ギャラリーと図書室の一隅で

読んで、観て、聴いて、書く。游文舎企画委員の日々の雑感や読書ノート。

偕子・風間・オベール、霜田文子展「アートは私を宇宙へと開く」WEB展

2023年05月15日 | 游文舎企画


階段を上がると真っ先に目に入るのは偕子「雲のブーケ」。コロナによる厳しいロックダウンが解除された頃。明るいピンクがその解放感をよく表わしています。左右は1940年の「パリ・マッチ」誌からのコラージュ「窓辺よりパリを見る」。



文子「風の卵」(100号、2017年)。この作品以外はギャラリーも含め、すべて2023年の制作です。



エントランスには偕子「希望への扉」



偕子「飛ぶ机」シリーズ。四つ足で踏ん張っている椅子を自由にしてあげようという、ユーモラスで不思議な作品。



ロックダウン中、アトリエに通えず自宅にあるあらゆるものを使って描いたという作品群。



「希望への扉」「野ばらのブーケ」(2021~2022年)



ロックダウン解除後の作品。「希望への扉」シリーズ、「喜び」シリーズ



「突然、地球の歴史を見せられた」 約4、5mの作品。その長さは地球の歴史を圧縮したよう。原初の地球、そして殺戮の歴史、地球外へ脱出する人間・・・・・・それらを幻視した体験をそのまま描いたということです。



文子「風の卵(光の風)」200号の大作。 いつもの「卵」のモチーフは地球にも宇宙にも成り変わっていきます。



「風の卵(息ー糸)」「風の卵(光ー糸)」(右より)



「風の卵(尖った夜)」「風の卵(褶曲)」「風の卵(迂回路)」(右より)

5月21日まで、ぜひご高覧下さい。




偕子・風間・オベール、霜田文子展「アートは私を宇宙へと開く」 5月13日から

2023年05月09日 | 游文舎企画

     偕子「希望への扉」


     偕子「突然、地球の歴史を見せられた」(制作中)


     文子「風の卵(光の風)」


5月13日から21日、偕子・風間・オベール、霜田文子展「アートは私を宇宙へと開く」です。
「突然、地球の歴史を見せられた」は長さ4、5メートル近い作品、「風の卵(光の風)」は200号です。迫力ある大作と、日々の世界の動勢や書物からインスピレーションを得た小品が並びます。
 二人は2019年末、パリのグループ展で知り合いました。その直後にコロナ・パンデミックとなり、移動や発表の場を制限されることになりました。游文舎での展覧会は二人の3年ぶりの再会でもあります。
 パリに住み、ヨーロッパで活動する偕子さんにとって、コロナ、さらにロシアのウクライナ侵攻は制作活動に直結する出来事でした。半世紀近いパリでの制作活動や、ヨーロッパの状況、またナイジェリアに住んだこともある偕子さんにはそれらすべてが制作に反映しているのです。作品と共に、ぜひ偕子さんのお話もお聴き下さい。
 13日午後3時よりギャラリートークです。また13,14日、19日午後、20、21日には偕子さんも在廊です。
 ぜひご高覧ください。