いよいよ明日から始まる「野中光正」展。参考出品で画集から選んだ複製品ではありますが、野中さんの昭和四五,四六年のスケッチです。失われたかつての下町の風景が蘇るだけでなく、喪失の予見のようなものさえ感じられます。簡潔な線が、やがて最小限の、エッセンスだけを取り出したとき、却って溢れんばかりの情感が込められているようにも思います。そして抽象的な作品は、もうすぐその先です。
いよいよ明日から始まる「野中光正」展。参考出品で画集から選んだ複製品ではありますが、野中さんの昭和四五,四六年のスケッチです。失われたかつての下町の風景が蘇るだけでなく、喪失の予見のようなものさえ感じられます。簡潔な線が、やがて最小限の、エッセンスだけを取り出したとき、却って溢れんばかりの情感が込められているようにも思います。そして抽象的な作品は、もうすぐその先です。