5時起床が起きれず30分寝坊、外は既に好天の兆し。 慌てて身支度を整え畑へ走る。
近所のお父さん(80歳になるが、この辺ではおじいちゃんと呼んではいけないのだ)が一人黙々と畦塗りをしておられる。 今年は田んぼが乾かず、畦を付ける機械を持っておられるのだが、田んぼが柔らかく使えないため一本100mの畦を手作業で付けておられるのだ。
僕も負けじと排水作業に精をだす。
これまで130mある田んぼの片側排水だけで考えていたのだが、一向に晴天が続かないため水口側にも排水溝を設け、その先に穴を掘り排水ポンプをもう一台設置しようと考えたのだ。
実は今日の好天も明日は時おり雨が降るとの予報なのだ。 それでもこれまで外れの多い天気予報、万が一外れればその後の土日が晴れと出ているのでダメ元で通路に溜まった水も排出する事にする。
ご覧のようにこの前からの雨で通路には水が溜まったままで高低差もあって抜けないのだ。 もちろん昔にこの黒部川扇状地ではいたるところで《客土》をした事によって、雨水が地下へ浸透しないようになったことが最大の問題なのだが、逆にこの事は水田である事を考えれば田んぼとして最適の土壌ではあるのだ。
その田んぼを畑として使うためはこんな事もするのだが(笑。
モップで溜まった水を掃きだすのだ。 一本の通路を仕上げるのに100数十mを何十回と往復するのだが、これを皆さんはどう思うだろうか。 おそらくこんな事をして畑をするところなんて全国どこへ行ってもないだろうと思う。
以前に種苗メーカさんが僕らの畑に通ってこう言った。「保水力のある水田でこんな立派な西瓜ができる事は僕らにも自信になりました。逆に言えば全国何処へいっても西瓜が作れないところは無いと、お客さんに言えるようになりました。」
僕も決してこんな事を良しとは思っていない。 もちろん条件の合った田んぼなり畑があればこれに越した事はないのだが、ない以上はこれをアホらしいと思ったら僕らの西瓜が生まれないのも事実だ。
此処で生まれ育った特産西瓜を今後も「幻の」と言われないように守り作り続けていくためには労を惜しんではいけないのだと自身に言い聞かせている。
ラジオを聴きながら自分の世界に浸り、ひたすら繰り返せば、いつの間にやら一本排出完了である。
この後晩に入り雨がぽつんと来たが、「なぁ~に、降って溜まればまたやるさ」と納得のうえでの作業であり、これが僕の仕事であり人生なのだと、そう思っているのだ。
近所のお父さん(80歳になるが、この辺ではおじいちゃんと呼んではいけないのだ)が一人黙々と畦塗りをしておられる。 今年は田んぼが乾かず、畦を付ける機械を持っておられるのだが、田んぼが柔らかく使えないため一本100mの畦を手作業で付けておられるのだ。
僕も負けじと排水作業に精をだす。
これまで130mある田んぼの片側排水だけで考えていたのだが、一向に晴天が続かないため水口側にも排水溝を設け、その先に穴を掘り排水ポンプをもう一台設置しようと考えたのだ。
実は今日の好天も明日は時おり雨が降るとの予報なのだ。 それでもこれまで外れの多い天気予報、万が一外れればその後の土日が晴れと出ているのでダメ元で通路に溜まった水も排出する事にする。
ご覧のようにこの前からの雨で通路には水が溜まったままで高低差もあって抜けないのだ。 もちろん昔にこの黒部川扇状地ではいたるところで《客土》をした事によって、雨水が地下へ浸透しないようになったことが最大の問題なのだが、逆にこの事は水田である事を考えれば田んぼとして最適の土壌ではあるのだ。
その田んぼを畑として使うためはこんな事もするのだが(笑。
モップで溜まった水を掃きだすのだ。 一本の通路を仕上げるのに100数十mを何十回と往復するのだが、これを皆さんはどう思うだろうか。 おそらくこんな事をして畑をするところなんて全国どこへ行ってもないだろうと思う。
以前に種苗メーカさんが僕らの畑に通ってこう言った。「保水力のある水田でこんな立派な西瓜ができる事は僕らにも自信になりました。逆に言えば全国何処へいっても西瓜が作れないところは無いと、お客さんに言えるようになりました。」
僕も決してこんな事を良しとは思っていない。 もちろん条件の合った田んぼなり畑があればこれに越した事はないのだが、ない以上はこれをアホらしいと思ったら僕らの西瓜が生まれないのも事実だ。
此処で生まれ育った特産西瓜を今後も「幻の」と言われないように守り作り続けていくためには労を惜しんではいけないのだと自身に言い聞かせている。
ラジオを聴きながら自分の世界に浸り、ひたすら繰り返せば、いつの間にやら一本排出完了である。
この後晩に入り雨がぽつんと来たが、「なぁ~に、降って溜まればまたやるさ」と納得のうえでの作業であり、これが僕の仕事であり人生なのだと、そう思っているのだ。