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ギャラリーと図書室の一隅で

読んで、観て、聴いて、書く。游文舎企画委員の日々の雑感や読書ノート。

阿部敏彦展に向けて

2021年09月12日 | 游文舎企画








9月18日(土)から始まる「阿部敏彦展」の展示作業が行なわれました。メインは国画会入選作、賞候補作を含む大作群。独特の堅牢で重厚なマチエールに、赤さび色の金属のような、あるいは生物の化石のような物体が浮遊しています。塗り重ねられた絵具の層はそのまま過去の、そして未来の時間をも感じさせます。120号から130号の大画面をひたすら充填していく気迫ある筆致による存在感に圧倒されることでしょう。マチエールを生かしながら新たな展開を見せる作品や、洒脱な、そして郷愁を誘う小品も魅力的。ぜひご高覧下さい。