ギャラリーと図書室の一隅で

読んで、観て、聴いて、書く。游文舎企画委員の日々の雑感や読書ノート。

複雑に交差する直線と曲線

2017年09月22日 | 游文舎企画

 今年6月に横浜のバンク・アート・スタジオで開かれた「新いけばな主義」展に、全国で27人のうちの一人に選ばれて作品を出展した、たかはし藤水さんが17日から23日まで、植物インスタレーション展「17」を開催した。
 一昨年と同様今年も使う素材は竹である。一昨年の「せんと」では3メートルの竹をすべて裂いて使用する直線的なインスタレーションを行ったが、今年は竹の先端4分の1ほどを6つに切り裂いて、天井と床に這わせた。
 裂いていない部分の太い直線と、裂いた部分の細いアーチ型の曲線が複雑に交差するインスタレーションとなった。一見ランダムに配置されているように見えるが、内部に入ってみるとそこに規則性を見て取ることができる。計算された幾何学的な空間のインスタレーションでもあるのだ。

たかはし藤水 植物インスタレーション展「17」     9月17日から23日まで

2017年09月15日 | 游文舎企画


草月流の生け花から、インスタレーション展示によって抽象美術、造形美術へと越境的に活動しているたかはし藤水さんの個展です。
藤水さんは先頃横浜で本年度の「いけばな主義」展に全国から選ばれ、意欲的な展示をしてきたばかり。今年はどんな展開を見せてくれることでしょうか。ぜひご高覧ください。
(10:00~17:00 会期中無休)