岳遊のひとり言

日々の暮らしに農作業や好きな山登りのことなどを伝えていきたいです。

はりはり漬ける

2010-12-08 21:38:06 | 漬物のこと
今週ずーっと傘マークのなかで今日だけが晴れ。 そこで朝一番に干し大根を下ろし、はりはり漬けの準備に掛かる。

       
下ろした大根は沢庵漬け同様に手揉みする。 そうしないと売ってある沢庵なんかでも芯の硬いものがあったりするが、歯応えも滲み具合もよろしくない。

        
八つ割りから大きいものは一六割り位に切って再度天日干しに。 仕事を終えた夕方に取り込み、一口大に刻んで洗って絞り、冷ました煮汁に先ほどようやく漬け終わった。

今年は畑で越冬する大根はなく、年内にもう一回漬け込んでお終いなのが寂しい。


今日もまた大根漬ける

2009-12-24 12:43:44 | 漬物のこと

どうも食べ漁った様子の汚らしい写真で申し訳ないが、僕のリクエストでカミさんとバアチャンが作ってくれた「かいもち」だ。

         
ここらでは、ぼた餅、お萩を称して「かいもち」と呼んでいる。 外仕事の僕を、出来たから食べてと呼びに来たのはいいが、やり残しが嫌で少し遅れて入ったらご覧の有様だった(笑。

さて、今シーズン何度目かのタクアン漬けに取り掛かる。 このところの愚図ついた天気で干しあがるのが遅く、今日は先に干した赤大根と普通の青首総太の二種類を一緒の樽に漬ける。

                    
干し加減はうノ字で、塩加減は4,5%。 甘味を少し多めに昆布も多め。

奥のコンテナは「はりはり漬け」用で、これも同じく赤大根とのダブルス。


       

                  

漬物はやはり長年の経験がものを言う。 僕なんかはその都度味が定まらず、歯がゆい想いを抱きながらのくり返しだ(苦笑。

       


パリパリのはりはり漬け

2009-01-16 23:47:42 | 漬物のこと

1月16日は百姓の休息日。 というか家事も一切休ませていただく日と昔から決まっているらしい。

バアチャンも今日は朝からコタツに入ってのんびりくつろいでいる。 僕は僕でこの際と家の修繕事に走る。

家は昭和のオイルショック時に建てられ平成に入って大増改築を行なったが、一部古いフロアーに剥がれが現れてきたのだ。

当時は物が無くなったり、あってもものすごく高騰したりで請け負った工務店なんかは殆んどさじを投げたような始末であったのだが、当時はそれで仕方がないという風潮もあった。

どうにか処置を済ませて11時。 のんびりしてたはずのバアチャンは畑で大根を抜き台所に立って鰤大根の準備。

それではと僕は僕で先日来から干してた大根を使ってはりはり漬けを作る。

       
のノ字にまで干しあげた大根を縦に八割りにして再度一日半程干して出来上がり。

       
醤油と酢と出しツユを同量混ぜ合わせ、そこへ出汁昆布を鋏で数ミリに刻み入れる。 同じように市販の松前漬け用のスルメを更に半分の長さに切って入れ一煮立ちさせてから冷ます。

       

       
干しあがった大根を短冊に切り、ザルで揉むようにして洗い水を切ったものに冷ました出汁を入れ、刻んだ唐辛子も一緒に入れ混ぜ合わせて出来上がり。

        
後はタッパに入れて冷蔵庫に。 一日置いたらひっくり返してよく漬け込むようにして2~3日目くらいから食べてます。

このはりはり漬けはカミさんも褒めてくれるが、一言多い。

「 やっぱり実家のお母さんの方が美味しいわね」 って。

僕の母は今89歳。 もう既に家事の一切はやらない。 昔食べた味が忘れられないのは分からないでもないが、ウルサイ!・・んだよ。


大根の詩

2008-12-25 19:38:23 | 漬物のこと

       
       
       
       
        
                                                                           
            
         
       
            
       
       
       
       
       
       
       
      
         


