岳遊のひとり言

日々の暮らしに農作業や好きな山登りのことなどを伝えていきたいです。

おいつるしやま

2009-01-29 23:59:06 | 山登り
昨日からムズムズしてた山行き、今日早速に実行に移した(笑。
先日カミさんに風を引いて弱ったところを見られているのでもちろん内緒で。

朝一番に今日で年度内最後の学校給食用の大根を配達し、他の用事も済ませ家を出たのが10時近く。

       
向かった先は町のシンボル負釣山(959,3m)で左手前の黒い山裾から入る。

      
林道途中で車を捨てスキーを履いて進む。 幸い誰かがスノーモービルを走らせた後で陽のあたらないこともあって硬く締まって走りやすい。

       
登るにつれ陽が射して一昨日のものかウサギの跡が先行するだけに。

      
50分ほど行っただろうか、負釣山の看板が現れ、その奥の登山口にスキーをデポし輪かんに替えて出発。積雪は1mといったところか。

      
陽が射してきて雪が緩み歩き出しから脚が重い。 輪かんを上げる度に一緒に雪が絡んでくるからだ。

それでも正月以来の山行、僕にしたら久し振りの山で多少雪は重くとも心は軽い(笑。

       
ここでも先行者はウサギたち。 こんな良い天気に誰も来ないなんて勿体ない話だ(笑。

       
目指すはあの頂、かなりの長丁場だ。 負釣山は高々1000mに満たない山で夏場であれば登り1時間40~50分といったところ。

だが冬場では積雪によっては丸一日は掛かる場合もある。 お正月に行った2750mの硫黄岳には丸々負釣の標高差分登っても5時間程だったのにだ。

        
   
         
おまけにこの山は急峻だ。夏場はトラ縄を頼りに奮闘しなければならない箇所が随所にある。

       

      

       
風は西から強く吹き枝葉は東に伸びて、雪も東側へ大きくせり出し雪庇と呼ばれる。

      

       

       
もう山頂は近い。 先行するウサギの跡は頂上まで続いてるようだ。
急登には輪かんを蹴りこみ、ピッケル代わりに手を雪中に差し込み身体を上へと引き上げていく。一歩一歩と

       
最後の一登りを終えれば頂上に

       

       
山頂は風で雪を吹き立たしそんなに積もることはないのだが、それでも標柱は埋まり負釣の2文字だけが覗いてた。

       
正面少し右に白く見えるのが初雪山(1610m)一昨年はあそこで新年を迎えたのだった。 その右手には

       
長栂山に朝日岳、そして白馬や旭日岳などが広がる。 そして足下には

       
黒部川扇状地の真ん中に僕らの町が見渡せる。 家から手にとる様に見える頂に立ち今度はこちらから我が家に見当をつけてみる。

何時ものことだが尾根筋を辿り自分の歩いてきた道程を考え、人はよくもこれだけ歩くものだと感心する。

車社会の現代なれど今朝に仕事を終えて今ここに立ってることが我が事ながら感心もし、まだもう少し頑張れるぞと勇気をもらう。

我が家の白菜も甘みを増して

2009-01-28 22:12:14 | 日々の暮らし

       
我が家の二階から見る朝日岳に白馬連峰。 今日は本当に良く晴れ渡り春が来たかと思う暖かさだ。

為に今朝はよく冷え込んだとみられ田んぼには氷が張っていた。

       
昔を思い出し暫らく踏んで割ってまわった(笑。 ただ、この頃の天候で麦が早くに育って結構芽が伸びていたのでこんな冷え込みには堪らないだろうなと変に気遣ったりしてみる(笑。

朝に大根を採りにいったついでに白菜も採る。 家では越冬野菜の白菜も新聞で包んで保管はしているが旬には敵わない。

       
寒さを堪えた今時の白菜は甘みが増して美味しいのだ。 昨日は姉にも一つお裾分けしてあげたが、漬物よりは温野菜にして食べたら断然に美味しい。

田んぼの氷も昼頃には融けて、風を避けた陽だまりは暖かく藁仕事にも勢がでた。 

一日の終わりには夕日が沈み白銀の山に紅を射して明日の天気を約束しているようだ。

       
藁小屋からみる朝日岳。 明日は山へでも出かけてみようかな(笑。


久し振りの富山

2009-01-26 22:22:38 | 日々の暮らし

       
早朝の大根の準備。 幸い気温は2度ほどで凍るようなこともなくやれやれである。 これで大体400本程はある。

       
夜が明けぬうちにトラックに積み込み出荷する。 何時になく早く始めたのには訳がある。

今日は富山で食品衛生責任者の受講があるのだ。 田舎の電車のことだ数本しかなく早めの出発となったのだ。

車で直接行くという手もあったのだが、電車で行くのも久しぶりで楽しみなのだ(笑。

       

