところで下げて収める。
右奥の茶色のホッパーと並んで付いた新顔。 この部分だけでお米にして9表は入る。
取り付けが終わった二階の部分。 こんどは床を張り全体を囲って部屋仕立てにする。
隣りのタンクへの出入り口と、使わないときの明り取りに窓の一部をドア仕立てにしてみた。 広い作業場を持たないための苦肉の策だが、これで3坪の籾の保管場所ができた。
友達のSさんが魚を持ってきてくれた。 例年であれば今頃は鰆のはずだが、今回は少し様子が違っていた。
作業中の僕にしきりに「食べたことがあるかな~?」 「食べてみる?」などと聞くので、何だよと問い返すと
「竜宮の使い」だと言う。 見ればなんともグロテスクな容貌。 身体は太刀魚かシイラに似てなくもない。
赤く描いてみたが、本来は頭に角があるらしい。 危ないのか、はたまた網に引っかかるのでか、切り落としてあった。
どうしたものか、休みで家にいたカミさんを呼んでみる。 出てきたカミさん見るなり一瞬たじろいだ。
魚を捌くのが上手いカミさんなれど、見たこともない姿に腰が引け、持ってきたSさんの顔と魚を交互に見ながらどうしたものかと僕に答えを求めてる(苦笑。
触ってみればブヨブヨで、顔は馬の様な厄介な生き物なれど、これも何かの縁と、貰っておけばと答える。
特製のまな板に乗った竜宮の使いを捌きはじめるカミさん。 持ってきたSさんも初めての見ものに暫し見物。
鱗を落とし、内蔵を捨て、三枚に下ろす。 真ん中を通る骨は柔らかくアンコウの様。
早速に焼いて食した感じは、白身で臭みもないが、やはりブヨブヨと柔らか過ぎで食感がイマイチか。 ゲンゲの様に干して焼いたら面白いかも・・
あと、油で炒めてみたが感心しなかった。 まあ、食べ慣れていないということか(苦笑。
件のSさん、頃合をみて電話が掛かってきた。 「食べれた? どんな味だった?」 なんだよ、結局我家を試し食いにしてたんだ(笑。
ネットで調べたところ、珍しいものゆえ食べれば10年長く生きられるという。
嘘か眞か分からないが、そんなに珍しいものが我家にやって来たことは、それはそれ自体善しとして捉えるべきであろう。
そういうことで(笑、こいつぁ~春から縁起がいいぞ~
海の向こうの松井ヒデがまたもややってくれた。 対アスレチックス戦でサヨナラ決勝打を放ったのだ。
テレビで見てて絶対になんかしてくれると思った。巨人時代にそうだったが、松井が打ち勝つ場合に見せたオーラのあるどっしりとした構えがそうだ。
案の定やってくれた。チームメイトに手荒い歓迎を受けてるのをみて安心した。 全く大した男だ。
そしてこちら雨の富山総合運動公園陸上競技場でもカターレ富山のヒデがやってくれたのだ。
対ギラヴァンツ北九州戦、初顔で攻めあぐねていると言うより押され気味の試合で後半苔口と代わった石田英之がFKを得て、谷田の放ったシュートを相手GKがこぼしたところを見事にゴール。
先の試合では出場停止の合間に苔口選手が活躍し、石田の出番が少なくなるのではとファンとしては危惧していたので、控えに回ったのを見てやっぱりそうかと寂しかった。
初めての相手の場合、ちょこまか動きの早いヒデの様な選手は引っ掻き回すのにいいと思っていたので、正にやってくれたの活躍を見て安心した。
もともとフルに戦うにはスタミナが問題だと思う。今回のように苔口選手と上手く使っていってもらえたらと思う。
本当のところを言うと、出かける前は家の方では雨風で、作りかけの資材もあるし、外仕事ができない日に限っての作業があるので今回ばかりは出掛けないつもりでいたのだが・・
カミさんの誘いについつい二つ返事で承諾したのだ(苦笑。
でもホームで勝ってくれて、来て良かった。 カターレがJ2に昇格する以前ならこんな事はなかっただろう。 仕事の手を休め夢中になれることで、これまでより一つ間をおいて自分の仕事を眺めることができるのではと思っている。
そんな意味では僕を仕事漬けから開放してくれるカミさんには感謝すべきなんだろう。 そして今日、カミさんが大ファンのヒデが活躍し勝ったのだから、やっぱり来て良かったんだね(笑。
黒い部分が目立ちはじめた北アルプスは中央に朝日岳、右端に白馬岳。
さらに右に、つまり南に転じると越中駒ヶ岳と僧ヶ岳が一つの大きな山容としてどっしりと構えている。
今日で三日、晴天が続くが畑といわず田んぼも乾かない。 一枚目の朝日岳の写真には手前の田んぼに数日前に降った雨が残ってる。
乾かない原因の一つに今年は気温が低いことが挙げられる。 為か、僕の畑のコゴミがまだ芽を出せないし、友人の話ではフキノトウもまだ出ていないという。
まぁ、自然に敵う筈もないのだし、百姓仕事は我慢の仕事。 ここでバタバタもがいてみても何の解決にもなりはしないので、稲の田起こしの準備に掛かる。
