岳遊のひとり言

日々の暮らしに農作業や好きな山登りのことなどを伝えていきたいです。

新雪踏んで憧れの君に逢いに

2007-11-17 20:40:01 | 山登り
作品NO.9
     


今日は久しぶりにお山がその全容を見せた。
 
  
左側 朝日岳が大きく見える。
こう見せつけられると自称山男としては黙ってはおれない(笑。
友達を誘い、朝の大根の出荷を終えてから山へ向かう。

行き先は、この前の白鳥山、むろん朝日岳にもっと間近で逢いたいためだ。

      
新雪を踏んでイザ往かん。  これが実に気持ちがよく所々にウサギの足跡もみられ、ウサギじゃなくとも跳ね回りたい気分です。

    
喉が渇いたらコーヒタイム、水の心配は要りません雪があります(笑。
遥か下界にはお隣の新潟県との県境である境川が日本海に注いでる。
そして山頂からは、

    
銀色に輝く主峰朝日岳を間近に望む。

今日は素晴らしい天気に恵まれて、これに逢いたくてここへ来た甲斐があった。

山頂で思いのままひと時を過すが山の天気も気まぐれだ、その山頂と右の前朝日の上にはこの後の天候の急変を思わせる雲が掛かってきた。

惜しみつつ まるでいい絵画を見終わった後のような余韻を残し下山に付く。
 


「出るもの(杭は)打たれる」から

2007-11-13 20:28:55 | 新聞、テレビから
作品NO.6
     

今日も雨、ブリで有名な氷見漁港では17本の水揚げがあったそうだ。
寒ブリというにはまだ早いが、数が数だけにスゴ~ク高そうです。
これを機にもっと大根が消費されることを願います(笑。

今日からスイカ梱包用の桟俵を編む、

 
 
左上から時計廻りに
千歯コキで藁をすぐって きれいな一本一本にしてから藁揉み機に掛けて藁自体を柔らかくして加工し易くする。
自作の編み台に載せて編み上げ、完成。
大きさは決まっておらず、自分の目指すスイカの大きさに合わせ2種類つくる。


テレビで放送していたことだが昨日は滋賀の猿で今日は広島の鹿の話し。

話しの要約はどちらも増えすぎて住宅街や観光地で被害が続出し問題になっているとの事。

よくある話で、日本全国に広がっている話題だが、この両者の違いは猿の方は住民が被害を受け厳しい処分を自治体に求めているのに外部の一部○○団体の方々の可哀そうコールで事態が思うように進まなく住民に不満が募っていて一部の人はかなり切れそうになっていること。

他方 鹿の場合は増えすぎることによって観光客にも被害が及んでいるし、世界遺産にもなっているその地の植生にも被害が出ている。また増えすぎた鹿自体にも深刻な問題が出ているのだが、解決策の「鹿に餌を与えない、餌付けをしない」が観光客をさておき地元のお土産やさんが鹿を目玉商品のつもりか自ら餌を与え寄せているのだった。

僕がテレビを見ながら猿を庇う○○団体を「内政干渉だ、言いたいことがあるならもっと別に問題が一杯あるだろ、この国は。 中国にでも北朝鮮にでも言えよ!」と思わず言ったら、そばに居たかみさんが「そんなこと言ったてそこの人たちの生息圏か元々猿達の棲息圏かは分からないでしょう。武器を持ってる人間が都合のいいように言い出したらアメリカと日本との関係と同じじゃないけ」って言い返して、仕事に出かけていった。

取り残された僕は暫らく考えた。
元を言えばどちらも餌を与えて手懐けようとした過去があるのだ。

今僕らが住む町でも里山を越して人が多く住む街中まで猿や熊が現れるようになった。
増えたのか、或は山に棲み難い事情が起こりつつあるのか分からないが、 
出る杭は打たれるじゃないが、増えたら駆除するだけでは解決にはならないのでしょうね。

皆さんはどう思いますか。


山姥の伝説に惹かれひと時を歩く。

2007-11-03 21:24:35 | 山登り

今日は快晴、朝一番に大根畑へ、直売所へ出す分と報恩講のお勤めをするお寺さんに頼まれた分の大根を採り洗浄する。
何時もより忙しなく取り掛かる。 と言うのも今日はこれが済んでから山へ行くことにしているからで下山の予定は午後の三時まで、行き先は白鳥山(1286,9m)。

富山県と新潟県に位置するこの山へは今冬お正月をめがけて登ろうと決めていて今回はその冬山行のため燃料と少しばかりの食料をデポー(予め荷揚げしておく)する為だ。
事前にデポしなくちゃならないほどの山へ出掛けるわけではないが、より快適なお正月を山で迎えたく変に張り切っているわけです。

僕の場合疲れ果てた肉体で心を癒しに山へ入るわけで(笑) 2,3年前から若い人とは一線を画し、つまり危険な所は避けて(笑)より身近なところで快適な冬山生活を楽しむ方向にいってます。
まぁ要するに力も技術もドンドン退化していってるだけのことですが。

前置が長くなってしまいましたが、以前より誘ってくれとせがまれていた姉を乗せて登山口の新潟は上路へルートは二つあるが今回は山姥コースへ。

  
荷揚げ物資を一斗缶に詰めて背負い子で運ぶ。
ブナは小さく少ないが楢や椚や朴の木が色を付け日が射すと鮮やかに浮かぶ。

    
途中にその昔山姥が住んでいたという岩屋にでる。

里へ下りては悪さをしていた山姥だが、里の人たちが山姥を山神として奉ったことからぷっつりと悪さを止めて この岩屋の上で踊って皆を喜ばせたりして人々に慕われるようになったそうです。

  
山姥がよく踊って見せたという岩屋の上から山の中腹に上路を窺うことができる。山の向こうには日本海が、天気のいい日には遠く能登半島や佐渡島を望むことが出来る。

ここから暫らく行くと山姥が打つ鼓の音のように聞こえると言う「鼓の滝」を紅葉の隙間から覗き見る。

  
先程の鼓の滝の上流に出る。こんな山深い中に適度なせせらぎが現れ疲れた体と乾いた喉を潤すオアシスだ。

毎年のことだが11月3日は特異日だ。必ずといっていいほど不思議と晴れる、しかも快晴に。
今日も例外ではなかった。暖かな晴天に恵まれ無事デポも済み下山につくことができ、帰って仕事が待ってるのも苦にならない充実したひと時を過すことが出来たと思います。