     
駅から歩いて10数分富山城址公園。 県内に住んでいながらもうかれこれ20数年園内を訪れたことはない(苦笑。

件の講習会場は道路を挟んで隣、昔の《公会堂》の並びだ。

     
小都市富山に国際会議場とはチョットばかり気恥ずかしいが、日本最古の民謡「こきりこ」の踊り手(人形)が出迎えてくれる。

会場には160人ほどの受講者がいて風邪対策にマスクをして出かけて良かった(笑。

講義は一日みっちり。 思えば介護ヘルパーを受けて以来のこと、午後からの睡魔に打ち勝ちどうにかクリアー(笑。

帰りの駅でお土産を買うのも楽しみのひとつ。 

       

       
富山名物鱒の寿しにあんころを買う。 伊勢には赤福、隣りの石川には加賀福があるが、僕はやっぱり富山の「あんころ」が懐かしく愛しい(笑。

お土産買って帰りの電車を待ってたら隣りのホームにトワイライトエクスプレスが入ってきた。

       

       
深いグリーンの車体に黄色の帯。 大阪~札幌で唯一北陸を走る高級寝台列車。 憧れの電車だ

いつかは乗りたいと思いながらも未だに実現せず。 車を5~6時間も走らせて山へは出かけてもこういう事には踏ん切りがつかない(笑。

今年は・・もう晩いから ・ 来年こそは・ ・・ 予定をたててみるぞー!

今日は休日(笑

2009-01-25 21:36:14 | 日々の暮らし
昨夜盛り上がりすぎたか今朝は大幅に寝坊した(笑。 明るくなった窓の外は新たな新雪はなし、が気温は低く二重窓を通し冷気が伝わってくる。

       
畝型が窺える今年の西瓜の作地。 これが本来の冬の光景だ。

     
右を見ても左を見ても真っ白に、冬はこうでなくちゃ暖かい春が来ないのだ(笑、なんて大きな声では言わないけどね(笑。

やはり暖冬だと光熱費も嵩張らないしお年寄りは何処へ行くにも足下が安全だし良い事が一杯あるのも認めなくちゃね(笑。

空は晴れ渡り陽射しもあるが風は冷たく、今日は一日何もしないぞと決め込む。

朝から報道番組を観てマラソンを観戦しコタツから離れない。 こんな良い生活あるもんか(笑。 ついでに好きなお菓子も傍に置いて新聞も雑誌もリモコンもみんな回りに固めて(笑。

そんな僕だったが、午後に入りカミさんと娘に「お風呂に行くよ」と誘われてもろくも粉砕。

     
近くの《らくち~の》へ出掛けた。 コタツは離れ難かったが来てみればお風呂もいいもんだ(笑。

今日はゲルマニウム風呂にどっぷりと時間が過ぎるのも忘れて超長風呂になり後が大変だったが(笑、こんな日曜の過ごし方も悪くはないね(笑。

今夜は盛り上がりますよ(笑

2009-01-24 18:12:02 | 日々の暮らし

       
夜半から降りだした雪は今朝の6時45分で積雪15センチといったところ

     
20数年前だと家の一階の縁側の戸の半分くらいまで雪はきてた。 当然屋根雪下ろしは必要で、湿雪の重みで家の戸がキツクなってたものだ。

今日は止み間があまり見られない模様で、夕方に除雪を行うことにする。
じゃんじゃん降ってるときに除雪しても家人が帰ってくる夕方にまた除雪しなければならないからだ。

それに今日は明日が今日よりもグンと冷え込むとの予報に先に大根の荷造りを行なう。 大根を箱詰めにして蓆を掛けてシートで覆い凍らないように努める。 これでも雪のないところには分からない苦労が多々あるのだ(笑。

