岳遊のひとり言

日々の暮らしに農作業や好きな山登りのことなどを伝えていきたいです。

米を摺りくん炭を作る

2009-09-28 22:24:56 | 農作業
新米を戴いた。 おかずはこれと決めてたタクアンに大根を間引いたおひたし。
       
毎年のことだが口に入れるまではいろんな事が過ぎり、期待や不安が交差する。 

1年に一回の米作り。 工場で物を作る様なわけにはいかないが、出来不出来も含みお天道様の下での楽しみがある。


さて、「○○をしました」と言う様に僕らの方言で籾摺りの事を「米をした」とか「米をする」と言うと先日紹介した。

一人でボツボツやろうかと言うのをカミさんが無理をする事ないからと言ってくれたので、人手を待って昨日の日曜日に米をした。 

        

       
こうやって次々と仕上がってくるお米を見てると長かった労苦も報われる想いだ。

ところで、お米が出来上がってくる過程で出てくるのが籾殻。 今年も幾らか使わせてもらうことにして早速に取り掛かった。

籾殻くん炭つくりだ。 くん炭器を真ん中に置き、藁を丸めて中に入れ火をつける。
       

火がついたら煙突を立て周りを籾殻で覆う
              

こんな感じで山をつくる。
       

黒く焦げ目が見えてきたらスコップなどで下の籾殻をかける様な感じで混ぜ合わせ全体がごま塩になるように焼く。
              

全体に焼けが回ったところで素早く周囲に広げ
       

水を掛けて火を止める。 要は籾殻で炭をつくるのであって、焼けすぎて灰になっては失敗なのだ。
              

籾殻くん炭は酸性土壌の改良剤として畑や樹木の土作りに有効だし水の抜けもいいのと害虫予防にもいい。

籾殻は焼かない生のものも幾分残しあとは田んぼに撒いて梳き込み土に返す。

残した生の籾殻は来春の苗の温床作りや畑に使い、他にはカマド炊きや焼き芋作りなどの楽しみにも使いたい 

そんな籾殻だが、藁だって負けちゃいない。 西瓜の梱包資材である桟俵や畑の床にと大活躍である。

そんな余すところなく使える稲は本当に偉いし、こうやって仕事に携われる僕はヒョットして最高に幸せものかも(笑・・と自分に言い聞かせている今日だった(笑。

最後の一枚を

2009-09-24 22:25:50 | 農作業
      ぎょッ” 
       
ご安心を(笑、陽が照ってくると日陰を求めて所構わずのミーである。

農繁期の真っ盛りであるが、朝露が切れるのを待つ間に直売へだす大根菜を採る。

今の農業機械は性能もよく、少しくらいの露があっても詰まることなく平気で刈り取ることが出来るが、乾燥にムラがでるのも嫌なので無理をしない事にしている。

忙しい最中であればとかく間引き作業が疎かになり、気が付けばこんなに育ってる。

       
遅れると太くなった根同士が絡みつき、抜く時に傷める場合があるのだ。
ただ、この太さはお客さんに喜ばれる(笑。

       
北陸富山は山が豊富なだけではない。 そのために流れ落ちる水も豊富なのだ。

採った野菜の土汚れは先ずこの川で洗い、家で選別し9時までには直売所へ出荷する。

さて、そうこうするうち10時には稲の露も落ち、稲刈りの準備に掛かる。

       
先日より刈り始めて最後に残った家の前の35㌃の田んぼ。  そう、今日で稲刈りは終了なのだ。

       
最後の一枚を愛しんで刈る。 育てるのは生みの苦しみでも刈るは一時である。

       
西瓜もそうだが、農家にとってこの収穫を迎える今が最大の幸せのときだ。言ってみれば1年間の想いが結実し、その労働が報われる瞬間なのだ。

もちろん良い悪いはある。 今年はやや不良だと収穫前より発表があったし、加えて農業資材や肥料に農薬など値上がりのしなかったものなどない。

だけれど、それらを差し引いても1年で一回のこのイベントは僕らに淡い期待を抱かせ荒ぶった心さへ和ませてくれる最大のお祭り事だ。

直播の僕は他人と競争することはしない。 移植苗の田んぼより収量は少なくとも美味しいお米が取れればいいと思ってる。

そんな僕の直播田の今年の収量は我が家の平年並みだった。 

明日からはここらでは「米をする」と言い、籾摺り(米作り)作業が始まるが、同時にお米の食味の検査を受ける。 これは等級と比例するのだが、より一層お米の旨味を判断する基準となり、結果が気になるが楽しみでもあるのだ。