たくあんを戴く

2008-12-22 23:06:01 | 漬物のこと
昨日の冬至を境に天気は大荒れ。 午後からはミゾレも混じり風が吹き荒れた。

   そんな今夜は昨日に引き続きユズ風呂だ。 

       
戴いたユズはとてつもなく大きく香りはお風呂場全体に溢れた。

戴いたと言えば広島のお友達から自然熟蜜柑を戴いた。 
普通ミカンもバナナと同じく少し青いうちに摘み取られると聞いている。

       
このミカンは樹上で完熟させられたものなのか。  どこか柔らか味と言おうか温かみのある甘さが美味しかった。

樹上と言えば我が富山の魚津産のリンゴもそうだ。 此処より北上すると霜の降りるのも早く完熟する前に摘み取らざるを得ないと聞く。

南下してもリンゴの栽培に適さず、ここら辺りが丁度最適と言われ今では評判も上々で中々手に入りづらくなってきてるとの事。


さてさて、こうも寒くなってくると恋しいのはタクアン。 今年初めて漬け込んだ日から今日で35日。 樽に付けた表示には今月25日が開封と書いておいたのだが、窓をピューゥピューゥ吹きすさぶ引き籠りの音を聞いてると無性に食べたくなってきた(笑。

       
取り出してきたタクアンはくちなしの実を5個も入れたせいか、まるで沢庵の素を使って漬けた様にきれいな色に仕上がった。

味は上々。 口に入れたカミさんが「今年は塩辛くないね」と言った。

毎年毎年、塩分の取りすぎで高血圧になるだは血がドロドロになるだは散々言われるので今年は1%控えたのだ。

漬物は奥が深い。 ほんの少しのさじ加減で味がガラッと変わる。 
でもそこが又面白くもあり楽しいのだけど(笑。

明日明後日にでも3回目のタクアンを漬ける。 僕にとってこれから来年の西瓜の植え付けが始まる頃までは欠かせない毎日の食材であり楽しみのひとつなのだ。

手揉みだけなら(笑

2008-11-25 21:40:25 | 漬物のこと

       
今朝の朝日岳と右手前に負釣山、 天気は午後には崩れるとの予報で朝一番に出荷予定の干し大根を作業場に取り込み、次いで大根の収穫を急ぐ。

       
先週から直売へ出し始めた赤大根に緑のビタミン大根だが、馴染みがないためあまり売れていない(苦笑。

さて今日は出荷先に分け三度大根を採らなくちゃならない。 収穫は天候に関係なく入ってくるが、やはり晴れてる間にやるに限る。

大根は重量野菜、春から続いてる「テニス肘」と診断された腕の痛みが治らない。

毎日の収穫が知らず知らずに腕を酷使してると思うのだが、来月の18日で給食も一休みするので直売も含めて年内はそこで終わりにしようと考えている。


さてさて午前中に生大根の収穫出荷を済ませ午後は干し大根の仕上げに掛かる。 お客さんの好みに応じて干しあげたもので、今回は干して出来上がりの柔らかさが「しノ字、Uノ字、○ノ字、のノ字」の内の○ノ字干し

       