先日のことだが、友達が畦塗り機を買わないかと言ってきた。
これまでバアチャンと二人で手作業でそこそこになんとか付けてきた。
その時は返事をしなかったが、友達が帰ってからバアチャンの姿を見てて思い立った。
型は古く今時のものとは見劣りがするが、どうしてやってみればこれまでなんであんなに頑張っていたんだろうと思わせるくらい早いし、もちろん楽だ。
初めて使って要領が悪く、多少曲がったりしたが、様子を見に来たバアチャンが、「やっぱり機械やわの~」とたまげてた。
畦塗りを済ませた今日、明日からの雨の前にすこしでもと田起こしを始めた。
昨年収穫を済ませた後に秋起こしをしてあった為に幾分乾きが悪いが、今月末の直播に合わせ先を急ぐ。
天気にも救われ、今日一日で大小合わせ1,2㌶を耕した。 ただ、終わって家に入ったのが晩の9時を回っていて、こればかりは理想の百姓とは言えないかもね(苦笑。
夕陽に染まる朝日・白馬連峰。
畑が乾かず畝作りができないなか、田起こしの準備や作業場の改修などに余念がないが、昨日の夜は町の交流会館で桜祭りが開かれた。
今年で5年目を迎える催しにはこれまで畝作りが重なり参加したことがなかった。 僕の変わりに毎回バアチャンが出席してくれていたのだが、今年はまだ畝作りに掛かれないのと、バアチャンが大層だからごめんこうむると言うので今回初めて参加した。
入善町民400人ほどが出席しての宴には各会の芸能発表があり、会場は大いに盛り上がっていた。
もちろんお酒が飲めない僕も用意された花見弁当にお茶で顔見知りを見つけては談笑し楽しいひと時を過ごすことができた。
ただ、一つ言わせていただくなら(苦笑、お酒の飲めないものには食べることが人一倍関心が高く、今回初めて手にした花見弁当だが、あっという間になくなった(笑。
ここへ来るまでギリギリ働いていたこともあるのだろうが、お腹の空いてた僕には全然物足りなかった(苦笑。
まだお開きには時間があったが、会場をでてラーメン店へ入り、モツラーメンで空腹を充たした僕はやっぱり花より団子か(苦笑。
好きな野球にのめり込める今が楽しいなどと言っていたが、正に地でいった今日のプレー。
ますます好きになった。 あなたの活躍が僕の仕事への勇気になります。
おめでとうございました。
先取点をあげ鼓舞するカターレ・ブルーはヘル・バレーの皆さん。 試合前 「今日は絶対に勝つぞー」 と言ったリーダ。 野球もそうだが、ファンあっての競技は勝敗は選手だけのものではない。
昨年はシーズン半ばこそ期待を持たせたものの、終わってみれば18チーム中13位。 今シーズンは開幕三連敗で゛「もういい加減堪忍袋の緒が切れるぞ」状態(涙。
試合前、他チームの選手のための募金活動してるレッドカードの石田や浜野に「歯がらしい~なぁ、もうちょっとしっかりやれや」=(歯がゆい人たちだな~、もうすこし頑張ってくれよ)って言ったら、きょとんとしてる。
いい加減富山弁くらい覚えろよと、思いっきり固く握手してやった。 それにしても二人ともイケメンだよなぁ。
試合のほうは2:1で初勝利。 二人が抜けての勝利は皮肉なものだが、今後黒部と苔口のツートップも見ものだ。
勝利で選手とサポータが一体に。 このあと勝利のカニダンスを隣りに居合わせたファンと共に僕達も踊った。
正直今日の試合に駆けつけるには相当悩んだ。 と言うのも、天気予報をニラミ、畑の準備にかけ引きをしてる真っ最中で、少しの後れが大きな遅れとなるからだ。
それでも決心したのは、僕が行かないと勝てないと言うファン心理だ(苦笑。 それと百姓仕事は家族の支えがあってこその仕事で、そういった意味ではこの日を待ってたカミさんと一緒に出掛けるのも僕のささやかな恩返しである。
それに応えてくれたカターレ富山よありがとう。 これで明日から何があっても頑張れるぞー チョットオーバだったかな(笑。
僕の地域の場合、3日晴れて4日目に耕す。 つまり晴天が4日続かないと土が乾かず畝作りができないのだ。
そんな事情とは関係無しに先日蒔いた種から芽が出た。 これは人が手を貸してやってることだから間違いはなく、想定内のこと。
芽出しの方法はいくつかあって、僕のようにトレイで芽出しをするもの、ポットに直に種を蒔くもの、発芽させてポットに播種するものとある。
ポットに移植された富山ブランドの西瓜たち。 今年の春はほんとうに天候不順だが、いずれ出番がまわってくるのでそれまで順調に育ってほしい。
気をもんでいた天気のほうだが、なんと移り気な(苦笑、お昼の予報では九割方来週は畝立てができそうにもない。
今日は4月1日、願わくはエイプリルフールであってほしい。