「友達が落ちた」と言ったら大概は僕の友人だから山の岩場から墜落したのだろうと思うし、その方がもっともらしくて聞こえも良いのだが(苦笑
冒頭の友人 Aさんは脚立から落ちたのだ。 それも自宅で庭樹の剪定作業をしてる最中で結果腰の一部の骨が折れたそうだ。
上の写真の曲線を描いた金物が植木屋さん御用立つの脚立で三脚脚立と言い、一方が幅広の二点の支点で後方に一本脚の支点が付いたものだ。
問題はその一本脚の支点が使用中に突然折れたとのことだ。
これがその折れた脚だ。
足場が平坦でなく、且つ周囲のスペースがなかったりする庭で樹の剪定などに使用する脚立は常に最善の使用角度を保てるように一本脚の部分に工夫が施されている。
それは一本脚の部分で、パイプ同士が刀と鞘の様に差込合っていて一本の支柱になっているのだ。
一点穴の明いたパイプにそれより一回り小さく等間隔で穴が明いたパイプを差込、穴通しにピンを差すことによって長さを伸縮し自在に脚立の傾斜を可能にしているのだ。
今回の問題は等間隔で穴が明けられている内側のパイプのその穴の明いた部位で折れたことだ。
僕の家にもこれと同じく三点脚立はあるがスチール製で重い。 しかし折れたこの製品はアルミで非常に軽い。
軽くて強いのはチタンである。 アルミも錆びに強くて軽く使い勝手は良いが柔らかく曲がり易い。
見たところピン刺しの穴の明いたところ、すなわち接点の一番少ない箇所で折れているのだ。
この穴はパイプの径に対して大きすぎないかと思うのは僕だけじゃないのでは
例えば住宅や車庫の柱にドリルかなにかで穴を開けておいたらどうなるだろうか?
穴が大きければ大きいほど地震等が襲ったら、その穴の部分から柱が折れるのは容易に想像出来る事ではないだろうか。
持って回った言い方に聞こえるかもしれないが、要はこの穴の大きさが一本脚の柱を支えるには充分だったのかと問いたいのだ。
それともう一点、アルミを加工する際の押し出しという形成時に繫ぎがなかったのか問いたい。
アルミの固まりから製品を加工する際に勿体ない理由で繫いでいくということを聞いている。 (元来安全性に関して勿体ないなどの言葉は存在しないものと思うが・・)
しかし、そういった場合は強度的に問題になるような部位では行なわないのが普通とも聞いている。
今回折れた製品は数年前に買ったものだが、友人はたまの休日にしか使わず使用しない時は納屋に保管していたから腐食もせず買ったばかりのような輝きも残っていたし、開き止めも使用し使い方に問題はなかったと言っている。
なのに脆くも折れた。 気の優しい友人に成り代わって問いたい。
買って数年が過ぎると保障もなくなり売ったお店も面倒を見てくれず、怪我した本人が泣き寝入りするのが殆んどと言われている。
生もの食品ならいざ知らず、安全性が重視される脚立で腐食もないのにこんなことがあっていいのか納得のいく答弁がほしい、ハセガワ工業さん。
(こんな誰が見るか分からない小ブログで訴える僕もかなりの小心者でありますがヨロシクお願いします)