岳遊のひとり言

日々の暮らしに農作業や好きな山登りのことなどを伝えていきたいです。

畑のマルチが吹っ飛んじゃった

2008-04-08 23:58:45 | 農作業

今朝は約束どおり(笑、早起きをせず充分に明るくなるのを待って起床。

外は粉糠雨のように差し障りがないほどの雨だが、路上に溜まった雨水を見れば昨日終わらせた事に安堵する。

何に付け先ずは畑へ様子を見に行く。 途中近所の家で水稲の育苗ハウスのシート掛けをされていた。

       
実はこの家、昨日僕のところへお手伝いに来てくれてた家なのだ。 昨日の様な良い天気に自分の所のシート掛けをせずに僕のところへ来てくれて、今日のように雨の朝にシート掛けをされてる事に感謝する。

畑のほうは通路にも雨水が溜まっておらず一先ずは大丈夫な様で、予定通り今日は西瓜苗の鉢上げをする。

       
種をまいた芽だしポットからひとつづつバアチャンが取り出すのを、僕が育苗ポットに鉢上げ(移植)していくのだ。

     
鉢上げしたものを再度温床線の上にならべていく

     
今日はこれで360鉢移植した。 明日も順次芽がでて双葉のひらいたものから鉢上げをしていく。


鉢上げを終え、お昼から資材の消毒をしてると、なんだか風が異様に感じ、胸騒ぎを覚え畑へ駆けつければ

     
今朝安堵したのもつかの間、みんなの協力で張ったマルチが風に煽られ風の抜ける側が殆んど捲られて波うってるではないか。

     
このときの風はとても強く、車から降りる際ドアが容易に開かなかったのだ。マルチシートは大きくバタバタとうねり、手の施しようもないくらいだったが、それでも取って返し、ありったけの物を持ってきてシートの上に載せて重し代わりにする。

こうなった場合浮いたシートを再度押さえようのトンボなどで刺して止めれるものではないのだ。 先ず風の吹き込み側のまだ捲れていないところをあるだけの押さえ金具で止めていく。

それからトンネル用のロープでシートの浮き上がりを押さえるべき、畝を押さえていった。

     
このようにタスキを掛ける様に押さえるが、この時既に殆んどの畝の片側がマルチを押さえるトンボごと吹き立たされていた。

先日の予報では、今日の最大風速が10mであった。 これまで12~13mの風をこの時期に受けてきた。 その都度少なからず被害は受けてきたが、その場で修復できる事ばかりであったのだが。

今回の風は後の発表では13mとなってはいたが、実際はそんなようなものではなく、チョットした台風ではと思えるものであった。

今まででロープでシートを押さえたことなどなかった。初めて味わうこの時期での強烈なパンチを貰う。自然を相手の敗北感の様なものだ。

ただ、これまでも幾度となく手痛い目は
経験をしてきてはいるのだが、今回この場で感じた感情はこれまでのものとは違っていた。

それはなんと言ったらいいか、変な話だが素直に現実を受け入れる事が出来たのだ。 これまでだったら自分の周りの者達に対しても、言葉を荒げ、遮二無二現場を駈けずり回っていたのだが、何処か醒めた目で見てる自分がいることに気付いた。

悪く言えば闘争心が無くなったといえるのだろうか、諦めが付いたと言うのだろうか。

今回畑に選んだ圃場も充分というより向いてない部分が多かった。 今回の風も通り道であることは分かっていたことなのだ。

で、だからと言って、諦めたわけでもないし、闘争心が失せたわけでもないと間違いなく思ってる。

旨くは言えないが、これもひとつの経験であると考えるのだ。 僕には他人がそうであるように、良い圃場を求め他所の地区へ出て作っておられる方たちの真似をしたくない理由があるのだ。

家族の手を考えた場合近い方が好いし、何よりも自分の住む村で作り続けたいという気持ちがあり昨年も再度そのことを認識し納得したのであった。

で、あれば多少の困難は覚悟の上で取り組まないといけない事ぐらい胆に命じておかなければならない事で、そんな心が今回あっさりと敗北を認め再度出直すことを受け入れた気持ちに表われたのだと、そんな風に取りたい。

以上、良い子ぶってはみたが、今回の強風でマルチのやり直しは避けられず、気象に関しても判断が甘かったのではないかと言う反省はキチンとノートに書き残しておこう(苦笑。