そうだそうだ。

2016-06-12 09:22:01 | 音楽
先日のレッスンの終わりに、
「コンチェルトは久しぶりですが、やはり難しいです」
というようなことを先生に言った。

先生は同意してくださった上で、
「基礎力が上がりますよ」
とおっしゃった。

き、基礎力が…?
この曲で…?

新しく取り組んでいく曲は、前から弾いてきた曲の応用・発展と
いうより次の曲への土台・基礎ということなんだろうか。
次々に延々と、ここから上のための基礎を積み重ねる。
そんな感じ?
どう捉えるかは気持ち一つだけど私はそんなふうに理解した。

だとしたら、いつも「やっとここまできた」と、ハアハアしている
私の気構えとはだいぶ違うなあ。

なんて展望豊かなの!などと、キラキラした気持ちにはなれない。
ゴールがないって知っていたのに、改めて『ゴールはありません』
という看板をマジマジと見てしまったような気持ち。

ゴールがないということは、今自分が道中のどこに立っているのか
わからないということだ。
ゴールにはならない目標をずっとずっと持ち続けるということだ。

ほうほう。
時々、なんだか果てしなさすぎて狭量な自分には根本的に無理が
あるのではと思う。

考えすぎか?
私のビッミョーな脳みそで考えすぎると、弾くか・やめるかの
二択しかなくなる。
真剣になればなるほど、この二択が明確になる。

……もしかしたら私はもうやめたいのかもしれないなあ。
いやいや。そんなことない。ないと思う。絶対。多分。

何かハッキリとした終着点があるといい。
あの曲をあんなふうに弾くとか、そういうのか?
でも定めた終着点まで辿りつけたら、もっともっと弾きたいと思う
だろう。
だって、その終着点にいる自分はすごく上手だから。
なんだって弾けるくらい。
だけど、そんな終着点に辿りつけるとは到底思えないという話。

そうか、つまり私は上手になりたくてたまらないんだな。
でも万事思い通りにならないからゴニョゴニョゴニョゴニョ言っている。
…ふむ、ということは久々にアレの出番だ。
上手になりたいなら弾くしかないわよ。そうだそうだ。

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