       
仕上げは大根の手揉みだ。 干しあがった大根の一本一本を掌で押し転がすことによって所々に乾燥中に出来た塊が取れ芯から全体にシナシナと柔らかくなり偏った皺もとれる。

今日は80本、多いときは100本は丹念に揉む。  痛い腕で揉んでると自分の腕もこんな風に揉んだらシナシナの腕になるのかと考える。

出来ることなら自分で揉みたいものだ。 何せ手揉みだけなら誰にも負けないのだと自負してるのだから(笑。      

11月17日タクアンを漬ける

2008-11-17 21:06:47 | 漬物のこと

       
     朝方まで降ってた雨も止み、今の内にと大根を採る。

       
今年は種を蒔いたのが例年より1週間ほど早く、その後の気温の高さで生育が早く大きくなった。

客先ではもう少し小振りのものをと言われるが儘ならず、来年はもっと段階を踏んで播種しようかと思ってみるが、これもその年の天候次第のところがあり難しい。


さて今日は精米して出来たばかりの米糠があるのでたくあん漬けを作ることにした。

       
新しくとも篩いにかけて米の粒などを取り除きパウダー状にする。

       
米糠に干し大根の重量の4,5%の塩と2,5%のザラメをよく混ぜ合わせ、唐辛子を好みに応じて入れる。

他に嗜好品を適に入れ、最後に色付けのためのクチナシの実を砕いて入れ再度丹念に混ぜ合わせる。

             
糠床が出来たら干し大根を掌で押し転がすようにして全体がしなしなとなるような感じに仕上げる。

柿の皮を大根1本に柿1個の割合で用意し、他に出汁昆布もあればいい。         

       
いちばん底に糠床を敷き詰め、大根をはめ込むようにして敷きならべていき、空いたところに干した葉を詰めて空間をつくらない。

       
一段目が出来たら糠床を敷いて柿の皮と昆布を敷きその上から薄く糠床を敷きまた大根を並べていく。 昆布と柿の皮は細かく刻んで最初に糠と混ぜておいてもよい。

こうやって同じ事をくり返し、大根がなくなったら最後に残った糠床を全部上から掛けて、葉っぱも全部被せて出来上がり。

       
落し蓋をして大根の重量の2,5倍の重石を乗せる。

                
上から新聞を被せて20日前後で水が上がってきたら重石を40%ほど軽くし水を掬って出す。 以上が僕の漬け方だが、干し具合によって塩加減とかを変える。

今日は17日、クリスマス時分にはお初が戴けると思う。 いまから楽しみだ。

沢庵も猫もヒネテ円くなるのかも

2008-01-31 21:08:11 | 漬物のこと
夕べから降った雪はとても水分を多く含んだもので、こちらの表現で言う「ベタベタの雪」だった。
こういった雪はロータリ除雪機には苦手で、直に詰ってしまうのだが北陸の平野部に降る雪にはこれが結構多いのだ。


年が明けてから食べ始めた沢庵を今朝も漬け樽から取り出す。

      
昨年の12月の初めに漬け込んだものだが、これはチョット大きかったですね(笑。 見たとおり色合いが良くありませんが、かといって沢庵の素なんかの色出しは使いたくありません。 それは決して着色料が云々ではなく味がみんな同じになるのが嫌なんです。

       
切り口はこんな感じです。切って長く置くと色が飴色になっていくんです。
塩加減は僕の好みで幾分強いかな?。元来ご飯に漬物だけでいいほうですから(笑。


さて、この前、ログ友のにゃにぃサンの指摘もあって我が家のミーにスロープを作ってあげることにした。 

桟俵を編む傍らでストーブに温まるのいいのだが、一旦お茶を飲みに下りたりしたら再度上がるのが困難なようなのだ。 そこで

      
板でスロープを作ってあげた。これで下においたご飯とお茶の間を容易に行き来できるというものだ。

天気によってストーブも換えてあげる。 寒い日は反射型の上も熱くなるものでいいが、比較的温かい日はそれでは暑すぎるので、前だけで上は程ほどの電気ストーブに 取り替えてあげる。

      
こいつはねネズミを獲るの忘れた猫で、性もない奴なんだけど縁があって家にいるもんだから これで可愛いんです。     

マラソン見ながら漬物作り

2008-01-27 17:21:33 | 漬物のこと

昨日は氷点下より上がらず、小屋にはストーブを入れているのだが僕の作業台の床下の僅かな隙間から吹き込む冷たさに作業靴を通して親指が軽い凍傷になり夕べは痛 くてよく眠れなかった。山やが何やってんだって笑われちゃうよ(苦笑。

そんな事もあって今日は一週間に一度の休みじゃないかマラソン観戦だと決め込む。 が、漬物用の大根が程よい固さに干しあがっているのを指摘され(笑、「まぁ、今日は福士加代子だし初マラソンだとはいえ余裕だろう」 と考え漬物観戦を決め込み、ゆっくりと準備に掛かる。

マラソンと同時にたくあん漬けもスタートしたのだが、ここで大失敗 なんとラジオ中継が無かったのだ。
ために、一つの工程が終わる度にテレビの前にいくことになったわけで(笑。