藁とリ

2009-09-19 23:50:27 | 入善ジャンボ西瓜のこと
日野菜かぶを間引いたもので一本がサインペンくらいの太さで一束100円
       
今年も西瓜が終わった畝に蒔いたもので、これから少しづつだがJAの直売所にだすことにした。

さて、今日は一昨日に刈り取った稲藁をとり込む。 本当のことを言えば、もう一日おいて十二分に乾かしてからと思っていたのだが

何故か予報の天気が信用できなくなり、夕方になり急遽予定を変更したのだ。
       

       
手伝ってくれるのはシルバー人材の方々3名。 急の予定変更で、しかも朝は露が残るため勝手を言って9時半からという申し出にもかかわらず、「農作業は天気次第だから一向に構わないですよ」と言ってくださった。 

どなたも僕より二周りも年長だが、慣れた手つきで手早い。 おまけに田んぼがよく乾いていて車が入れたこともあって作業が進んだ。
       
藁とりは此処の他にも小さな田んぼが二枚だが、夕方4時にはお母さん達による全ての結束が終了し、運搬作業のほうも6時までには藁小屋などへの搬入を終えた。

今年もきれいで良い藁が採れた。 このあと稲刈りや米作りが一段落を終えると西瓜の桟俵用にと別に除けた藁を梳く作業が待っている。

西瓜作りはもうこの段階から始まっているのだ。 天候をにらみながらの仮畝作りや冬場の桟俵編みと、考えてみれば一年中西瓜漬けの様なものだ(笑。

だからこそだろうが、これからもこだわりながらオンリー1を目指したいと思っている。
もちろん楽しみながらだけどね

パートナー

2009-09-14 23:57:20 | 日々の暮らし
西瓜畑の向かい、大豆畑より眺める町のシンボル負釣山
       

今年の西瓜栽培は正直苦戦だった。 7月採りは平年並みだったが、8月に至っては数で6割、大きさで7割といったところか。

定植が済んだ4月の後半から7月下旬まで風は平年以上に吹き荒れ、6月の後半は真夏並みの暑さを記録し、7月に入ったとたん梅雨が始まり雨は一日おきに降り、陽射しも極端に少なく気温は上がらなかった。

それは8月のお盆まで続き、結局夏のないまま秋を迎える10数年ぶりの冷夏となり、結果7月8月を通して西瓜の甘味である糖度を平年より1度かそれ以上低いという好ましくないおまけまでついた。

が、これらのことは天候にだけ押し付け出来ない要因がもう一つあったのだ。

昨年仮畝作りを始めた頃からおおよその見当はついてはいたのだが、それは浅い(土が少ない)田んぼに非常に多い石だということだ。

それが予想を超えた影響が出たことに今は少なからずとも後悔をしている。

同じ町内であっても比較的適した地もあれば僕の村のように畑に適さない所もある。

それでも此処で作りたいと願う僕とすれば「こんな場所(土地)でもやり方次第では出来るんだ」、という事を見せたい思いでこれまでやってきた。

そしてその事が曲がりなりにも自分の想いに近づいてきてると思い始めた矢先の今年の結末に・・

正直来年の畑地(田んぼ)を考え悩んだ。

日本でも非常に数少ない自根栽培。連作障害を避けるため同じ畑では10年間作付けしない。

為に貸してくれる地主さんを見つけては頼み、転々と畑を替えてきた。

今の地主さんは所有する隣りの田んぼも来年使っていいと言ってくれてる。

が、横並びの田んぼは中身も同じ、結末が見えてくる。 他に貸してもいいと申し出てくれてる人が現れて尚一層悩んだ。

稲刈りが終われば直ぐに来年に向けて仮畝の準備に掛からなくてはならないため答えを急がなくてはいけない事情もある。

考え悩んだ末にカミさんに相談した。

多分にそうなんだろうが(苦笑、煮え切らないような僕の思いを長々聞き終えたカミさんは
「父さん悪い状態を知ってるって事はその為の対策も立てれるって事じゃない。 良い事だってあったのでは?。 他へ行ったからって今より良いって保障はないのだし、良い所ばかり狙って転々と替わっていたら誰も貸してくれなくなるのじゃない?」

聞き終わるや僕は心に決めた。 そうなんだよね、あと何年出来るか分からないけどもし仮に元気で20年作るとしたら地元の人たちから愛されて作りたい。

石が多ければ田んぼの掃除だと思って一生懸命拾い出して喜んでもらえればいいではないか。 大事なことは共存共栄なのであって、借りた方も良ければ貸した方も貸して良かったと思ってもらえることが大事なんだろう。

