ギャラリーと図書室の一隅で

読んで、観て、聴いて、書く。游文舎企画委員の日々の雑感や読書ノート。

やまぼうしで阿部敏彦展

2016年03月07日 | 展覧会より


新潟市秋葉区のギャラリーやまぼうしで、柏崎市在住の阿部敏彦さんの個展「時」が始まりました。油彩を中心にオブジェや水彩画が並び、異星人の世界に紛れこんだような不可思議な空間を作り出しています。モチーフは阿部さんの幻視の像。不確かなイメージと闘い、なだめ、戯れながら、現出させたモノたちは茫洋としてユーモラスで愛嬌たっぷり。
持ち味である美しい色彩は、さらに深みを増し、重厚なマチエールと相まって、まるで時の層から掘り出されたようでもあります。ぜひご高覧ください。3月15日まで。