      
大根は宮重、ついたばかりの米糠に塩とザラメ、柿とりんごの皮に刻んだ昆布にしし唐とくちなしの実、後は梅酒。

大根を莚の上で両手で転がすようにして充分に揉んでおく。

       
たくあん床の準備に入る。糠は細かい目で篩いにかけ米粉などを取り除いておく。

ここで中継に、「さすが前評判の高かった福士だ、快調である。この分なら作業に専念できると踏む。」

      
塩とザラメを任意の割合で(今回は大根の重量の塩が4%にザラメが5%)糠に丹念に混ぜ合わせたものに唐辛子を入れ混ぜ合わせる。 

       
そこへ更に刻んだ昆布を入れ再度混ぜ合わせ 一つまみして味加減をみてからくちなしの実を砕いたものを入れて混ぜる。

ここまでで米糠と他の薬味が十分に混ざり合う。

     
最後に柿とりんごの皮を入れるのだがハサミで細かく切って混ざり易いようにします。  おっとここで中継に走る。

「さすがというかダントツで駆け抜けていく福士の姿に苦しさは見えず」
 「しかしこれじゃ面白くも無いなぁ」 と、また作業に専念。

      
果物の皮を細かくして丁寧によく混ぜ合わせて出来上がったたくあん床を着け樽の底に平らに少し厚めに敷いて大根を外側から並べていく。

     
並べ敷いた大根と大根の隙間に一緒に干した大根の葉を詰めて隙間を埋める。これで一段が終わる。

     
一段終わる毎にたくあん床を敷いては次の一段と進めていくのだ。

     
最後の一段が終わったところで残ったたくあん床を全部掛けて上から残った大根葉を蓋をするように敷く。  ヨシ、ここでまた中継だ。

「いやぁ、後続との距離が大分縮まったようだぞ、しかし表情からは疲れがあるのかどうかもチョット分からないが、マラソンはかけ引きだからなぁ」

これでも僕は子供の頃から走るのは得意で、マラソンも好きでよく走っていた頃があるんです。

こりゃぁ仕事をいそがないと

        
全部つけ終わった時点で上から樽の側壁に沿って流し込むように魔法のアルコールを流し込むのです。

      
流し込んだら落し蓋をして重石をのせる。 重石は大根の重量の2倍チョット。

「ここで福士が抜かれそうだとの報告」 直ぐに終いに入る。

       
重石をのせて仕上がった樽の上から新聞紙で蓋をして出来上がり。 
これで一週間ほどしてから上がってきた水を上面まで取り除いて重石を半分にする。 後は一月ほどしてから食べられる。 おっと、そんなことより中継だ。

なんとテレビの前に立つか立たぬ内に福士の横を黒っぽい なんとかヤマウチっていうのが抜いていくではないか。 「福士どうした!」  

解説の有森や増田がここで勝負があったようなことを言ってるではないか、一体何があったのか、こんなことだったら漬物なんかほっとくんだった。

あれよあれよという間にどんどん抜かれていく。トップをいくのはマーラ、ヤマウチというイギリスの女性で彼女がオリンピックを目指すのに協力するため旦那さんが会社を早期退職したとのこと。 日本ではありえない。

日本ではありえなくても人間として立派だ。旦那の思い込みが強くてそうなったのならいざ知らず、そこまで出来ることが羨ましいと本気で思う。

そうなってくるとマーヤにも負けてはほしくないが、それでもどうした福士よ。
やはりマラソンは経験だ、2番手以降があれだけ離されていてもその距離をズーット保ってきていたのには訳があったんだとこの時点でわかることなのだ。

40kくらいで福士は車で言ったら蛇行運転のような状態になるがそれでも諦めずに走る。
代わって競技場に入ってくるマーヤに、迫る森本 友。 外野はタイムのことを言うが、マラソンはかけ引きだ、時にはけん制しあって伸び悩む事だってあるさ。

結果マーヤが優勝した。 34歳立派なもんだが2位の森本も頑張った。
その森本を放送席に呼んどいて福士のことを話題にする小倉アナには腹が立ったけど福士が最後の最後まで走りぬいたことに今後の希望が見えてきた。 

我が子可愛さからまともに見れないお母さんと違って娘の頑張りを堪えながらも最後をジーット見届けたお父さんに感動して貰い泣きした僕でした。

ところでたくあん漬けですが、これはあくまで僕の漬け方でありまして参考になるかどうかわかりません。