所用があり、心斎橋へ出向いた。
アポの時間は、正午少し過ぎ。
正午、私は、心斎橋筋商店街のアーケード内に。
ここでは、正午の時報に歌が流れる。
「心斎橋ルールルルルル、心斎橋ルールルルルル、心斎橋ルールルルルル、♪」
これからアポというときに、実に、力が抜ける女性の歌声
なのだ。周囲を行きかう人は、ルールルルルル、も気にならないというか、完全に無視している感じなのが面白い
今日はというか、ここのところ実に多忙で、気が重い街歩きとなったが、とりあえず、アポを消化。ようやく、「アフタヌーンティー」で、ランチにありつく。
オープンサンドのランチ。
値段はまあまあはるが、ここのランチは、外れがない。
両隣のマダム。
おしゃべりに夢中で、せっかくの料理が冷めていくのが、人ごとながら、とても気になった。うまいうちに食えよ。もったいない
と、心でつぶやく。しばし、ランチの摂取に集中。
しばらくして、はっと気づく。
ほぼ満席。
大量マダム
変だ。実に…。
ここは大阪やろ!!!
なのにっ、なーんで、なーんで、ここにいるマダム達は、全員、標準語で会話してるんだっ
なんだか、みんな、仲が良さげに見えて、実は、よそよそしい関係なの???
と思えてしまう。
大阪弁でしゃべりゃあ、べろかむこともないのに、無理やり標準語でしゃべって、あっちでも、こっちでも、言い間違うというか、言葉を噛んでいる。
なんだか、聞いてて、どーっと疲れてきてしまった。
百貨店の昼下がり、銭持ち装ってるマダム。いと可笑し。
もとい、いと悲し…。
会計を済まし、通り向こうの、ハンズへ。
ファスナーの滑りを良くするスプレーを探しに行く。
ところが、物が、なかなか見つからず、ようやくらしき商品をゲット。
この後、もう一件用事があるので、急ぎ、難波へ向かう。
こちらの用事もクリア。
さてと、時はバレンタイン。
チョコでも見ようかと、難波高島屋へと立ち寄る。
あちらも、こちらも、チョコだらけ。
しかも、ここもチョコを買い求めるご婦人がたで、ものすごい混雑
ここで、一気に消極的になってしまった。
人をかき分け、チョコなんか買う気がしない。
当日まではまだ十日ほどある。
日を改めようではないかと、地下鉄へと歩きかかる。
ふと、前を見ると、七十代後半とおぼしき老婦人が二人。
とある店の、ショーケースの前を伝い歩きしながら、話している。
老婦人A「私、このクマにするわ」老婦人B「私は、もうこれ買ったわ」
クマ???
止まりかけていた思考が覚めて、老婦人のオーダーしたチョコを見る。
そ、そこには
高さ30センチくらいのチョコでできたテディペア。
しかも、ご婦人、買ってる数が半端ではない。
むむぅー。
おみそれしやした姉御ぉー。
心でつぶやき、完全に、購買意欲を失くし、本日は帰途につきました。