家ではバアチャンが大根の下茹でをしてくれていた。

       
今日の夜いつもの村の友人達とAさんちで新年会をおこなうのだ。

僕に漬物とおでんネタの大根を頼むと言ってきた。 あいにくカミさんは仕事に出かけ、為にバアチャンが下茹での準備に取り掛かっているのだ。

野郎だけで開く新年会(笑。 上手くいくやら分からないが頼みはお酒(笑。
お酒が回れば味の判らない呑んべいばかり(笑。

       
漬物は真ん中がピーマンの味噌漬け、その上がタクアンで時計回りに奈良漬に白菜の糠漬けと大根のはりはり漬。

後は昨年の旅行の思い出に失敗談や今年の抱負など等を肴に今夜は力いっぱい飲むぞー!(笑。

晴れ間をついて収穫

2009-01-21 22:08:05 | 農作業
昨日今日と続いた空も明日から雨に、そして明後日には冬型が強まり天気は荒れ模様とのこと。

先日の雪もスッカリ融けた今の内にと大根の収穫を始める。 吹雪の中での収穫は正直使命感など吹っ飛ぶものであったからである(苦笑。

       
葉を好まない客先のため芯葉だけ残し摘み取る。 このあと移動して洗った後で葉を完全に落としコンテナに詰める。 

積み込まれたバケツの向こうにあるのはネズミに食べられたもので今日はこの倍の被害はあった(愕。

今季に入って除雪は一回、いまや何年越しの暖冬呼ばわれで今さら異常気象とは言わないだろうが、おかげでネズミもさぞかしメタボリックシンドローム流行で天敵から逃れるのに必死であろうに ザマ~見やがれ(恥笑。

相変わらずですが

2009-01-19 23:35:29 | 日々の暮らし
昨日の朝は久し振りにきれいな山並みを拝むことができた

       
空の色みに気づき車を数分走らせた。落ち着いた燈色が冷気と共に澄み渡り思わず見とれていた。

       
アップで捉えた朝日岳だが、版画の様な不思議な世界が現れた。 僅か数分の出来事であったが何か(得)したようなすがすがしい気持ちになった。


この日は晴れ間を利用し桟俵の搬送を行なった。 チマチマと編んできたがそれでも小さい小屋のこと、一杯になってきたので作業場の二階に上げる。

       
藁の加工品であるのでネズミに巣作りの材料として被害に遭う事があるのだ。 そのためブリキで囲った一画に入れて夏まで保管する。

以前のことだが、ネズミに相当やられた事があった。 奴らは集中的に一つのものを狙うのではなく、これもあれもと手当たり次第にチョットづつだけ齧りとっていくので結果被害が大きくなるのだ。

まぁ、そんなこんなで僕の人生の後半はネズミと大きく関わりがあるようである(苦笑。


さて、一夜明けて今日はバアチャンがお風呂に行くとおにぎり持って朝からバスに乗って出掛けた。

       
地鉄の路線バスが撤退して久しい。 特産である西瓜やチューリップを描いた町が運営する唯一の路線バスで最終の行き先は町が運営する老人福祉施設と併設する温泉だ。

バアチャンは月に何度かこの温泉へ行くのを楽しみにしていて、家の近くの高速道路脇のバス停までは運動のためだと言って歩いていく。

置いてきぼりにされた僕は(笑、大根の出荷を済ませ一人藁を選る。

       

       
昨日とうって変わっての雷雨で外では出来ないが、藁にまみれて好きな歌をながし、お昼も一人なので餅を焼いて済ませ当分の間の仕事を作る。

パリパリのはりはり漬け

2009-01-16 23:47:42 | 漬物のこと

1月16日は百姓の休息日。 というか家事も一切休ませていただく日と昔から決まっているらしい。

バアチャンも今日は朝からコタツに入ってのんびりくつろいでいる。 僕は僕でこの際と家の修繕事に走る。

家は昭和のオイルショック時に建てられ平成に入って大増改築を行なったが、一部古いフロアーに剥がれが現れてきたのだ。

当時は物が無くなったり、あってもものすごく高騰したりで請け負った工務店なんかは殆んどさじを投げたような始末であったのだが、当時はそれで仕方がないという風潮もあった。

どうにか処置を済ませて11時。 のんびりしてたはずのバアチャンは畑で大根を抜き台所に立って鰤大根の準備。

それではと僕は僕で先日来から干してた大根を使ってはりはり漬けを作る。

       
のノ字にまで干しあげた大根を縦に八割りにして再度一日半程干して出来上がり。

       
醤油と酢と出しツユを同量混ぜ合わせ、そこへ出汁昆布を鋏で数ミリに刻み入れる。 同じように市販の松前漬け用のスルメを更に半分の長さに切って入れ一煮立ちさせてから冷ます。

       