それにカミさんの言うとおり、デメリットが分かっておれば今秋からでも取り掛かれる。

そうと決まれば胸の支えが取れた。 ものの考え方だろうが、勤めを持つカミさんに僕は農作業を無理強いはもちろんのこと、当てにしたこともない。

むしろ同じ方向を向いていないことの方が僕も好きなように出来るし(笑、悪天候が続こうが、家の中が暗くならない様に思う。

今回も仮にカミさんが仕事のパートナーか同業者であったならばこうは言わなかっただろうし、今頃まだ結論は出ずに悶々としていたことだろう。


稲刈りも間近に迫り

2009-09-12 23:58:45 | 農作業
テーブルの上の煮魚の匂いを嗅ぎつけ様子を窺うミーは17歳も後半

       
最近は粗相も甚だしく目を離せないのだが食欲だけは衰えず、朝一番に家人が起きてくるのを待ってご飯の要求をするのが日課だ。

西瓜畑の大根の播種も間引き作業も一段落した先日稲を刈り取るコンバインの改造を行なった。

稲を刈り取る際普通は藁を後方に付いたカッターと呼ばれる部分で細かく裁断して下へ吐き出すのだが、僕ら畑や桟俵用に長いままの藁をほしい場合は切らずにそのまま落としていき、乾燥した後に回収するのだ。

が、実は今使っているヤンマーの機械だと刈り取った藁を下に落としていく際バラバラに落ちる為に株元が揃わなく、回収もそうだが後々も何かと大変だったのだ。 それで

        
       
ヤンマーのコンバインに藁を整理しながら落としていく井関のコンバインの部材を取り付けたもので、青の部材と針金状のものがそれだ。

これで実際は刈り取ってみないと上手くいくか分からないのだが、多分大丈夫の筈だ・・ と(笑。

さて肝心のコシヒカリの刈り取り時期も後1週間程に迫り、同時進行で稗の抜き取り作業にも追われる日々が続いてる。

       
稲穂よりぐんと抜き出た稗。 もちろん小さいうちに田んぼに入り抜き取るのだが、西瓜の収穫時期前後は手が回らなく、気が付けば田んぼのあちこちに我が物顔で風にゆれているといった状態だ。

一枚の田んぼに何日もかけて入る根気の作業だが、稗の種は土中で7年とも9年とも生き続けると云われる為あまり疎かにもできないのだ。

そんななか今月初めに石灰を施した冬大根用の畑をトラクターで耕起し、畝立てをしてから1週間ほど間を置いた昨日種を蒔いた。

        
大根用に肥料を薄く満遍なく施し、真ん中に溝を切りそこに更に元肥を入れて畝型をつくる。
      
       
       
       
市販の穴あきマルチは値段も高いが長さも短いので面倒だが穴あけカッターで一個づつ開けていく。

       
        
種は青首総太で一箇所に4粒づつくらい蒔き、上から籾殻くん炭をまぶしていき終了。

平年並みの晩秋~冬であればこれでいいのだが、暖冬であったらとの思いもあり2畝は残し、この後1週間ほどおいて蒔く予定。

強くなったカターレ富山

2009-09-03 09:54:23 | カターレ富山

        
今朝の収穫(笑。 お盆の14日に蒔いた大根を間引いてきた。
こちらでは選り菜と言い、僕の場合一箇所に4~5粒づつ蒔いて混み合いを見計らって2回に分けて選る。


さて、昨夜はホームで試合が行なわれ、カターレ富山の応援に行ってきた。

         
観客のいりは4千人あまり、一度は減りかけていたものの復活の兆し。

        
試合は後方ピンクのセレッソ大阪に0-1で敗れた。 見た目は互角だが、実力差はあった。

パス回しでいとも簡単に奪われる度に選手の調子を疑ったが、よくよく見ればさすがに首位を走りJ1昇格間違いなしのC大阪だと思った。

それでもだ、カターレ富山のディフェンスの堅さに後半も落ちない粘りの攻め具合。 相手がどこであれ、なぜか簡単には引き下がらないように見える。

走れー走れ~って声を涸らし歯がゆく思って見てたつい数ヶ月前とは格段に進歩し強くなった。 これは決して贔屓目で見ているわけではなく、実際日増しに強さが出てきたように感じる。

サッカーに精通しているわけではないのでこれ以上の感想は差し控えるが、今後が益々楽しみだ。

          
試合が終わってうどん屋に入り夕食。 家から競技場まで車で高速を走り1時間ほど、帰りは二人でご飯を食べて帰るのも楽しみのひとつ。

昨夜はカミさんが奥の釜揚げうどんで僕は手前の釜玉うどんに稲荷寿しを一個づつ。


さてさて、サッカーもうどんもさておき(笑、 先程大根を選った後に冬用の大根の準備をしてきた。

         
こちらが今年植え付け予定の田んぼ跡。 8月の間に畝作りを予定していたのだが、下水工事が始まり、業者さんに資材置き場等に使わせてほしいと頼まれて今になったのだ。

来週からの天候の安定を当てにして土が早く乾くように鍬で排水用の溝を何本も切った。

        
その上から牡蠣殻が入った有機石灰を散布。 北陸も寒さは早いので出来れば今月半ばまで畝立てを終えて種まきが出来ればと考えているのだが・・