異族B
暖かなお出かけ日和が続いています。
游文舎では15日(土)から猪爪彦一さんの銅版画を展示します。新潟市在住、行動美術協会会員、新潟県美術家連盟理事の猪爪さんは、端正な油彩でよく知られていますが、その中にちょっと異形のものが紛れ込んでいることがあります。今展の銅版画ではそんな異形たちが堂々と主役となって画面を跋扈します。猪爪さんといえば「夜」「闇」を背景にしたイメージが強いのですが、「異族」たちはそんな闇の中で作家の妄想が次々と連鎖して生まれてくるようです。ちょっと不気味だけれど愛らしくもあり、懐かしくもある。かつて誰もが心の奥に抱えていて忘れ去ってしまったものたちを、大切に持ち続けていたのかもしれません。無心のドローイングの中でそれらがいつのまにか顕在化してきたのでしょうか。ぜひご一緒にお楽しみ下さい。
16日(日)午後3時からは作家によるギャラリートークも行われます。
4月23日(日)まで。17日(月)休館。
刻の花
異族A
異族D
忘れられた刻
異族Ⅳ