       
干しあがった大根を短冊に切り、ザルで揉むようにして洗い水を切ったものに冷ました出汁を入れ、刻んだ唐辛子も一緒に入れ混ぜ合わせて出来上がり。

        
後はタッパに入れて冷蔵庫に。 一日置いたらひっくり返してよく漬け込むようにして2~3日目くらいから食べてます。

このはりはり漬けはカミさんも褒めてくれるが、一言多い。

「 やっぱり実家のお母さんの方が美味しいわね」 って。

僕の母は今89歳。 もう既に家事の一切はやらない。 昔食べた味が忘れられないのは分からないでもないが、ウルサイ!・・んだよ。


おそるべしバアチャン

2009-01-15 22:47:58 | 日々の暮らし
昨日の日中は嘘の様に晴れ渡り、外へ出て沢山の藁をスグル事が出来たが今日は一転して冬の寒波が押し寄せ冷え込んだ。

         
朝の6時でこんな様子。 家の前を出て先ず通るのがこの農道で、車のすれ違いができない一本道。

道の両脇は田んぼで農道とは落差があるのだが風雪で高低差は少なくなり、もっと降ると完全に雪原と化し右横に見えるポールがないと何処を走っていいのか分からなくなり毎年のように車が立ち往生する場所なのだ。

こんな農道を300m余り走らないと一般道には取り付けない。
56豪雪の2月の大寒波では車を諦め、道どおりでは時間が掛かるため腰まで雪に埋もれながらカミさんと二人で家を目指して一直線に歩いた事が思い出される。

散居村にはこんな不便さもあるが、慣れればプライバシーが守られなかなか離れがたい(笑。 

さて、この横殴りの雪の中、外仕事は正直辛い

         
大根は採っておいても油断してると凍ってしまうし、何よりも先日来長靴で長時間いたら足の指がシモヤケになった。 

昨夜痛みを伴うのでカミさんに見せたところシモヤケだよと言われた。
つい先日ログ友の楽母さんにシモヤケのお見舞いを申し上げたばかりなのにだ(恥。 これからは雪に強い登山靴で仕事に出ようかと思ったりして(笑。

ただ、感心したのは家のバアチャン。 
昨夜カミさんとの会話を横で聞いてて 「 お父さん、私だって桟俵編み始めてから足を動かさんから冷たくてズーット前からシモヤケになったままやよ 」と言った。

バアチャンそんなことも言わんと黙ってやっとったんかよ。 確かにストーブをつけてはいるものの床下から上がってくる冷気にはウッカリしてた。

知らず知らずのうちに凍傷になってたらしい。 それも黙ってたなんて。

         
外は雪、プレハブの粗末な小屋で日が落ちるまで編み続けている。
他に仕事がある僕は適当に離れるが、一日の大半をここで 「身体の運動だと思って編んどるのよ」 と言って頑張っている。     
      

今季初の大雪に出動

2009-01-13 21:48:09 | 日々の暮らし
今朝方外の様子を見に出たカミさんが「 大変大雪よ、新聞屋さんが歩いて配っている様よ、車出せないかも」 と言った。

慌てて外へ出てみれば多いところで積雪26cmといったところか、雪は重くまだ降りさくっていた。

20年も前ならこれくらいの雪は大雪なんて言わなかっただろう。 カミさんの心配もあり最後の56豪雪を知らない娘を駅まで送っていく。

昔は一晩で車のボンネットの高さまで降ったもんで、新雪なら何とかオオライ(県道や国道などの大きな道路)まで動かしていったもんだよと・・、今時のもんに言ったところで分かるわけではないだろうから、せめて雪道の安全運転の仕方を伝授する。

当の娘はそんなこと分かっているってな顔して早く行ってよと急かす。 やれやれ送って行ってしかめっ面されてヤッテラレナイヤ(苦笑。


駅まで送り戻った頃にやっと空は白々と明けてきて、早速に除雪を始める。

       
雪が重く、ラッセルロータリではなくバケツ(バケット)で押して掬い排除していく。

       
普段は田んぼの中の一軒家を誇っていても雪が降ると大変なのだ。 農道へ出るまでも50mの道を開けなくてはならない。

       
家の前の庭も一回掬っては運び出し田んぼへ空ける。 幸いこの頃には雪も止み大きな峠は越した様子。 安心して大きな車が出入りできるだけの幅を確保する。

今はどうだか分からないが、以前は新聞屋さんなんかにあの家は除雪がされてなくて大変だとか、何処そこの家は何時もきれいに道が開けてあるとか聞かされたものだ。

決して人の評判を気にして道開けをしてるわけではないが、早いうちに除雪しないと車が上を通る度に踏み固められ下から起こせなくなるのだ。

特にこちら北陸の湿った雪は日中融けだし、夕方から再度冷え込んで硬くなり踏まれることによりガンガンの硬雪になるのだ。 その為なるべく下から排除する。

9時を回って除雪も終わる。 小屋のストーブで餅を炙っていただき、また今日もボツボツと桟俵を編み始める。