21日から、柏崎市新道出身で、元NHKカメラマンの高橋章さんの個展が始まります。高橋さんはNHKの人気番組「プロジェクトX]や「日曜美術館」などの制作に関わり、実績を積むと供に人脈や審美眼も得て、退職後は自身の趣くところの、絵画や映像作品を作り続けてきました。また、游文舎立ち上げに当っては、さまざまなアドヴァイスをくださると供に、開館記念展となった「菅創吉」展や「木下晋」展の企画にも多大なるご協力をいただきました。
今展では、自由な発想で描かれた油彩、ライフワークともいうべき木喰仏を描いた作品群、そして独自の視点や編集技術を生かした映像作品を展示します。
上の作品は「預言者」と「命脈」
大胆な筆致の中に不気味な未来を予感させます。
木喰仏を見る目には、木喰に通じる優しさと厳しさが。
いずれも風景を描いたものですが、それぞれの表現の違いに注目です。高橋さんの風景画には抽象から具象まで大きな幅がありますが
いずれも対象を深く掘り下げ、丹念に描き込まれています。
木喰画に通じる宗教的な気配がありますが、色彩やマチエールにより、特定の宗教を超えた、超越的な世界を表現しているようです。
21日午後三時より、映像作品を見ながらのギャラリートークを開催します。ぜひご参加ください。